あなたを見つめて。。 monochrome life

モノクロ自家現像の写真を左のカテゴリー一覧からご覧ください。
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28mmの誘惑  SIGMA DP1s(28mm単焦点) Sigma photo pro4.0

2010年06月20日 13時44分24秒 | Digital
このDP1sというコンデジはズーム無し、手ぶれ無し、別売りクローズアップレンズがないと接写できない、1枚写して書き込みに数秒、レンズがF4と暗い、液晶の反応バカ遅、ISO800以上は使い物にならない、レンズキャップが出来ない、電池が半日で消耗する…等々数えあげればきりのないほど不満個所はあるが、どこか憎めないカメラだ。
きっとこのカメラの開発技術者は機械カメラが好きなのかも。
(唯一マニュアルフォーカスの使い勝手の良さとデジタルらしからぬ、しっとりした描写が好みです)

























ライカを使っていた頃は28mmレンズだけでも、リコーGR28・ロッコールM28・エルマリート28(1&3)と4本も持っていた。
よくレンズを1本だけ持って出るとしたら何ミリか?という問いに大抵は35mや50mmの声があがるが、自分はやはり28mmだ。
ただ24mmは難しくていまだズームの領域でも使いこなせない。
20mmに至ってはGR21を買ったものの、ほとんど使いこなせず仕舞ったままで値上がりを待って買った価格より高値で売り抜けた(笑)
28mmも巧いわけでは決してないが、使っていてじつに気持ちがいい。
ライカを去年すべて売り払ってから28mmレンズは1本もなかったが、このDP1sを手に入れてから、また28mmの魔力に魅かれて立て続けにDistagon T* 2/28 ZEとNewFD28mmF2.0を手にした。(Dp1sあるのに?ってほんとはデジで撮ってても、ちぃっとも楽しくないのです(笑))
ただしNewFD28mmF2.0は7000円と安かったから外観、表面は奇麗だがレンズ内部の縁に曇りが生じていた。
ただいまテスト中だが、オーバーホールで1万円かかるという(泣)
ところでデジイチから写真に入った人たちはズームで育ったから好きな焦点距離なんてまったく意味ないのだろうか?

*断っておきますが(笑)ライカをすべて売り払ったのはライカが嫌いになった訳でも、ライカがダメなカメラやレンズだからではありません。
私事ですが2年前に右目の瞳の網膜を痛めてしまいライカの特筆である右目でファインダーを覗いて、
左目でファインダー外を追うことができなくなったため。
(日常生活に不自由はありませんが現在はすべてのカメラを左目で覗いているけど、もうすっかり慣れました。)
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踏切の向こう側へ (part1) Canon EOS1V Tmax100 Rodinal(1:50)

2010年06月15日 12時43分27秒 | Film Camera








1.2.4.5/Distagon T* 2/28 ZE
3.6.7/EF50mm F1.2L
self developer 20℃ 12min

関西でも梅雨が始まったが雨で検索すると、雨の好きな人なんているのだろうか?
なんて書き込みをよく見るが、案外好きなのです雨の日(笑)
真夏の激しい雷雨や春先の菜種梅雨のような冷たい雨は苦手だけれど、梅雨の季節のしとしと降る雨や、だらだらとした残暑を打ち消してくれる彼岸の長雨は待ち遠しいくらい好き。
雨には匂いがあります。
春に育った草木の匂い。
朽ちかけた樹皮の匂い。
アスファルトではない土の匂い。
上空から落ちてくるあいだに遠い山や海や川の薫りが風に乗っていくつもの雨粒にくっついて運んでくれます。
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三重県大王崎灯台(墓参り寄り道観光写真)   SIGMA DP1s

2010年06月09日 18時34分04秒 | Digital


この日曜日に三重県にある父の墓参りをすました後、津市から鵜方まで特急で1時間すこし乗り、バスで半時間ほど揺られて波切の大王崎灯台まで出かけた。

波切は絵描きの住む町として観光ガイドにも載っている美しい漁村でした。

今回はシグマのDP1sにライカ28mmの外付けファインダーを付けて、ほとんどをマニュアルフォーカスで気楽にスナップしてのんびり夕方まで散歩しました。










































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力強さと儚さと ROLLEI SL66E Planar80mm TRI-X Rodinal1:50

2010年06月04日 23時56分35秒 | Rolleiflex 2.8F・3.5F・ SL66E
巡礼しようと、なんど真剣に考えたか知れぬ。

ひとり旅して、菅笠(すげがさ)には、同行二人と細くしたためて、私と、それからもう一人、道づれの、その、同行の相手は、姿見えぬ人、うなだれつつ、わが背後にしずかにつきしたがえるもの、水の精、嫋々(じょうじょう)の影、唇赤き少年か、鼠いろの明石(あかし)着たる四十のマダムか、レモン石鹸にて全身の油を洗い流して清浄の、やわらかき乙女か、誰と指呼(しこ)できぬながらも、やさしきもの、同行二人、わが身に病いさえなかったなら、とうの昔、よき音(ね)の鈴もちて曰(いわ)くありげの青年巡礼、かたちだけでも清らに澄まして、まず、誰さん、某さん、おいとま乞いにお宅の庭さきに立ちて、ちりりんと鈴の音にさえわが千万無量のかなしみこめて、庭に茂れる一木一草、これが今生(こんじょう)の見納め、断絶の思いくるしく、泣き泣き巡礼、秋風と共に旅立ち、いずれは旅の土に埋められるおのが果なきさだめ、手にとるように、ありありと、判って居ります。

