パチュリーは、シソ科の植物で、
葉の形はミントやレモンバームに似た
ギザギザのある葉で、写真などで見ると、
とてもよく似ていますが、
レモンバーム
ミントやレモンバームのような
シソ科のハーブ調の精油とは、
香りの傾向が全く違ったオリエンタルな
香りと言えるでしょう。
パチュリーの花
でも、とても好みのハッキリ分かれる香りで、
ムスクのようなエキゾチックな、
あまいスパイシーな香りと言われますが、
土臭い、カビ臭い香りで苦手という方も多い
のです。
しかし、東洋での歴史は古く「Patchouli」は
インドのタミール語で「緑の葉」を
意味するそうです。
和名は「かっ香」と言い、仏教では仏典にも
出てくる重要な香りで、白檀や沈香と並ぶ
大切な香料として、精神の撹乱や心痛を
治すとされています。
古い文献にはパチュリーの葉を浸した水で、
身を清めたという記述があるそうです。
現在でも、白檀や沈香などといっしょに
古来よりの天然香料として、
お線香の調合に使用されています。
また漢方薬としても「かっ香正気散」として、
暑さによる食欲不振などの健胃や、
夏の感冒薬として広く知られています。
パチュリーには、種類がいくつかありますが、
現在アロマテラピーで使用するパチュリーは、
広州で採れることから、「こうかっこう(広かっ香)」と
呼ばれているものが主流です。
原産地はインドネシア、またはマレーシアと言われ、
インド、マレーシア、ビルマ、中国などで採取されますが、
インドネシア産は、他国産と比べ最高品質の精油が
採れると言われています。
またインドのカシミール地方では、
衣類を収納するときにイガ(衣蛾)の幼虫や
ナンキンムシの虫よけとして布地の間に、
パチュリーの葉をはさんでおく習慣があり、
19世紀にはインド産のカシミヤショールが、
肌触りが良いとヨーロッパで大人気となり、
カシミール地方から、このショールが
持ち込まれた時にも、もちろんこの
パチュリーの香りがプンプンしたそうです。
そして当時、模造品も大量に出回ったのですが、
ある雑誌に「本物は不思議な匂いがついている」
というコラムが掲載されたため、
パチュリーの香りはヨーロッパでも
広く知られるようになったそうです。
パチュリー精油は若葉から抽出されるのですが、
あの独特の香りは葉の中で起こる発酵によって
生まれます。
香りを出すために、産地では蒸留にかける前に
収穫した葉を数日間山積みにして発酵させます。
そのためか、パチュリーは良い赤ワインと同じように、
良い環境下で長く保存する方がよく、
年と共に香りが熟成されてゆき、
質が向上し、香りもいっそう強くなります。
またパチュリーは香りに残留性があり、
オリエンタル調の香水の保留剤として利用され、
イランイラン、トンカビーンズ、ジャスミン、
サンダルウッドなどと調合し、官能的な香りを
醸し出したり、ラベンダーとのブレンドで
神秘的な洗練されたオーデコロンとしても
利用されています。
しかし、少量でも香りが強く残るため、
服につけると洗濯しても、なかなか香りが
取れなくなりますので、注意が必要ですね。
効能
◎心に対する働き
少量の使用では鎮静作用があり、
多量使用では反対に刺激作用を示す精油です。
豆知識でも述べましたが、
土の匂いをを思わせることからも
地に足をつけさせるような現実に
バランスよく対応できるよう働きかけてくれます。
無気力感を払い除け、ネガティブな感情を
ポジティブな方向へと導き、直面する問題を理解し、
客観的な視点をもたせ、創造力を高めてくれます。
◎身体に対する働き
パチュリーといえば、ダイエットを
イメージされる方も多いはずで、
食欲をセーブし、利尿特性から身体の老廃物と
余分な水分を排出させる効果があるとされています。
また収れん作用も強いため、ダイエットをした後の、
