秋田県南部の湯沢市と山形県新庄市の間は、高速道路がつながっていない
いわゆるミッシングリンクになっており、この間の開通は地域の悲願になっています。
今日は湯沢市で1000人規模の「新庄・湯沢地域間を考える会」が開催されました。
湯沢商工会議所を中心に秋田、山形両県の沿線自治体など官民あげての大会です。
基調講演は本県琴丘町(現三種町)出身のジャーナリスト橋本五郎さんで「みちのく新時代
の足掛かり」と題して、道路はあくまでも手段であり、道路を使ってどんな地域にするのかが
大事であることを強調していました。
パネルディスカッションは実行委員長の和賀幸雄さんをコーディネーターに、橋本五郎さんと
福島県でNPО法人理事長の西本由美子さん、湯沢市長の斉藤光喜さんの三人が
パネラーを務め、高速道路の必要性について議論が行われました。
特に、被災地の福島県いわき市からきた西本さんは、とても歯切れのいい言葉で自らの
活動を述べられ、政治の貧困も痛烈に批判しながら、会場から多くの賛同を得ていました。
曰く、「道路はいのちそのものである」。
被災地での経験者ならではの話に説得力がありました。
湯沢・新庄間は今年事業化への第一歩になる調査費が付きました。
今後も官民あげての強力な運動を展開する必要があります。
同時に、この道路を使って自分たちの地域づくりをどう進めるのかが問われていると思います。