(aa)一般史
ここでは一般に、一民族または一国、または世界の全歴史の概観、要するに我々が一般史(allgemeine...
長い時代または世界史全体を概観しようとするこの種の歴史(一般史)は実際は現実的なものの個々の叙述を断念し、抽象によって短縮を行わなければならない。それは単に諸々の出来事や行為が切り捨てられるべきだという意味からだけではなく、むしろ思考こそがもっとも有力な「摘要の編纂者」だというa
別の意味においてである。戦闘、大勝利、包囲などはもはやあったままのものではなくて、単純な諸規定に要約される。リビィウスがヴォルスキ人との戦争について物語る場合、彼は往々にして至極あっさりと、例えば「この年にはヴォルスキ人との戦争が行われた」と片づけている。(ibid s 27)