あなたを見つめて。。 monochrome life

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茂庵  Kyoto Cafe MO-AN  Canon EOS-1DS Mark2 Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZE

2014年02月21日 22時46分17秒 | Digital


人ひとりが通れる小さな門をくぐると右手に石段があり、その森は茂庵へとつづいている。



銀閣寺道バス停で降りて50mばかり戻って、広い道を左に折れて坂道を進むと右側に茂庵への道標のお地蔵様がある。



長屋のような民家が石段を登るとブロックごとに現れて、日本の美しい民家の原型を見ているようだ。



南天の実が冬の日差しに眩しく輝いて、石段の疲れを忘れさせてくれる。



がけ崩れを防いでいるのか、いかついコンクリートの構造物だが不思議に景色に溶け込んでいて美しい。



古い石垣には冬なので花こそ無いが様々な緑が、前日の雪に洗われて艶やかに繁っていた。



植物はこんなちいさな隙間にも生命を宿す。



夏になると大文字がこの高台から見れるのかと新たな発見。この画像のみSIGMA DP3 Merrill



そろそろ石段を登って息も上がってきたころ突然に壁一面の緑の表札。この門をくぐるとトップの写真の入り口へつづく。



ここが京都の町中とは思えないほどの静寂さだった。前夜の細雪が森全体に水分を含ませて吸う空気までウエットだった。



森の中にはいくつかの庵が点在しているが、この森全体が茂庵の所有地らしい。



雲の切れ間からわずかに射す木漏れ陽に、それまで薄暗らかった森の棕櫚の葉が浮かび上がって思わず足を止めた。



吉田山の頂上に木造二階建ての茂庵が見えてきた。



けっこうな来客数で、ほとんどがカップルか女子会で、外国の旅行者も数組見えていたが男一人で来たのは僕だけだった(汗)



予約を入れて一階の待合所で順番を待つ。二階は木造板の間で土足禁止なので靴を脱ぐが、7インチのエンジニアブーツを履いてきて脱ぐのに一苦労。



ランチは2種のみでディナーは無い。AM11:30~PM18:00の営業で、まあこの山道を夜に登れはしないなぁと。(ヒールでも楽に登れます)



和洋の2種類から選んで、これはチャパティ風パンにモッツアレラチーズとトマト&なすとズッキーニとベーコンの洋。抜群の美味さで1260円とリーズナブル。スープと甘みの強いピクルスが付く。
 


温かいゆず湯は本物のゆずを絞った本格派で、ランチとセットなら200円と安くて美味しかった。



カウンター窓側がお勧めだ、冬の澄んだ空に東山が美しい。室内は他のお客様が居るので基本NG。



帰りは反対の山道を降りたが風情は銀閣寺道バス停からが断然のお勧めだ。ただ行きも帰りもお地蔵様が見送ってくださった。
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SIGMA DP3 Merrill Monochrome impression

2014年02月11日 01時09分34秒 | Digital
































以前にも書いたが3年前に5Dから新品の5D Mark2に乗り換えた後、しばらく使っていたが昨年の夏に9年前に発売された

1Ds Mark2の中古を手に入れて、キャノンの現行フィルム最終機のV-1と全く同じ操作性を気に入ってしまい、

今年の7月にサポート終了もあって、暮れにキャノンセンターでフルオーバーホールした。

結果、すべてにおいて調子が良く写された映像も、画素数こそ5D Mark2には劣るが画質そのものの描写が良いことを実感

したので、これ以上古くならないうちにと5D Mark2を行きつけのカメラ店で売ってしまった。

綺麗に使っていたので(実際はフィルムメインだからあまり使わなかったが)8万5千円で売れた。(オーバーホール代と同じ)

で、そのお金をもっと有益なことに使えば良いものを、SIGMA DP3 Merrillが昨年より半値以下に下がっていたから買ってしまった。(¥48,500-)

買ってまだ1周間にもならなくて、使い方に戸惑いを感じながらも以前のDP-1Sとよく似た操作感で、すぐに慣れてきた。

正月から1ヶ月まるまる1日も休みが無く、壊れそうに(笑)なったからこの日曜に京都の白川辺りの町中を撮ってみた。

本命は銀閣寺そばの吉田山の山頂にある茂庵というカフェで、ここは1DS Mark2のDistagon35mmだけ付けて訪れた。

カラーとモノクロを同時に使い分けるのは難しくて、茂庵への山道へ入るときにはDP3はバッグに仕舞った。

次回に茂庵をアップしますが、いやぁ良かったぁ!久々の美しい景色に癒やされました。

過去にシグマはSD15やDP1を使っていたけれど、そのチリチリするほどの解像感とカラーがあまりにくどいというかうそ臭い(笑)というか、

書き込みやフォーカスの食い付きの遅さは覚悟して使っていたが、カメラを振るたびに液晶の遅さがワンテンポずれる感じや

ISO400は使い物にならないことや、基本的な操作性の悪さに馴染めずとうとう売り払っていたのに、性懲りもなくまたFOVEONを使うことになった。

解像度が4倍になって1ファイルRAW High 4,704×3,136×3層・約45MBというとてつもない大きさで、昨年のデビュー時はカタログさえ見向きもしなかった。

