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3週目の日曜は夕暮れからFocaを持ちだして、関西でフランスの雰囲気といえば、ここしかなく前回同様に神戸へ向かった。
都会の街中は意外と明るくて、経験からF2.8&1/15秒から1/30秒でたいていのものは写せる。
妙にオート露光に頼ってしまうと昼間のように写るし、暗くてメーターが効かないときのアンダー露光は割りきってしまうのが一番だ。
この夜は12月のイルミネーションが華やかに街に溢れ、Oplar5cmの解放F1.9とシャッター速度は60年もの大昔のカメラなので1/50秒・1/25秒・1/10秒が使えるが
1/10秒は低速用の別ダイヤルがボディ前面に付いていて、主ダイヤルと組み合わされないと機能しない。
ISO800での増感現像を前提として、明るくても暗くてもF1.9開放で1/25秒~1/50秒と決めて2.8cmF4.5の広角レンズと露光計はバッグに仕舞った。
この2.8cmの広角は久々に感じる良いレンズで、かってライカにどっぷりハマっていた頃は、28mmだけ初期型、Sard型、Rokkor28mm、
と時期は入れ替わっていたけど、大好きな画角だった。
開放での周辺光量がアンダーになるが、Rokkorほどではなく中心部は極めてシャープで、淡いブルー単コートながらこってりとした、
色乗りのするレンズでライツとはまた違った雰囲気のあるレンズだった。
日数が限られていたためモノクロでは試さなかったが、きっとモノクロのほうが本領を発揮するレンズなのかもしれない。
開放がF4.5と無理をしていないので写りは予想できたが、夜スナップにはやはり荷が重すぎるので標準5cmをつけっぱなしで町を歩いた。
ただ5cm(現在の50mmで1/25秒を切るのは気を抜くとブレる)で手ブレを起こさないように壁や電柱や他人の車(笑)を利用しながら慎重に慎重に撮影した。
ボディのオーバーホールを九州のひさなが光機から昨年に独立された中村光学さんにお願いした。
出す前は二重像合致がやりづらかったが、こんな夜のスナップでも確実にピント合わせが出来るように、ファインダーにコントラストが付いてやりやすかった。
ライカM2やM3を使っていた時でさえ-2ディオプター(視力は普段はメガネはかけないが0.6程度なので補正レンズを着けないと合わせるのが難しかった)
を着けていたことからなにも着けていなくても、ピントのハズレは一コマもなかったことが腕前よりリペアマンの凄さだったことがよくわかる。
現像からネガを見て驚いたのは、リペアに出す前はコマ間がバラバラで1コマ飛んでいたり、1cm開いていたりだったのが全てのコマ間が
3mmほどで揃って圧巻はコマの中央がパーフォレーション(フィルムを送るための上下の穴)の中央に来ていることだった。
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iPhone5
これはネガをシートに出し入れするときに引っかかりが無くて、些細なことだけど気持ちがいいものだが、過去にライカで有名なリペアマンでM3のコマばらつきを
頼んだときでもこんなにぴったりには仕上がらなかった。
以上でFocaの撮影はもうカメラを返しちゃったので終わりです。
お正月は3日4日5日と18切符で岡山県の鞆の浦(後で知ったが先々月公開のウルヴァリンSAMURAIのロケ地がこの漁村だった)と尾道と犬島へ行ってきた。
この鞆の浦はVTR1000Fに乗ってたころ2回訪れたのもあって、今回は電車(歳のせいも多少あり)で回ったが、
現地に行ってみて何処を歩いても記憶がなく、よくよく考えれば同じ岡山県の牛窓だったことに気づいた。
観光化があまりしていない懐かしい風景の路地が多くありました。
数年まえまで各地の観光地では景観を損ねるということで電線を埋設したり、川の護岸や歩道を美しいタイルに変えたりした動きがあったが、
自分は日本の良さは欧州のような整備された美しい景観ではなく、いろんなものが混在しているのに調和が取れている日本独自の多様性にあると思っている。
そんな考えからもこの鞆の浦という町は観光ズレしていない、実際に生活している人の息遣いが感じられる町だった。
3日の鞆の浦は1Dsで4日の尾道はカテゴリーの尾道のつづきを撮るので、デジタルはホテルに置いて電動レンタサイクルに乗って、
ローライ3.5F一台にモノクロフィルムFujiのAcroを詰めて走り回った。(休憩ばかりしてブローニー5本でした)
5日はまたデジタルに戻って瀬戸内海の犬島を目指して、電車、バス、船を乗り継いだが列車の遅れや乗り遅れなどもあって島には1時間45分しか居られなかった。
秋の出雲へローライ持ってツーリングしたときのネガもスキャンしたままだし、なによりモノクロのブローニーが20本&135が10本くらい現像していない(泣)
ロジナール1:100で1時間静止現像しようか1:50で普通現像しようか現在思案中。