そうして、そのうちに、私は、どうやら、おぼつかなき恋をした。

名は言われぬ。

恋をした素ぶりさえ見せられぬ、くるしく、口くさっても言われぬ、不義。

もう一言だけ、告白する。

私は、巡礼志願の、それから後に恋したのではないのだ。

わが胸のおもい、消したくて、消したくて、巡礼思いついたにすぎないのです。

私の欲していたもの、全世界ではなかった。

百年の名声でもなかった。

タンポポの花一輪の信頼が欲しくて、チサの葉いちまいのなぐさめが欲しくて、一生を棒に振った。

太宰 治 『二十世紀旗手』 (3唱 同行二人)
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This rainy Sunday  前浴使用 SL66E TRI-X(減感)

2010年06月02日 22時39分39秒 | Rolleiflex 2.8F・3.5F・ SL66E
久しぶりに現像を失敗した!※原因は前浴処理によるものと思われる。
(TRI-X/ISO200 Rodinal1:50 20℃ 9min)
先のピクルス瓶の撮影ではトライXを1/2に感度を落としてロジナールで上記のタイム(実効感度では20℃13min)で現像したのだが、
ピクルス瓶では見てのとおり調子良く仕上がった。
ただ、あまりに廃液が真っ黒なのが気になって今回は同じ温度同じ時間で現像したが、いままで一度も経験のない前浴をやってみた。
水道水の温度を測ったらジャスト20度だったので、注ぎ口からじゃぶじゃぶ水を入れて2~3分くらい撹拌して廃液を捨てた。
前浴の廃液は濃い青色で現像後の廃液は前浴したにもかかわらずワイン色だった。
(前浴なしの廃液はイカ墨色)
失敗は粒子が少し荒れてトーンがつまってしまった。
先の前浴なしのピクルス瓶の画像とはネガを目視しても明らかに悪くなっていた。
1)3分も前浴したので乳剤面が緩くなってしまったのか?(前浴って数秒でいいのか?)
2)乳剤に薬液が染込みやすくなったから現像液を注入したあとの連続撹拌で初期現像が進みすぎたのか?
3)膜面が水道水で濡れているのでロジナールの初期薬液が薄れてしまい、現像効果がうまく働かなかったのか?
4)あるメーカーで前浴を否定しているというのは、コーティングに含まれる有効な薬剤が洗い流れてしまうからか?
とにかく、これ以上は自分も判らないので言及はやめて、いままでのやり方で現像しよう。
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This rainy Sunday SL66E 80mm TRI-X(減感) ロジナール1:50

2010年06月02日 22時39分09秒 | Rolleiflex 2.8F・3.5F・ SL66E
デジタルでは自由に感度設定が可能なのでこんな言葉も死語になりつつありますが、銀塩の世界ではいまも生きています。
ただ、デジタルで感度を下げたり上げたりしても、技術が進みすぎてそれほどの変化があまり見られないのも面白みのない世界といえなくもないでしょうね。

増感現像:ISO400のフィルムしかなくて暗くてシャッター速度や絞りでは対処出来ないとき、ISO1200やISO1600に感度を上げて撮影します(なおISO800程度の増感では近年の高感度フィルムなら、増感の現像処理を誤らないかぎり、ノーマル露光とほとんど違いは判りません)
通常の現像時間では露光不足になるので、アップした感度に応じた時間を延長するか現像液温を上げて現像を促進します。
粒状が粗くなる、コントラストが強くなるなどの欠点が現れますが、それを活かした作品づくりも、またたいへん魅力です。

減感現像:ISO400のフィルムをISO200やISO100に感度を下げて撮影します(減感現像の場合は救済措置としてというより、美しい画像を求めて意図的に使われる場合が多い)
そのままの現像時間では露光オーバーになるので、時間を短縮するか現像液温を下げて現像を抑えます。
粒状性が細かくなる、コントラストが軟調になり諧調豊かな美しいモノクロトーンになる。
たとえばTRI-Xの通常感度ISO400をISO100で撮影した人物の肌などは滑らかな美しい描写になります。

モノクロモードの生かし方 渡部さとる

モノクロとグレースケール
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This rainy Sunday SL66E 80mm TRI-X(減感) ロジナール1:50

2010年06月02日 22時38分47秒 | Rolleiflex 2.8F・3.5F・ SL66E
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This rainy Sunday SL66E 80mm TRI-X(減感) ロジナール1:50

2010年06月02日 22時37分19秒 | Rolleiflex 2.8F・3.5F・ SL66E
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This rainy Sunday SL66E 80mm TRI-X(減感) ロジナール1:50

2010年06月02日 22時34分31秒 | Rolleiflex 2.8F・3.5F・ SL66E
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This rainy Sunday SL66E ティルトダウン TRI-X ロジナール1:50

2010年06月02日 22時29分34秒 | Rolleiflex 2.8F・3.5F・ SL66E
思い立って大雨の降る日曜に川原へ出かけた。
突風にあおられ、ビニール傘はあっという間に逆キノコで骨はバラバラ。
もう全身びしょ濡れになりながら、たった10枚ほど撮ったが熱いコーヒーを飲みに繁華街へほうほうの体で戻った。
翌日は好天気で傘を干してはみたがとうてい使用にはならず300均といえど、その日おろしたばかりのビニール傘を廃棄した。
バッグにF-1を入れていたが翌週、裏ぶたを開けてみたら水が浸入してフィルムと圧板ガードレールがくっついてしまっていた。
オーバーホールも馬鹿らしいし、気長に剥がすしかないか。
この木漏れ日は父の桃の菊桃の木漏れ日です。
まだ親指の爪先ほどの青い実が成っていました。
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