「地域限定保育士」というものがあることを先日新聞で知った。平成27年通常国会で導入された新たな制度で、資格取得後3年間はその自治体内でのみの資格だが、4年目以降は自動的に地域限定のない「保育士」になれるという。
要件をゆるめて人材を確保するのだったら「保育の質の低下」が懸念されるが、通信講座会社の説明を見る限り、同等の筆記試験を受ける機会を増やす、という性質のようで、質の低下の心配はなさそうだと思 . . . 本文を読む
アマゾンが本の流通を大きく変えるかもしれない。
・取次会社を介さずに出版社から直接購入
・返品しない買い切り
・値下げ販売も検討
といった内容で、年内にも試験導入するという(朝日新聞2019-2-6)。どれ一つを取っても大変化だ。
このうち「返品しない買い切り」は、売れなければ返品できるという委託販売制の慣行を大きく変えるものだ。
委託販売制には、売れにくい専門書なども書店に並べてもらうことがで . . . 本文を読む
いつのまにか節分の行事になってしまった「恵方巻き」。今年は今まで以上に売れ残りの大量廃棄が早くから話題になっていた。事前に農林水産省が業界に注意喚起したものの、あまり改善は見られなかったようだ(朝日新聞2019-2-5)。
同じような廃棄はクリスマスケーキや土用の丑の日のウナギでもあるはずなのに、恵方巻は特に話題になる。賞味期限が短いことで大量廃棄につながっているという。たしかにバレンタインチョコ . . . 本文を読む
アベノミクス偽装の一端が朝日新聞2019-2-4に紹介されていた。
安倍首相は施政方針演説で「新三本の矢」の成果として、「児童扶養手当の増額、給付型奨学金の創設を進める中で、ひとり親家庭の大学進学率は24%から42%に上昇した」と誇った。どうやら厚労省の「全国ひとり親世帯等調査」のデータらしいが、この調査は5年ごとに行うもので、2011年と2016年を比較したことになる。だが調査時点で「給付型奨学 . . . 本文を読む
たまには笑える話を。
知財問題でアメリカが中国に対する姿勢を強めているが、中国側も改善をアピールするのに必死だ。このたび公式アカウントに知財保護などの実績を誇る動画が投稿されたのだが、それは任天堂の人気ゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」にそっくりだった。(朝日新聞2019-2-3)
本物とほぼ同じ効果音を背景に、マリオに似たキャラクターが活躍する内容。湖南省の裁判所が(知財に限らず)昨年の取 . . . 本文を読む
性犯罪に関する刑法の規定が2017年に大幅に改正されたが、相変わらず「暴行・脅迫」がなければ強制性交罪が成立しないことになっており、被害者が抵抗しなかったからさほどの「暴行・脅迫」はなかったと判断されてしまうことも多いようだ(朝日新聞2019-2-4)。あまりのことに抵抗できなくなってしまうというような心理が理解されていないなどの批判をよく聞く。
一方、殺人事件で犯人が「騒がれたから殺した」という . . . 本文を読む
水道事業を民営化しやすくする改正水道法が施行される。野党が調査不足を指摘するのも聞かずにあっというまに国会を通過してしまったような印象だが、岸本聡子氏の説明(朝日新聞2019-2-2)を読んで恐ろしくなった。
水メジャーと呼ばれる多国籍企業が日本も狙っていることは報道で聞いていたが、改正法で想定されているコンセッション方式だと、自治体と企業の契約書は数百ページにも及ぶそうだ。水メジャー側はそれが専 . . . 本文を読む
子供のいる家庭でも二人目、三人目はどうしようかと悩むとはよく聞くことだが、ネックになるのは費用や手間(そしてもちろん、一向に解消されない保活も!)の懸念だと思っていた。だが「三人の子連れ」にはいろいろ制約があることを今さらながらに朝日新聞2019-2-2で知った。「日本の社会が乳幼児3人の家庭を想定できていない」という。
・電車やバスは未就学児は当然無料だと思っていたが、無料になるのは大人一人に . . . 本文を読む
安倍政権による辺野古の埋め立て強行(過去ブログ)や、北方領土交渉でプーチン大統領が挙げた障害(過去ブログ)の背景にあることで日米地位協定が脚光を浴びているが、羽田空港を利用する飛行機の飛行ルートも地位協定のせいで制限されている(朝日新聞2019-1-30の図はわかりやすいが、注記されているように高さが誇張されている)。東京にある米軍の横田基地の周辺で上空(「横田空域」)の管制圏が米軍に握られている . . . 本文を読む