自分の心を傷つけることが出来るのは自分だ、と書いたことがある。
いや、正確に言えば、見えない自分の心が自分にわかる自分の心を傷つけるのだろう。
今朝の毎日新聞の書籍広告にこの前芥川賞をとった田中慎弥さんの本が載ってた。
「田中慎弥の掌劇場」という本。
その小説の一部が転載されてあった。
第18話「意思の力」というタイトルで・・
「男は天国と地獄の境目までやってきた。出勤途中で胸が苦しくなり・・・中略
・・・気がついた時にはここにここに立っていたいうわけだ。・・・中略
一番やっかいなのは、その信じられないことが起きてしまったのだと、
自分自身がはっきりと認識している点だった。
なりたくてなったわけではない立場なのに、自分で自分をここへ立たせたかのようだった。
考えてみれば、どんな事情でここへ来たのであろうと、
それは自分自身のことなのであり、だとすれば、そこに多少なりとも自分の意思が
関係しているのではあるまいか。
意思と全く関係なくここへ来てしまったと考えるのはあまりに悔しいではないか。
するとどこからか声が聞こえた。(以下は本書でお楽しみください)」
・・・以上。
受賞した小説も読んでいないし、これだけで何がわかるというものじゃないけど、
この人はこういう小説を書くのか、と思った。
ここで言っている「意思」とは自分でも気がついていない(思い)、
無意識のうちに持ってしまっている考え、プログラム、
なのではあるまいか、と思った私であった。
「するとどこからか声が聞こえた」というのは自分でも経験のあることだし、
以下は本書でお楽しみくださいともあるので、いつか読みたいと思ってる。
、
いや、正確に言えば、見えない自分の心が自分にわかる自分の心を傷つけるのだろう。
今朝の毎日新聞の書籍広告にこの前芥川賞をとった田中慎弥さんの本が載ってた。
「田中慎弥の掌劇場」という本。
その小説の一部が転載されてあった。
第18話「意思の力」というタイトルで・・
「男は天国と地獄の境目までやってきた。出勤途中で胸が苦しくなり・・・中略
・・・気がついた時にはここにここに立っていたいうわけだ。・・・中略
一番やっかいなのは、その信じられないことが起きてしまったのだと、
自分自身がはっきりと認識している点だった。
なりたくてなったわけではない立場なのに、自分で自分をここへ立たせたかのようだった。
考えてみれば、どんな事情でここへ来たのであろうと、
それは自分自身のことなのであり、だとすれば、そこに多少なりとも自分の意思が
関係しているのではあるまいか。
意思と全く関係なくここへ来てしまったと考えるのはあまりに悔しいではないか。
するとどこからか声が聞こえた。(以下は本書でお楽しみください)」
・・・以上。
受賞した小説も読んでいないし、これだけで何がわかるというものじゃないけど、
この人はこういう小説を書くのか、と思った。
ここで言っている「意思」とは自分でも気がついていない(思い)、
無意識のうちに持ってしまっている考え、プログラム、
なのではあるまいか、と思った私であった。
「するとどこからか声が聞こえた」というのは自分でも経験のあることだし、
以下は本書でお楽しみくださいともあるので、いつか読みたいと思ってる。
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