1990年のバレンタインデーに、太陽から64億キロメートルを旅していたボイジャー1号宇宙船は、この初めての太陽系ファミリーのポートレイトをつくるために、最後にもう一度振り返った。この完全なポートレイトは、黄道平面上32度の有利な視点からとられた60のフレームの合成である。その中で、ボイジャーの広角カメラ・フレームは、左の内部太陽系から、右の太陽系で最も外の惑星、ガスの巨人海王星へと繋がっている。金星、地球、木星、土星、天王星、海王星の位置は文字通りに示されているが、太陽はフレームの円の中央近くの明るい場所である。それぞれの惑星の差込みのフレームはボイジャーの狭いフィールドカメラからである。ポートレートで見えないのは、太陽に近過ぎる水星、不幸なことに、火星は、カメラの光学システムによって散らされる日光で隠されている。その時海王星より太陽に近く、小さく微かな冥王星の位置はカバーされなかった。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<お知らせ>: 日本時間明日18日土曜日夜10時半から、国際宇宙ステーションに向かうスペースX社のドラゴン貨物船の打上中継放送があります。放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。なお、宇宙ステーションへの到着は2日後の20日です。