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2月11日: 火星の季節/お知らせ

2021年02月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

‎‎‎以下はヨーロッパ宇宙機関が掲載した記事の要点のみを切り出して編集し直したものです。

火星も地球も太陽を周っているが、火星と地球の間にはいくつかの大きな違いがある。‎‎2021年2月7日、火星で36年目が始まった。この際‎‎、二つの惑星の1年の類似点と相違点の例を‎‎見てみよう。

火星の1年は地球の約2倍、地球の暦(地球日)で687日。火星の一日も地球と同様その軸の周る時間で定義され sol(ソル:火星日)と呼ばれる。火星日は地球の時間で24時間39分である。火星も軸が傾いているので地球と同様に春夏秋冬の四季がある。火星の新年は北の春分、南の秋分(今回は地球の暦で2月7日)で始まる。太陽を周る火星の軌道は地球より楕円であるために、火星の季節は地球の季節とは異なって等しい長さではない。例えば北半球の春は最も長く191火星日、北半球の秋は142火星日であり最も短い。火星は南の春と夏の間に太陽の近くをより速く通過する(swing by)。その結果光の増加が大気を熱し、乱気流が火星の土から微細な粒を持ち上げ、時には惑星全体に広がる激しいダストの嵐が生じる。冬は冷たく夏は暖かいが、惑星全体の温度は冷たく、年間平均は摂氏マイナス60度である。火星のカレンダは地球の1955年に始められた。この火星年、非常に大きなダストの嵐が生じ「1956年の大きなダストの嵐」と名付けられた。今年、2021年2月7日は火星の36年の始まりを印す。 

<出典>: 「火星の新年(Happy New Year on Mars)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<お知らせ>: 2020年7月20日に三菱重工業によって日本の H-IIA ロケット42号機で打上げられたアラブ首長国連邦の火星探査軌道船「HOPE」が火星軌道入りに成功しました。続く火星到着は2月11日または12日の中国の「天問1号(‎‎軌道船‎、着陸船‎‎、‎‎ローバー‎‎で構成)」、2月19日のNASAのマーズ2020パーサービアランス(ローバー)です。中国の探査については詳しくは分りませんが、知り得る範囲での情報は記載します。

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