その後シグマの現像ソフトであるSPPが5.5にバージョンがあがって、モノクローム専用のパネルが出来たというメール配信で気になりはじめた。

ここでは使っていないがフィルムグレインというパネルがあり、粒状の大きさと粗さが数値で入力出来るようになった。

操作性が悪いと書いたが、今回のDP3はAFからワンタッチでマニュアルモードに切り替えられたり、最短22.6cmという最短距離の短さやLIMITモードの

対応などもあり、書き込みこそ大容量なので遅いのは仕方ないが、AFの食い付きや正確さ(顔認識モードも有り)は確かに向上していて実用範囲だと思う。

いままで電池は半日で2個では足りないくらいの電力食いが、メリルになったことで45MBというバカみたいなファイルになりシグマも、

これでは売れないだろうと思っていたら、案の定キャンペーンで電池を2個プレゼントするキャンペーンを昨秋から行った。

買ってパッケージを開けると、なんとキャラメルのオマケのように4個のリチューム電池が入っていた(笑)

そのとき、ふと考えたのがこのカメラを、デジタルだと思うから苛ついてしまうのであって、この電池は1個がフィルム1本だと思えば、

1日に36枚撮りを4本撮るための、フィルムなんだと考えると、これはモノクロ専用のカメラではないか?と。

実際にローパスフィルター非搭載のライカMモノクロームはモノクロに特化したデジタルで世界で売りだされているし、しばらくはカラーを意識せずに

モノクロ専用機として使ってみようと思う。

幸いというかカラーよりはるかにモノクロフィルム時代が長かったので、俗に言われるモノクロームの目というものが、こうなんだと上手く説明はできないが、

いったん頭がモノクロモードに入れば、色彩はほとんど意識せずにモノクロームで被写体をみることが出来る(写真の巧さとはまったく関係なく(泣))

脳の錯覚 モノクロ写真が一瞬カラーで見える!

「SIGMA Photo Pro」の“モノクロームモード”を試す

DP3Mモノクローム実写インプレ 

清家富雄 Prague

さて、ラストの花は夜に雨が降りしきるなか歩道脇に咲いていたポピーですが、地面から20cmほどなのでノーファインダーで

傘を首ではさみながら見当をつけて撮影しました。

基本SIGMAはISO400では使いものの画像にならないので、ISO200くらいだったか?マニュアル露光とマニュアルフォーカスです。

merrillになってのマニュアルフォーカスは結構使えます。

ポピーで検索すれば色とりどりの花が出ますが、この花の元の色はいったい何色だったでしょうか?

・・・答えは見る人が感じた色です(笑)

現実の2個か3個の色より想像の色が無限にあるのが、モノクロームの面白さなんじゃないかと僕はいつも思っています。
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18切符ぶらり旅  犬島  Canon 1Ds Mark2 Carl Zeiss Distagon T* 35mm f/2.0 

2014年02月04日 21時42分34秒 | Digital







































今日は犬島です。

岡山東からバスで1時間ほどかかって、2時間に1本の船で渡る瀬戸内海の小島です。

今回は島の精錬所跡へ行くのが目的だったが、東京の山手線付近の火災事故でダイアが大幅に狂って、

1時間半おきのバスに乗り遅れたため、精錬跡の煙突を遠方より眺めただけ。

島の滞在時間は約1時間20分で、最終の船が4時くらいの出発だから、これに乗り遅れるとオフシーズンの島には旅館はないし、

コンビニもないし、時間ぎりぎりまで居ながらも時計ばかり気にしていた。

犬島の名前ながらあんがい猫島らしいが、この日は1時間半の滞在で二匹の虎と黒しか出会わなかった。

真っ赤な椿の花びらが落ちる山道で、二匹のにゃんこがひなたぼっこをしていたが、いまから島の反対側の山道を

駆け下りて乗船時間に間に合うかどうかがぎりぎりで、焦って広角が着いていたまま近づきすぎて逃げられました。

3カットあったけど気にいらなくてボツ。

ただ岡山東からコインロッカーが無くて、バスも船も島の山道も重い旅行キャスターをガラガラ引きずりながらだったけど、

キャスターの中にローライのモノクロ一枚が残っていたのを思いだし、ほとんどシャッター音も無く一眼のように直に目を

合せない二眼の利点を利用しようと、そっと出して正面から一枚だけ撮ったのがかろうじて手応えあり?か。

ただ、いまだ現像の時間もなくバッグの中です(笑)

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