記憶にない池 三重県津市 Meopta Flexaret VII Belar 80mm f3.5

いまも年に３回はこの町へ墓参りに来て小学生のころ夏休みには２週間ほどたった一人か三つ上の姉と大阪の家から放り出されて(^^ゞ（親も夏休みに宿題もしないで朝から夕方まで遊び惚けてる子どもが居なくて助かったのでしょうか？）
このちいさな町は知っているはずなのに考えてみれば大した記憶もなくて今はお寺から駅までの坂道を降りてくるだけでした
ただ途中下車して小さな駅で降りてその町を散策しながら写真を撮ることばかりしているのだけれど…
坂道の途中で花屋敷は左という手作りの立て札を見て何の気もなしに横道に逸れてみた
父の実家から近くなのにまったく見たり遊んだ記憶もない竹やぶや沼や山道に出くわしてあの夏休みのあいだじゅう僕は２週間を毎年毎年どうして過ごしていたのだろう？と不思議な気持ちでいました
竹やぶを抜けると記憶にない小さな池に出ました
風がとても強くてまわりの木々はたえず揺れつづけていました。。。

ふと立ちどまり 津市 Meopta Flexaret VII Belar 80mm

池の周りを歩いていくと緑一色の雑草のなかに一株だけ不釣り合いなほど清楚な花が咲いていました
こんなところに誰かが植えたのでしょうか？

立ちはだかる夏草 津市 Meopta Flexaret VII Belar 80mm

池をまわる小径はしだいに細くなってもう前に進めないくらい夏草が生い茂っていました
見るとすこし向こうにはまた道らしいものが見えていたけれど気持ち悪くてこれ以上は進む気になれませんでした。。。

マイブーム 入浴で MINOLTA DiMAGE A1

これはでっかいキャラメルではありません！高野豆腐でもないよ　(^^)
風呂場で気づいたことがあって髪はシャンプー液とリンス液、顔は洗顔フォーム、身体はボディシャンプーと４つも使いわけてる（男のくせに！）
昔は石鹸ひとつで頭の先から足の先まで洗えたよなぁ…と
しかし、いまどき石鹸ひとつで洗うってのも田舎のじい様みたいだしと思ってネットで調べたらいいのがありました
OLIPLE NATURAL SOAPというトルコの無添加・無香料の手作り石鹸です
100％バージンオリーブオイルで（僕が買ったのは髪にも良い月桂樹オイル入り）
送料が高くつくから２個買いました
ひとつの大きさは一般の石鹸の２個分くらいです
これは２個目の開封です
ちょっと香り（月桂樹なのかオリーブオイルなのか？）にクセがあって泡立ちも普通の石鹸にくらべると少ないけれど
二度洗いすると顔なんてすべすべぷるぷるになります（男のくせに！）
髪もリンスなしでちょうどいいくらいなのかなぁ（女性にはもうすこししっとりのほうがいいのかな）
欠点は…
1：半分くらい使っていると人工添加物が入っていないため溶けるのが早くてゼリー状になりやすい（水切りと乾燥であるていど防げますが）
2：はじめは自分自身がパスタになった気分

夏は過ぎて 長居競技場まえ CONTAX T2 ゾナー38mm f2.8〈film〉

昨日から世界陸上が我が町で始まりました！
毎夜この競技場の内周道路をウォーキングしています
もう５年になるのだけれど初めはジョギングだったのがきつくていつしかウォーキングになってしまいました(^_^;)
9月2日の最終日が女子マラソンです♪
公園内の屋外プールから溢れるはしゃぎ声もこの23日でおしまいです
大阪はまだまだ猛暑で人間が夏の終わりを肌で感じるより草花や虫たちはとうに秋へと走りだしたようですね。。。

