ウェッブの最初のディープフィールド
この見事な赤外線画像は、ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡が宇宙の探査を開始した1年前に発表され、南の星座トビウオ座(Volans)に向かった初期宇宙の視界、ウェッブの NIRCam 装置(近赤外線カメラ)での 12.5 時間の露出で達成された。六つのスパイクを持つ星達は我々のミルキウェイの中にある。これらの回折のパターンはウェッブの18の六角形の鏡の特性である。
約46億光年にある、この視界フィールドを満たしている数千の銀河達は、遠距離銀河集団 SMACS0723-73 のメンバーである。しかし、この深いフィールドに群がって見える明るい弧はさらに遠い銀河達である。それらのイメージは、この銀河の集団の暗黒物質によって支配され、歪められ拡大されており、この影響は重力レンズとして知られている。
明るいスパイクの星の下の二つの別々の弧からの光を分析すると、ウェッブの NIRISS 機器は、この弧が、二つとも同じ背景の銀河のイメージであることを示している。この銀河の光は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に達するのに、約95億年を掛けている。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<ひとこと>: この記事はジェームズウェッブ宇宙望遠鏡の一周年を記念して取り上げられた初めての深宇宙のイメージです。宇宙の初期の探査はこの望遠鏡の基本的な目標の一つであり、6月22日に紹介した「宇宙の再電離」及び明日紹介を準備している「宇宙最遠の銀河・ブラックホールの調査」の先駆けとなったものです。このイメージは、当時、ウェッブの初めての成果として、米国バイデン大統領から発表されました。
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