追跡している氷衛星の画像は、世界で最も速く動く氷河が、2015年8月21日の週に、記録上最も顕著な出来事の一つ、およそ 12.5 平方キロと測定される氷のかなりの量を落下させたことを示した。欧州宇宙機関のセンチネル1Aからのレーダーイメージは、8月14日と16日の間にとられたこの出来事の前後に、グリーンランド西の ヤコブスハブン(Jakobshavn)氷河 を捕えた。7月27日、8月13日、19日にとられたイメージと比較すると、その最も遠い東の場所と思われるこの氷河の新しい面は、1880年代中頃に始まった観測以来、数キロメートルも内陸に押された。イメージのシリーズは、7月27日と8月13日の間に、この氷河が西へ進んだことを示唆している。この最近の出来事の歴史はまたセンチネル2Aによって8月6日と16日にとられたイメージでも明らかにされている。 ヤコブスハブン氷河はグリーンランドの氷床の 6.5 %を排出し、その周辺の 10 %の氷山をつくり出している。これは毎年約350億トンの氷の生産に達する。
<出典>: Sentinel-1 (欧州宇宙機関)
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<参考>: ヤコブスハブン(Jakobshavn)氷河の説明は こちら から。