問わず語りの...

流れに任せて

映画『ルックバック』

2024-07-15 04:01:47 | アニメ

 

 

クリエイターの狂気にも似た熱情というのは、”普通”の人にはなかなか理解されないところがあるのだろうね。

 

 

本人としては単なる趣味の域を越えて、生きる糧のようになっていることが、普通の人たちには、いずれ”卒業”する趣味のようなものだとしか理解されないもどかしさ。

 

誰にも認められない寂しさから、自分の成していることの意味がわからなくなり、諦めてしまうこともあるだろう。

 

 

そうしてそのまま、二度と復帰することのなかった人たちもたくさんいることだろう。

 

 

何故再び描くことができたのか。それは

 

 

認めてくれる人がいたから。

 

 

 

 

 

『ルックバック』というタイトル。これは

 

 

【原点回帰】というような意味でしょうか。

 

 

 

自分が成していることに意味が見いだせなくなったとき、もう一度原点に戻ってみる。

 

 

 

クリエイターが何故作品を作り続けるのか、その理由の究極はおそらく誰にもわからない。

 

 

その狂気、その熱情の源泉がどこにあるのか、究極的にはわからない。

 

 

それでもクリエイターは作品を発表し続ける。自分のために、そして

 

 

自分を認めてくれた人たちのために。

 

 

 

 

これは表現者の「現実」を描きながら、それでいて「ファンタジック」な物語でもあります。

 

 

とても高度な意味で、「マンガ」です。

 

 

多くの人に、この「マンガ」を味わっていただきたい。

 

 

 

良い作品です。

 

 

 

 

 

 

 

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (玲玲)
2024-07-18 13:54:05
お久しぶりです。有名無名に関わらず、描きたくて仕方がないぐらいの漫画家さん達は、ネームを考えてる最中に登場人物が脳の中で勝手に行動するって聞きました。話の流れではこうしようと思ってたら、この子がこう動いて、みたいな。
これだけのエンタメを見れて、もらった喜びは生活でお返ししなきゃ、と頑張りますです。
返信する
Unknown (美樹枝)
2024-07-18 14:44:10
観たいです!
そして玲玲さんの仰る通りです!

漫画、描いてた頃、こんな中途半端の私でも
キャラクター達のこと考えてたら、勝手にキャラクター達が動き出すこと在りました!
面白くて、もぉ寝食忘れて描き続けた感じ。
彼達に書かされてるというか。
今回の久しぶりの演劇にも、その時が訪れ、
ほんの少し私の描いた脚本のエッセンスが、演出家先生の脚本に少し、生かせてもらえました。
キャラクターは生きていますね。
この映画は劇場で観られるのかなぁ?
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Unknown (薫兄者)
2024-07-18 15:38:24
玲さん、お久です!この映画を『アマデウス』に絡めて解説している人もいたけど、私は全然そうは思わなくて、これは原作者の藤本タツキを「藤木」と「京本」という二人の人に分けて、そこに京アニ事件を彷彿とさせる事件を絡めたりして、クリエイターの孤独とか苦悩とか、そうしたことを描きつつ、それでも描き続けるよ、みたいな、そんな話。
青春ドラマとしてもよくできているし、一言では言い表せない、深いドラマに仕上がっていると思います。
心にに凝るドラマ。良い作品を作ってくれました。感謝ですね。
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Unknown (薫兄者)
2024-07-18 15:49:45
美樹枝さん、永井豪先生の『デビルマン』もそうだったようです。あの作品は東映からの依頼でアニメの原作を手掛けたもので、アニメの物語設定だとか、永井線が作った路線に沿ってアニメは制作されているんです。だから漫画化する際にも、最初はアニメと同じような展開にするつもりだった。でも書いているうちにどんどんアニメとは内容が離れていき、ああいうハードな漫画になっていったそうです。キャラクターが物語を動かしていくということは、本当にあるんですよね。
SF作家の平井和正氏の作品『幻魔大戦』や『ウルフガイ・シリーズ』も当初の設定とはだいぶ違う、宗教的な方向にシフトしていった。まあ、あれは平井氏自身の私生活ともリンクしているようですが、それはともかく。
キャラクターが「生きて」動き始めるというのは、面白いなと思いますね。
映画は大ヒットしていますのね、おそらくロングラン上映になるんじゃないかな。まだしばらくは観るチャンスはあると思いますよ。行きましょう、観に行きましょう。
劇場へGO!
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ルックバックの意味 (onscreen)
2024-07-26 07:13:42
私はまだ読んでいないのですが(読まなきゃ...)
原作のタイトルには、


「Don't」と「 in Anger」が密かに?くっついてる
そうです

つまり、

Don't Look Back in Anger(OASIS) (笑)
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Unknown (薫兄者)
2024-07-26 08:04:07
onscreenさん、はい、そうらしいですね。全然気が付かなかった~。
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私も (onscreen)
2024-08-10 07:44:46
教えていただきました!(笑)
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