フロリダのNASAのケネディ宇宙センタで、象徴的な宇宙船組立ビルディングを背景に、アメリカ国旗が半旗で掲げられている。バラク・オバマ大統領は、2016年6月12日日曜日に、NASAセンターの約50マイル西にある、オーランドのパルスナイトクラブにおける「憎悪と恐怖の行為の犠牲者に対する尊敬の表れとして」、米国国旗を半旗で掲げるように指示した。
<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」
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フロリダのNASAのケネディ宇宙センタで、象徴的な宇宙船組立ビルディングを背景に、アメリカ国旗が半旗で掲げられている。バラク・オバマ大統領は、2016年6月12日日曜日に、NASAセンターの約50マイル西にある、オーランドのパルスナイトクラブにおける「憎悪と恐怖の行為の犠牲者に対する尊敬の表れとして」、米国国旗を半旗で掲げるように指示した。
<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」
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<お知らせ>: 日本時間今日6月14日午後10時から、国際宇宙ステーションで、 Orbital/ATK 社の貨物船シグナス CRS-6 が、ロボットアームを使って解放される予定です。放出は午後10時30分の予定ですが前後はあり得ます。中継放送は こちら から。
アルマがとらえた宇宙のおばけ
ブーメラン星雲の温度は約マイナス272度で、宇宙の中で最も冷たい天体の一つとして知られています。アルマ望遠鏡でこの天体を調査したところ、面白い形が見えてきました。その真の姿は、気味の悪いおばけのような形状だったのです。赤はアルマ望遠鏡の観測結果、背景の青はハッブル宇宙望遠鏡で撮影された可視光画像です。 地上の可視光望遠鏡によるかつての観測でゆがんだ形をしていたため、この星雲はブーメラン星雲と名付けられました。その後のハッブル宇宙望遠鏡による観測では、蝶ネクタイのような姿がとらえられましたが、アルマ望遠鏡によってさらに新たな一面が発見されたのです。
<出典>: 「国立天文台、今週の一枚」
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<ひとこと>: 左図はハッブルが捕らえたブーメラン星雲(参考図)。大判は省略。
リサ・パスファインダーは、地球から太陽の方向150万キロメートルの、「ラグランジュポイント」L1で軌道を周っている。この宇宙船の核は、壁から数ミリメートル離れた、自由に浮く二つの同一の46ミリメートルの金プラチナ・キューブの、二つのテスト機器である。このキューブは38センチメートル離され、連続的に位置を測るためのレーザービームによってのみ結ばれている。科学オペレーションフェーズの間、マイクロスラスター(微小推進機)は、宇宙船を中心に保つためにミニスケールのシフトを行うだろう。これは、宇宙からの重力波の将来の観測の技術のために、これまでに得られたことのない最も正確な自由位置に置き、重力以外の全ての外部と内部の力から二つのキューブを切り離すだろう。
<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」
<大判>: それぞれのイメージをクリック
<ひとこと>: リサ・パスファインダーは、地球や太陽を含む全ての重力の影響を極小化できる宇宙の位置で重力波の検出を試みる、ヨーロッパ宇宙機関の衛星です。重力波は、今年2月12日に、地上での検出が発表されました(国立天文台の解説)。地上での検出には長さ 4 km のL字型の分離された2施設が必要とされたのに対して、リサ・パスファインダーの核となる機器は僅か46ミリのキューブ二つ(右上の図)です。実際の構造模型は左の図をクリック。
国際宇宙ステーションの宇宙飛行士が、オーストラリアのグレートバリアーリーフの、これらの三つ礁を撮るために強力なレンズを使った。写真のエリアは、 2,300 キロメートルの礁システムの、約15キロメートルである。浅い環礁 (atoll) に囲まれた海面の青が深い水の暗い青と鋭い対照を示し、礁は宇宙から見分けるのが容易である。グレートバリアーリーフは 3,000 超の分離された礁と珊瑚の岩礁をもつ、地球で最も大きな礁システムである。それは、また、小さいプランクトンからクジラまで、600種類の珊瑚と何千もの動物の種を有する最も複雑な自然の生態系の一つである。珊瑚は植物のように見えるが、実際には、クラゲと関連する、珊瑚ポリープとして知られる非常に小さな動物の群れである。写真の色の違いは、エネルギーと栄養分の二つの源に関連する、珊瑚の成長に基因する異なる環境によるものである。この写真は、ニコンD4デジタルカメラの 1,150 ミリメートルレンズを使って、2015年10月12日にとられた。このイメージは、コントラストを改善するために強調され、レンズによるノイズが取り除かれている。
<参考>: ウィットサンデー島(Whitsunday Islands)は関連記事として こちら を参照。
<出典>: 「Earth」
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2016年5月17日に、国際宇宙ステーションのナノラックキューブ衛星配備装置から放出されたキューブ衛星が自由に浮いている。ここに見られるのは二つのドーブ(Dove;ハト)衛星である。これらの衛星は、宇宙から地球のイメージをとるために、惑星研究社(Planet Labs Inc.)によって設計され、製造され、管理される。これらのイメージは、発展途上国の自然災害救助と農業産出高を改善するための森林伐採や都市化の監視から、いくつかの人工的また環境上のアプリケーションを持っている。「きぼう」実験モジュールのエアロックの外の小型衛星配備装置から、2016年5月16日以降の一週間で、合計17のキューブ衛星が放出された。キューブ衛星は、宇宙科学ミッションのための新しい低コストのツールである。キューブ衛星は、伝統的な宇宙科学ミッションに代わって、狭い目標の科学観測のための、少ない機器、容易に手に入る構成要素からつくられるように設計されている。
