天体写真を見るときにしばしば目の錯覚(錯視)に戸惑うことがある。その一つの例を紹介しよう。右のイメージは、以前に月偵察軌道船(LRO:Lunar Reconnaissance Orbiter)が軌道からとったある月面のクレータである。
左のイメージは、かの有名なアポロ11号の足跡である。共にクレータが盛り上がって、また中央峰が窪んで見えないだろうか? このように光の当たり具合によっては凹凸が逆になって見えることがあり、これを「クレータ錯視」とも呼ぶことがある。
今回、火星探査機が軌道から撮った写真に典型的な例が現れた。「ホームページ」の 「火星偵察軌道船(MRO):2月2日」 から見てみよう。
<出典>: 「オリジナル」
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