あなたを見つめて。。 monochrome life

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冬蕾 partⅡ        Pentacon six biometar 80mm F2.8 XTOL

2010年12月20日 02時29分01秒 | 冬蕾















ペンタコン 6 CarlZeiss Jena Biometar80mm ILFORD PAN-F(ISO50) XTOL1:1 20℃ 7.45min 1分おき5秒1回倒立 初期攪拌/前浴なし


ペン太、最大の欠点はコマだぶり。

これは世界中のペン太を愛してやまない人々の悩みです。

僕は2台も持っていたけどその理由は安さとローライ&ハッセルのPlanarも敵わない暗部描写と立体感。

同じ80mm/2.8を使うローライ2.8Fホワイトフェースと比べればペン太なら10台は買えます。

いえ、これはマジで旧東独国製ということ、もう製造されていないこと、修理には内部構造が複雑なのとパーツが無いこと、
このコマだぶりが最大の欠点という理由。

でもコマだぶりにも解決法があります。

僕の手元に残ったのはオーバーホールしてあるけれど、前機種の慣れのまま息を殺して巻き上げ巻き戻しをしていたので、
ずいぶんと永く被害には遭わなかった。

この日はブローニー4本撮って残り2本24枚すべてコマだぶり(泣)

それも尋常ではなく1/3は次のコマに重なって切り分けられない。

ただ思い返せばなんとなく解っていたような。

2本目までテンポよく撮れすぎて気持ちが写真に入り込んでいたこと。

このカメラを扱うには極度の緊張感と祈りに似たストイックな思いで巻き上げ巻き戻しをしなければいけない。

しかし写された画像はそんな思いとは裏腹に緩い柔らかな写真になります。(…と、自分では理屈をつけてます(笑))

1枚巻あげるのにキリキリと10秒はかけないと駄目です、ブラックアウトしたファインダーとこの10秒の間の沈黙が、
pentacon six tlというカメラの本当の実力を発揮するウォームアップになるのかもしれません。

ただ、どうしてだろう?

24枚もコマだぶらせて悔しいとか残念で腹立たしいといった感情はあまり湧いてこない。

それはこのカメラで写したものが稚拙な自分の腕や写真センスとかを遥かに超えてカメラ自身の持つauraのようなものによって撮らされている感が強いせいなのかもしれない。

見た目よりずっと軽く無骨な設計のようでいて、しっくりとホールドできるペン太を今日も持ち出してしまいます。

次の更新はフィルムホルダーを工夫してコマだぶったのをアップしよう(笑)
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冬蕾 partⅠ        Pentacon six biometar 80mm F2.8 XTOL

2010年12月11日 08時40分07秒 | 冬蕾















ペンタコン 6 Carl Zeiss Jena Biometar 80mm F2.8開放 1/60~1/8 一脚使用 GT-X970
T-MAX400(1.5増感) XTOL 1:1 20℃ 9.20min 1分おき5秒1回倒立 初期攪拌/前浴なし

タイトルをどうしようかと悩んでいた。

僕が写真を撮るスタイルはいつもならタイトルを考えてから、そのイメージを頭に置いてひたすら歩いて目に入ったものを写している。

所詮は下手な素人なので満足にイメージとおりの映像なんて出来ないのは分かりきっているが、せめてもの自己満足だ(笑)

この休日はもうすっかり陽も落ちてイメージも沸かないまま近くの川原に出かけたが、いちおう一脚を持って出たのは正解だった。

トップの掘っ立て小屋を見たときはシャッターを押す前に頭のなかで写真が出来たくらい気持ちが高ぶった。

川ひとつ隔てた向こう側は都市のイルミネーションが輝いてまるで別世界だ。

こちら側の蔦に覆われ板切れを打ち付けただけの小屋からは明かりも漏れないほど周りのグレー一色に溶けていた。

ただこの小屋の主が植えたのか、白い菊だけが妙に華やいで見えた。

小屋の周りにも次の浅い春に咲くだろう小さな木々が蕾をつけていた。

この川原で冬を越すのは辛いものがあるだろう。

そんなモニターに写った写真を見ながら、ある人の事を考えていた。

その人はいま病気と向きあっている。

立ち向かっているのでなく、飲み込まれているのでもなく、ときに挫けそうになりながらも頑張っている。

その姿を見ると春に咲く冬の蕾のように体を縮めながらもじっと息を潜めて耐えているようにも思う。

僕にはなにも出来ないがいつも心のなかでエールを送りつづけている。
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ZIG ZAG      SD14 17-50 ISO50 RAW Photo Pro4.0

2010年12月04日 17時28分16秒 | Digital
『涙が出ない』 斉藤和義
コメント (2)
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未来都市予感?   SIGMA SD14 17-50 F2.8 DP1s

2010年12月01日 00時46分16秒 | Digital

SD14 17-50




SD14 17-50



DP1s




DP1s




SD14 17-50

先日、大阪の埋め立て地にあるWTC(ワールドトレードセンター)へ仕事で出かけた。

ここに行くには地下鉄の最終点からモノレールに乗り換える。

そのモノレールはまったくの無人だ。

先頭客車の最前列に立つと運転手が居ないので不安ではないが、なんだか奇妙な気がして落ち着かない。

これでも毎日、出勤していると違和感は感じ無くなるのだろうか。

普段は仕事で外出してもカメラは持って出ないが最近はSD14の試写ということに理由をつけてときどき持ち出している。

未来都市を思わせるビルから外の景色をロビーで撮っていたら、ロボットがするすると寄ってきて、僕の前にピタリと止まった。

見ればコードも付いいないし、周りに操作をする人間も見えない。

はあ。。これが案内をするロボットかと写真を2枚撮ってから、『おはよう!』?『天気いいですねぇ!』?『こんにちわ!』?

・・・??握手をするのかと手を差し出したりマイクが遠いのかと耳元で挨拶したり。

無反応のまましばらくしてクルっと踵を返して向こうへするすると行ってしまった。

くっくっ悔しいぃぃロボットに生まれてはじめてシカトされました(泣)

追い抜きざま『ばかっロボ』と言葉を投げ捨てるちっちゃなワタクシ。
コメント (2)
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