ゆるんだ皮膚のひきしめにも役立つことから、
ダイエットには人気の精油のひとつですね。
またパチュリーは古くから、中国やインド、日本で
医療に用いられてきて、虫刺され、ヘビに噛まれたときの
解毒剤として有名でした。
美容
すぐれた瘢痕形成特性と、収れん特性で、
皮膚細胞の組織を再生させる働きから、
炎症や、湿疹、ひびわれ、あかぎれ、床ずれなど、
皮膚の疾患に有用で、真菌感染症や、
頭皮のトラブルにも用いられます。
髪にも、こしと弾力を与え、しなやかにすると言われています。
またデオドラント効果があるので、
汗かきの人の体臭予防や制汗に役立ちます。
おすすめブレンド
◎無気力感を払い除け、オーラを元気づけたいときに
ブレンドa)
パチュリー 1滴
ラベンダー 3滴
ベルガモット 2滴
*芳香浴には、ブレンドa)をアロマポットに2~3滴入れる。
◎老化の早まっているミドルエイジの肌に
ブレンドb)
パチュリー 1滴
ネロリ 1滴
ゼラニウム 2滴
フランキンセンス 1滴
ローズウッド 1滴
*マッサージには、
オリーブオイル15ml+マカディミアナッツオイル15mlに
ブレンドb)を混ぜ、お風呂上がりに適量を手に取り、
顔や手足をマッサージする。
*蒸気浴には、洗面器に熱湯を入れ、極楽塩をひとつまみ入れ、
ブレンドb)を3滴入れ、蒸気が逃げないようバスタオルをかぶり、
立ちのぼる蒸気に顔をあてる。
◎床ずれのケアに
ブレンドc)
パチュリー 1滴
ジャーマンカモミール 1滴
ゼラニウム 2滴
パイン 2滴
*カレンデュラインフューズドオイル30ccに
ブレンドc)を混ぜ、適量を塗る。
カレンデュラインフューズドオイルの作り方はこちら
◎痔(軽い切れ痔程度)の不快な状態に
ブレンドd)
パチュリー 1滴
ミルラ 1滴
ラベンダー 2滴
*ジェル基剤又は無香料のスキンジェルクリーム30ccにブレンドd)を2滴入れ塗布する。
葉の形はミントやレモンバームに似た
ギザギザのある葉で、写真などで見ると、
とてもよく似ていますが、
レモンバーム
ミントやレモンバームのような
シソ科のハーブ調の精油とは、
香りの傾向が全く違ったオリエンタルな
香りと言えるでしょう。
パチュリーの花
でも、とても好みのハッキリ分かれる香りで、
ムスクのようなエキゾチックな、
あまいスパイシーな香りと言われますが、
土臭い、カビ臭い香りで苦手という方も多い
のです。
しかし、東洋での歴史は古く「Patchouli」は
インドのタミール語で「緑の葉」を
意味するそうです。
和名は「かっ香」と言い、仏教では仏典にも
出てくる重要な香りで、白檀や沈香と並ぶ
大切な香料として、精神の撹乱や心痛を
治すとされています。
古い文献にはパチュリーの葉を浸した水で、
身を清めたという記述があるそうです。
現在でも、白檀や沈香などといっしょに
古来よりの天然香料として、
お線香の調合に使用されています。
また漢方薬としても「かっ香正気散」として、
暑さによる食欲不振などの健胃や、
夏の感冒薬として広く知られています。
パチュリーには、種類がいくつかありますが、
現在アロマテラピーで使用するパチュリーは、
広州で採れることから、「こうかっこう(広かっ香)」と
呼ばれているものが主流です。
原産地はインドネシア、またはマレーシアと言われ、
インド、マレーシア、ビルマ、中国などで採取されますが、
インドネシア産は、他国産と比べ最高品質の精油が
採れると言われています。
またインドのカシミール地方では、
衣類を収納するときにイガ(衣蛾)の幼虫や
ナンキンムシの虫よけとして布地の間に、
パチュリーの葉をはさんでおく習慣があり、
19世紀にはインド産のカシミヤショールが、
肌触りが良いとヨーロッパで大人気となり、
カシミール地方から、このショールが
