先日、大東市内でコロナ疑いのA患者がPCR検査を受け、帰宅の送迎について引き受ける事業所が無く、大東市へ相談したところ、大東市からの返答は「地域包括支援センターと居宅介護支援事業所が責任を持って手配する事になっています。」ということでした。
しかし、コロナ疑いの患者の送迎を丸投げされた包括も居宅も戸惑いを隠せないでいました。
新型コロナウイルス感染症が国内であれだけ問題になってきている中で、感染疑いのある患者の送迎について、大東市では何の対策も打っていなかったという事、そして、いざ必要な状況になった時に、大東市は丸投げしたことに、大きな怒りが湧きました。
私はすぐに担当課へ連絡し、感染対策をしながら、送迎する手配を大東市が責任を持つべきだと指摘しました。
そして、今後も同じような状況が出てきたときにスムーズに対応できるように整えておくべきだと要求しました。
しかし、その回答が驚くべきものでした。
回答したのは大東市高齢介護室 高齢支援課 課長の逢坂伸子氏
唾液検査が出来るようになりますので、今後、感染疑いの患者を送迎しなければいけない場面はほとんど出てこないと思います。
私は、ビックリしすぎて、一瞬声が出なかったのですが💦
「唾液検査はいつから実施できる見通しなんですか?6月ですか?」と、とぼけた質問を返すと、
「いつからかは、分かりません」と。
そしてさらに、「唾液検査が始まったらすぐに結果も出るし、疑いの患者を送迎するというケースは発生しないと思います」と。
確かに、唾液検査は6月2日に厚労省が鼻咽頭ぬぐい液を用いたPCR検査結果との一致率を検証した結果を示し、有効であることを示し、「症状発症から9日以内の者については唾液PCR検査を可能」とすることとしました。
しかし、検査結果が出るには1日かかり患者の送迎が必要になる事は容易に想定されます。
今後もコロナ疑いの患者を送迎しなければいけないケースが出てくるでしょう。そういった時の体制はしっかりと整えておくべきです。
病院へ委託するのであれば感染対策のための財政支援が必要でしょう。
ちなみにお隣の東大阪市では体制があると伺っています。
包括や居宅に丸投げし、さらに、不確かな情報を持って今後はその様なケースが発生しないと言い切り、体制を整えようともしない姿勢を改めるべきです。
添付資料:厚労省のHP
(検査に係る厚生労働科学研究の結果について)
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000635988.pdf唾液を用いたPCR
(唾液を用いたPCR検査の導入について)
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000635987.pdf