以前にも書いたが3年前に5Dから新品の5D Mark2に乗り換えた後、しばらく使っていたが昨年の夏に9年前に発売された
1Ds Mark2の中古を手に入れて、キャノンの現行フィルム最終機のV-1と全く同じ操作性を気に入ってしまい、
今年の7月にサポート終了もあって、暮れにキャノンセンターでフルオーバーホールした。
結果、すべてにおいて調子が良く写された映像も、画素数こそ5D Mark2には劣るが画質そのものの描写が良いことを実感
したので、これ以上古くならないうちにと5D Mark2を行きつけのカメラ店で売ってしまった。
綺麗に使っていたので(実際はフィルムメインだからあまり使わなかったが)8万5千円で売れた。(オーバーホール代と同じ)
で、そのお金をもっと有益なことに使えば良いものを、SIGMA DP3 Merrillが昨年より半値以下に下がっていたから買ってしまった。(¥48,500-)
買ってまだ1周間にもならなくて、使い方に戸惑いを感じながらも以前のDP-1Sとよく似た操作感で、すぐに慣れてきた。
正月から1ヶ月まるまる1日も休みが無く、壊れそうに(笑)なったからこの日曜に京都の白川辺りの町中を撮ってみた。
本命は銀閣寺そばの吉田山の山頂にある茂庵というカフェで、ここは1DS Mark2のDistagon35mmだけ付けて訪れた。
カラーとモノクロを同時に使い分けるのは難しくて、茂庵への山道へ入るときにはDP3はバッグに仕舞った。
次回に茂庵をアップしますが、いやぁ良かったぁ!久々の美しい景色に癒やされました。
過去にシグマはSD15やDP1を使っていたけれど、そのチリチリするほどの解像感とカラーがあまりにくどいというかうそ臭い(笑)というか、
書き込みやフォーカスの食い付きの遅さは覚悟して使っていたが、カメラを振るたびに液晶の遅さがワンテンポずれる感じや
ISO400は使い物にならないことや、基本的な操作性の悪さに馴染めずとうとう売り払っていたのに、性懲りもなくまたFOVEONを使うことになった。
解像度が4倍になって1ファイルRAW High 4,704×3,136×3層・約45MBというとてつもない大きさで、昨年のデビュー時はカタログさえ見向きもしなかった。
その後シグマの現像ソフトであるSPPが5.5にバージョンがあがって、モノクローム専用のパネルが出来たというメール配信で気になりはじめた。
ここでは使っていないがフィルムグレインというパネルがあり、粒状の大きさと粗さが数値で入力出来るようになった。
操作性が悪いと書いたが、今回のDP3はAFからワンタッチでマニュアルモードに切り替えられたり、最短22.6cmという最短距離の短さやLIMITモードの
対応などもあり、書き込みこそ大容量なので遅いのは仕方ないが、AFの食い付きや正確さ(顔認識モードも有り)は確かに向上していて実用範囲だと思う。
いままで電池は半日で2個では足りないくらいの電力食いが、メリルになったことで45MBというバカみたいなファイルになりシグマも、
これでは売れないだろうと思っていたら、案の定キャンペーンで電池を2個プレゼントするキャンペーンを昨秋から行った。
買ってパッケージを開けると、なんとキャラメルのオマケのように4個のリチューム電池が入っていた(笑)
そのとき、ふと考えたのがこのカメラを、デジタルだと思うから苛ついてしまうのであって、この電池は1個がフィルム1本だと思えば、
1日に36枚撮りを4本撮るための、フィルムなんだと考えると、これはモノクロ専用のカメラではないか?と。
実際にローパスフィルター非搭載のライカMモノクロームはモノクロに特化したデジタルで世界で売りだされているし、しばらくはカラーを意識せずに
モノクロ専用機として使ってみようと思う。
幸いというかカラーよりはるかにモノクロフィルム時代が長かったので、俗に言われるモノクロームの目というものが、こうなんだと上手く説明はできないが、
いったん頭がモノクロモードに入れば、色彩はほとんど意識せずにモノクロームで被写体をみることが出来る(写真の巧さとはまったく関係なく(泣))
脳の錯覚 モノクロ写真が一瞬カラーで見える!
「SIGMA Photo Pro」の“モノクロームモード”を試す
DP3Mモノクローム実写インプレ
清家富雄 Prague
さて、ラストの花は夜に雨が降りしきるなか歩道脇に咲いていたポピーですが、地面から20cmほどなのでノーファインダーで
傘を首ではさみながら見当をつけて撮影しました。
基本SIGMAはISO400では使いものの画像にならないので、ISO200くらいだったか?マニュアル露光とマニュアルフォーカスです。
merrillになってのマニュアルフォーカスは結構使えます。
ポピーで検索すれば色とりどりの花が出ますが、この花の元の色はいったい何色だったでしょうか?
・・・答えは見る人が感じた色です(笑)
現実の2個か3個の色より想像の色が無限にあるのが、モノクロームの面白さなんじゃないかと僕はいつも思っています。