2020年7月11日、NASAのパーカー太陽探査機に搭載された広視野画像装置は、約 12,400 キロメートルの距離の金星の夜の側のこの光景を捉えた。この宇宙船は、内惑星の7回の重力支援フライバイの3回目を行っていた。この重力支援フライバイは、金星への接近飛行を利用して、探査機が、その軌道を、2025年後半に最終的に太陽の表面から600万キロメートル内に収まるようにするために設計されている。この驚くべきイメージは、横向きのカメラが雲の中を覗き込み、金星表面の最大の高地である、アフロディーテ・テラ(Aphrodite Terra)として知られる、中心付近の暗い形を示している。惑星の端の明るい縁は、恐らく、大気の上流域の分子と再結合する、励起された酸素原子によって放出されるナイトグローである。画像全体の明るい筋やシミは、恐らく、エネルギッシュな荷電粒子、および太陽光を反射するカメラの近くのダストに起因している。惑星地球の空の観察者は、オリオンのベルトと剣の、親しい星を右下に確認するだろう。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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