丸い星がどのように長方形の星雲をつくることができるのだろう? この難問は IC 4406 のような惑星星雲を研究するときに明るみに出る。証拠は、恐らく IC 4406 は空洞の円筒であり、その長方形の外見は、側面から円筒を見ている我々の位置の結果であることを示している。 IC 4406 を上から見たとき、それは、恐らく、リング星雲と似て見えるだろう。この代表的なカラー写真は、2001と2002年にハッブル宇宙望遠鏡が撮ったイメージを結合することによってつくられた。熱いガスがシリンダの端を流れ出し、暗いダストと分子のガスのフィラメントが境界の壁を飾っている。この星間の彫刻をつくっている星が惑星状星雲の中央に見ることができる。数百万年で、 IC 4406 に見える唯一のものは薄れゆく白色矮星のみになるだろう。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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