宇宙のハーモニー、NASAの望遠鏡からの音響化
天文学者達はしばしば複数の望遠鏡を通して宇宙の物体を見る。異なる望遠鏡は異なる種類の光を検出できるので、それぞれが観測しているものについて独自の情報をもたらす。これは、ある点で、音階の異なる音符を一緒に演奏して、一つの音符のみでは不可能なハーモニーを生み出す方法と似ている。
これまでの数年間に、NASAは、宇宙の物体の天文データの「音響化(sonifications)」をつくり出してきた。このプロジェクトでは、宇宙の望遠鏡によって捕らえられたデジタルデータを音符や音に変換して聞くことができるようにする。これらのソニフィケーションの各音の層は、NASAのチャンドラX線天文台、ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡、スピッツァー宇宙望遠鏡などの様々な組み合わせで検出された特定の波長の光を表している。
このRアクアリー(R Aquarii)と呼ばれるシステムは、白色矮星と赤色巨星の二つの星が互いの周りの軌道にある。この合成視覚イメージでは、ハッブルデータ(赤と青)は、中心に埋もれた星のペアによって生じた爆発の証拠である壮大な構造を明らかにし、チャンドラからのX線は、白色矮星からのジェットが周囲の物質にぶつかり、衝撃波を発生させていることを示している。この音響化では、音量は、ハッブルの可視光線とチャンドラのX線画像の光源の明るさに比例して変化するが、中心からの距離によって音程が決まり、高音は遠くなる。
<出典>: 「チャンドラX線天文台(Chandra X-ray)」
<音を聞く>: イメージをクリックして Youtube から。
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