超新星として大昔に爆発したこの死の星の不気味な輝きは、このNASAハッブル宇宙望遠鏡イメージで蟹星雲そのものを明らかにしている。しかし、この猟奇趣味的なオブジェクトは未だパルスを持っている。その中央にはリズミカルな精度で打つ星のハートが埋められている。この蟹星雲は、最も歴史的なまた集中的に調査された超新星の残骸の一つである。この星雲の観測は、最初に中国の天文学者達が23日間、昼間に「客星」を見たと記録した西暦1054年にさかのぼる。この星は金星より6倍明るく見え、日本、アラビア、アメリカインディアンの天文学者達もまた謎の星を見たと記録した。1758年、フランスの天文学者C・メシエは、彗星を捜している間に消滅した超新星の近くで霞んだ星雲を発見した。彼は、後に、「メシェ1」としてこの星雲を彼のカタログに加え「偽彗星」と印した。約1世紀の後、英国の天文学者ウィリアム・パーソンズが星雲をスケッチした。1928年天文学者エドウィン・ハッブルが、初めて、1054年の中国の「客星」と蟹星雲との関連を提起した。
<出典>: 「Solor system & beyond」
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<ひとこと>: NASAハッブル宇宙望遠鏡観測からつくられた、蟹星雲の爆発する星の「ハート」から外へ拡がる波状の構造のコマ落しムービーを見ることができます。右下のイメージをクリック。