人魚の涙 長居競技場まえ CONTAX T2 ゾナー38mm f2.8〈film〉

小学生のころ夏休みになると友だちどうしで木の樹脂を集めるのが流行りました
はじめはより大きなシャボン玉を作るために（このヤニを石鹸液に混ぜると割れにくく美しい虹色のシャボンができます）
大きくて色の濃い形の整ったのを子どもながら最上とランクづけていました
母親からもらったカンカンに（関西ではお菓子や海苔の入った空缶をこう呼びます(^^)）
集めたヤニを新学期が始まる教室に持っていき自慢しあいました
自慢はゴルフボールほどの赤褐色のヤニを持っていて新学期前の晩に蛍光スタンドにかざしてくるくる回しながら
子どもながらに美しいと見ていたものです
そんな木のヤニが５千万年もの歳月と偶然の運で宝石の琥珀に変るのを知ったのはずっと大人になってからでした
神話では海神ポセイドンの末娘である人魚姫が結ばれることのない人の王子との恋に嘆いて流した涙が固まったのが琥珀だと伝えられます
伝説のどれもが『人魚の涙』や『…の涙』と呼ばれるように琥珀を美しい女性の涙に例えたのは
これが木から出る〈涙〉が固まったものだと昔の人びとは知っていたのでしょうか。。。

リバーサイド 堀江 Meopta Flexaret VII Belar 80mm f3.5

夕暮れのアメリカ村から堀江に架かる橋でねずみ色がかった壁にゆらめいた川面が映っていました
そのままではどうしても写せなくて欄干に身を乗りだしてファインダーを覗かず両手だけを伸ばして見当で撮ってみました
ゆらゆら。。ちかちか。。
きっと、ただの水だけならこんな揺らめき方はしないだろうけど暑さのせいでたくさん水性植物が浮かんでいるからでしょう
それにしてもこの鉄製の階段はどこにつづいているのだろう…
身をのりだして橋の下をのぞき込んだけれど。。。
橋の下になにか潜んでいそうでこれ以上のぞき込むのはなんとなく不気味でした

消えゆく街たち 大阪 ハッセルブラッド500C プラナー80mm 〈T-MAX〉

取り壊しを待つ銭湯の壁に落書きが…
怒らないでやってください（笑）
庶民のささやかな抵抗なんですから

消えゆく街たち 大阪 ハッセルブラッド500C プラナー80mm 〈T-MAX〉

上の銭湯が移転しました
綺麗！清潔！
情緒は消えてしまいましたが、まだ町の銭湯として頑張っておられます＼(^^)／エール！

” ｒｉｎｇ ” 京都 MINOLTA DiMAGE A1〈digital〉

足もとからいきなり飛びたったおはぐろとんぼ
愛しあってたのを邪魔したようでした（笑）
京都では、このとんぼのことを精霊とんぼ（しょうりょうとんぼ）とよぶそうです
お盆の時期にたくさん飛び交うので亡くなったかたの魂がこのとんぼに宿って親しいひとのまえに現れるからとか
年配のかたは、お精霊とんぼに手を合わせることもあるそうです（なんだか美しいですね）
このつぎ、もしあなたのまえにこのとんぼが止まったら遠い記憶をたどってみてください
ふたつの黒い影はひとつの婚姻色をまとった”ｒｉｎｇ”になって水面を踊るように飛びながら僕のまえから消えてゆきました。。。

消えゆく街たち 大阪 ハッセルブラッド500C プラナー80mm 〈T-MAX〉

もう、そんなにがんばらなくていいんだよ。。。

消えゆく街たち 大阪 ハッセルブラッド500C プラナー80mm 〈T-MAX〉

もうすぐだね。。。

消えゆく街たち 大阪 ハッセルブラッド500C プラナー80mm 〈T-MAX〉

はじめは、まだこんな生い茂った木が残ってたんだ…と
朽ちかけた木製の電柱に夕日色の凌霄花（のうせんかずら）が絡みついていただけでした
でも、僕にはなんとか生き残ろうと彼らが力をあわせて擬態（ぎたい）しているかのようにそのとき思えました。。。

消えゆく街たち 大阪 ハッセルブラッド500C プラナー80mm 〈T-MAX〉

僕とたぶん休憩の作業員のおじさんしか見ないアートペイント。。。
(からみ合ったツタや足もとのワイヤーのほうが僕にはartに見える)

消えゆく街たち 大阪 ハッセルブラッド500C プラナー80mm 〈T-MAX〉

人が鳥たちの暮らす大空に住むようになったのはいつからだろうか。。。