重い星は軽い種からできる
大質量星の誕生が期待される領域をアルマ望遠鏡で観測した結果、これまでにないほど多くの「星の種」の発見に成功しました。大質量星がどのようにして誕生するのかは天文学の未解決問題の一つですが、多くの星の種のサンプルを用いることで、この問題を統計的に議論することが可能になりました。
質量が太陽の8倍以上の大質量星は、超新星爆発を起こしてさまざまな元素を宇宙に供給し、周囲の環境にも大きな影響を及ぼす、たいへんエネルギッシュで重要な存在です。しかし、太陽のような小質量星に比べるとその数はとても少なく、距離も遠いため、大質量星の形成過程には不明な点が多く残っています。
国立天文台などの研究者から成る国際研究チームは、大質量星の形成過程を探るため、その誕生が期待される39の領域をアルマ望遠鏡で観測しました。これらの領域には、星の材料となるガスと塵(ちり)から成る雲が、高い密度でかつ冷たい状態で存在しています。そして、星形成の兆候がこれまでに見つかっておらず、星が誕生する前の状態と考えられることから、今回の研究を進めるには最適な環境です。そして観測の結果、雲に埋もれている800個以上の「星の種」を検出することに成功しました。
<出典>: ALMA:国立天文台
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