NASAの X-59 静音超音波技術(QueSST:Quiet SuperSonic Technology)航空機のパイロットは、他のいづれとも異なるコックピットで空を誘導するだろう。前面の窓がなく、実際には4Kモニターがあり、パイロットが飛行経路のトラフィックを安全に見るための中央の窓として働き、また、空港へのアプローチ、着陸、離陸のための新しい視覚の支援を提供する。この4Kモニターは、この航空機の外部可視性システム(XVS:eXternal Visibility System)の一部であり、航空機の外の2台のカメラからのイメージと、先進的コンピュータ・システムからの地勢データとを結合して表示する。しかしながら、二つの正面と伝統的なキャノピー(操縦士室の上の透明な円蓋)には実際の窓があり、パイロットが地平線を見るのに役立つ。 XVS の下のディスプレイは、パイロットの安全な飛行のために、様々な航空機システムと軌道データを提供するだろう。この XVS は、ソニックブームを削減する X-59 のデザインの形を確実にするいくつかの革新的な解決策の一つであり、乗客を運ぶことを目的としてはいないが、静かな超音速商用航空機の新世代に許可を与え、現在の陸上の超音速飛行の禁止を解くのに役立つかもしれない。
<出典>: 「静音飛行デモ(Low-Boom Flight Demo)」
<大判>: イメージをクリック。
<お知らせ>:
① 明日7月9日、7月11日に予定されている「はやぶさ2」のサンプル収集の事前記者説明が予定されています。11日の放送予定を含めて、中継放送時刻等は「ホームページ」の「国内機関による中継とビデオ」から。7月11日のサンプル収集は、小惑星内部のサンプルを取り出すほか、万一機体を失うと既に収集済みのサンプルをも失うことになるので、「はやぶさ2」の最も重要な挑戦です。また、この試みは一応「はやぶさ2」の最後の活動(予備日あり)であり、成功すれば、以後地球へサンプルを持ち帰る活動へ移行します。
② 今月7月20日は、アポロ11号が人類初めて地球以外の天体「月」に降り立って「その足跡」を残した50周年の記念日です。NASAを中心とした米国では様々な祝賀行事が予定していますが、その一つとして記録を編集した放送があります。放送は何回か繰り返されます。また新しい放送も想定されます。近々予定されている放送を「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」からご覧ください。