国際宇宙ステーションの外部高解像度カメラが、ピアドッキング区画から切離された(2月9日)直後の、プログレス76号補給船(左)のこのイメージを捕えた。手前には、ラスベットモジュールにドッキングしているソユーズ MS-17 クルー船(右)が見える。
<出典>:「宇宙ステーション(Space Station)」
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<ひとこと>: ロシアのソユーズクルー船とプログレス貨物船は概括的な構造はほとんど同じである。前者は人間が乗るための、後者は貨物を運ぶための配慮がなされている。開発当初から大きな事故はほとんどなく、2003年2月のNASAのスペースシャトルコロンビアの事故に起因する2011年のスペースシャトル計画の廃止の後は、先般の「スペースX社」のドラゴンクルー船1号(野口飛行士搭乗)までの約10年間、国際宇宙ステーションとの唯一のクルーの往復のための手段として使われてきた。なお、これまではクルー船以外の宇宙船は、日本の「こうのとり」を含めて、任務終了後は全て国際宇宙ステーションで生じた不用品と共に地球の大気に再突入して燃え尽きる設計であったが、最近の「スペースX社」のドラゴン貨物船では、貨物を積んで帰還することが可能になっている。