このイメージは2015年4月後半に軌道を周っている国際宇宙ステーションからとられ、右端にステーションのロボットアーム、左端に太陽電池板の一部を示している。この珍しいイメージには、イメージの右側の明るいエリアの上に、かすかに見ることができる赤いスプライト(sprite)がある。この明るいエリアと赤いスプライトは、より典型的なタイプの白い光と異なる稲妻のタイプである。スプライトは300年の間逸話として報告されてきたが、それらは、偶然に、1989年に初めてフィルムに捕らえられた。それらがどのように起きるかを含む、大気の広域な電気回路の影響、それらが青いジェットまたは地球のガンマフラッシュのような他の上層大気の稲妻の現象に何か関連があるのか、スプライトには多くの疑問が残っている。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<ひとこと>: 稲妻が大気と地球の電位差によって地上に向かって放電されるのに対して、スプライト現象は更に上層大気との電位差によって宇宙に向かう放電現象です。この現象は稀にしか起こらず、瞬間的で、また地上からは確認できないので、長い間高層大気を飛ぶ航空機のパイロット達の間で未確認の話題として取り上げられる程度でした。国際宇宙ステーションが飛ぶようになって雷を見下ろされるようになり、スプライトが確かなものとして調査されるようになりました。2011年の国際宇宙ステーションでは、日本の古川飛行士が研究者達の依頼を受けて計画的に調査しています。