持ち込まれた時にも、もちろんこの
パチュリーの香りがプンプンしたそうです。
そして当時、模造品も大量に出回ったのですが、
ある雑誌に「本物は不思議な匂いがついている」
というコラムが掲載されたため、
パチュリーの香りはヨーロッパでも
広く知られるようになったそうです。
パチュリー精油は若葉から抽出されるのですが、
あの独特の香りは葉の中で起こる発酵によって
生まれます。
香りを出すために、産地では蒸留にかける前に
収穫した葉を数日間山積みにして発酵させます。
そのためか、パチュリーは良い赤ワインと同じように、
良い環境下で長く保存する方がよく、
年と共に香りが熟成されてゆき、
質が向上し、香りもいっそう強くなります。
またパチュリーは香りに残留性があり、
オリエンタル調の香水の保留剤として利用され、
イランイラン、トンカビーンズ、ジャスミン、
サンダルウッドなどと調合し、官能的な香りを
醸し出したり、ラベンダーとのブレンドで
神秘的な洗練されたオーデコロンとしても
利用されています。
しかし、少量でも香りが強く残るため、
服につけると洗濯しても、なかなか香りが
取れなくなりますので、注意が必要ですね。
効能
◎心に対する働き
少量の使用では鎮静作用があり、
多量使用では反対に刺激作用を示す精油です。
豆知識でも述べましたが、
土の匂いをを思わせることからも
地に足をつけさせるような現実に
バランスよく対応できるよう働きかけてくれます。
無気力感を払い除け、ネガティブな感情を
ポジティブな方向へと導き、直面する問題を理解し、
客観的な視点をもたせ、創造力を高めてくれます。
◎身体に対する働き
パチュリーといえば、ダイエットを
イメージされる方も多いはずで、
食欲をセーブし、利尿特性から身体の老廃物と
余分な水分を排出させる効果があるとされています。
また収れん作用も強いため、ダイエットをした後の、
ゆるんだ皮膚のひきしめにも役立つことから、
ダイエットには人気の精油のひとつですね。
またパチュリーは古くから、中国やインド、日本で
医療に用いられてきて、虫刺され、ヘビに噛まれたときの
解毒剤として有名でした。
美容
すぐれた瘢痕形成特性と、収れん特性で、
皮膚細胞の組織を再生させる働きから、
炎症や、湿疹、ひびわれ、あかぎれ、床ずれなど、
皮膚の疾患に有用で、真菌感染症や、
頭皮のトラブルにも用いられます。
髪にも、こしと弾力を与え、しなやかにすると言われています。
またデオドラント効果があるので、
汗かきの人の体臭予防や制汗に役立ちます。
おすすめブレンド
◎無気力感を払い除け、オーラを元気づけたいときに
ブレンドa)
パチュリー 1滴
ラベンダー 3滴
ベルガモット 2滴
*芳香浴には、ブレンドa)をアロマポットに2~3滴入れる。
◎老化の早まっているミドルエイジの肌に
ブレンドb)
パチュリー 1滴
ネロリ 1滴
ゼラニウム 2滴
フランキンセンス 1滴
ローズウッド 1滴
*マッサージには、
オリーブオイル15ml+マカディミアナッツオイル15mlに
ブレンドb)を混ぜ、お風呂上がりに適量を手に取り、
顔や手足をマッサージする。
*蒸気浴には、洗面器に熱湯を入れ、極楽塩をひとつまみ入れ、
ブレンドb)を3滴入れ、蒸気が逃げないようバスタオルをかぶり、
立ちのぼる蒸気に顔をあてる。
◎床ずれのケアに
ブレンドc)
パチュリー 1滴
ジャーマンカモミール 1滴
ゼラニウム 2滴
パイン 2滴
*カレンデュラインフューズドオイル30ccに
ブレンドc)を混ぜ、適量を塗る。
カレンデュラインフューズドオイルの作り方はこちら
◎痔(軽い切れ痔程度)の不快な状態に
ブレンドd)
パチュリー 1滴
ミルラ 1滴
ラベンダー 2滴
*ジェル基剤又は無香料のスキンジェルクリーム30ccにブレンドd)を2滴入れ塗布する。