<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」
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拡張されたカラーの視界のこのイメージは、木星の月(衛星)エウロパの表面の350×750キロメートルをカバーしている。このクローズアップは、ガリレオ宇宙船によって1998年に行われた観測からの、低解像度カラーデータと高解像度画像データとの結合である。滑らかな氷の平原、長い破砕、混沌とした地形の雑然としたブロックは、その下に塩分を含んだ液体の水の深い海を隠していると考えられている。この氷で覆われた海洋の世界は太陽系の生物生息可能域(habitable zone)の外側にあるが、新しい研究では、生命が利用できるエネルギーの鍵となる指標、惑星地球に対するスケールに相当する量を生み出しているであろう、酸素をドライブしている潜在的な化学を示している。水素は岩の海底と接する塩分を含んだ水の化学反応によって発生する。水素と反応する酸素その他の混合物はエウロパの表面からもたらされる。そこでは、水の氷の分子が木星からの高エネルギーの放射線の激しいフラックスによって分離され、エウロパの海の中を循環するだろう。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<ひとこと>: 太陽系では、我々地球の生物に必須である水を含む可能性のある天体として、木星の月エウロパ、土星の月エンケラドゥスが挙げられます。地球の月、火星、その他の衛星、彗星などにも水が検出されていますが、これらの二つは“海”のレベルで大量の水を含んでいると考えられています。このイメージは木星探査衛星ガリレオが撮ったものですが、間もなく木星軌道に入る木星探査衛星ジュノ(juno)のサイドワークとしてのエウロパの調査が期待されます。なお、NASAではエウロパ探査衛星打上の検討も行われています。
国際宇宙ステーションのビゲロウ拡張型モジュール(BEAM)のハッチは、居住適性と耐久性を判定する装備のために、今日、再び開けられた。 BEAM は、続く2年間、拡張可能な生活環境の全体的な可能性を実証する。クルーは、その滞在の間に12~14回、モジュールに入ることが計画されている。
三名の遠征46・47クルーは、近づく地球への帰還のために、国際宇宙ステーションでの6ヶ月のミッションを段階的に縮小している。指揮官ティム・コプラ、ベテランの宇宙飛行士ユーリ・マレンチェンコ、英国の宇宙飛行士ティム・ピークは、6月18日の地球に戻る 3.5 時間のドライブで切離される前に、持ち帰る物資を彼らのソユーズ TMA-19M 宇宙船に詰め込んでいる。
ステーションは、7月9日の次のクルーの到着と切離しをサポートするために、水曜日の朝、その軌道を上げるだろう。
新しい遠征48・49クルーメンバー、アニトリ・イヴァニシン、ケイト・ルビンス、大西卓哉は、宇宙の彼らの新しいホームへの二日間の旅のために、新しいソユーズ MS-01 宇宙船で7月7日に打上げられるだろう。
<写真>: 宇宙飛行士ジェフリー・ウィリアムズがビゲロー拡張型活動モジュールで働く。
<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」
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<お知らせ>: 国際宇宙ステーションの次期クルー、大西卓哉を含む3名の打上は、上記の通り6月24日から7月7日まで延期されました。延期の理由は記載されていませんが、今回新しいクルーが乗るソユーズは新型であり、打上後2日間掛けてステーションとドッキングしていた旧来の方式を採用していることからもその安全性重視の姿勢が見えています。なお、最近は打上後6時間ほどで到着させていました。
<大判>: 省略しました。
国際宇宙ステーションのビゲロー拡張型活動モジュール(BEAM)のハッチは、今日初めて開かれ、宇宙飛行士ジェフリー・ウィリアムズが入室して、センサーをチェックし、空気のダクトを設置し、正しい状態にあることを報告した。ウィリアムズはチェックを終えた後ハッチを閉じた。クルーは、センサーと装備等をチェックするために、水曜日以降何回か入室するだろう。 BEAM は、耐久性の2年間のテストのために、国際宇宙ステーションにとどまるだろう。
<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」
<ビデオ>: ビゲロー拡張型活動モジュールを開く。ビデオはイメージをクリック。
その他、いくつかのビデオが掲載されています。
1. 大西他、遠征48・49クルー、モスクワ郊外で最終的なトレーニングを行う
2. 大西他、遠征48・49クルー、記念式典を行う
<写真>: 大西飛行士、赤の広場で花をささげる。
古代の幅52キロメートルのクレータを切断しているものを含み、火星のこの領域を通して断層のラインの広いネットワークが切っている。この断層のネットワークは、恐らく、オリンパス山を含むいくつかの大きな火山のホームである東の領域、タルシスの隆起の構成と関連している。過去に、これらの火山から噴出した溶岩の膨大な量が地表に堆積し、厚い層をつくりあげた。溶岩によって地殻に強いられた負荷は巨大なストレスとなり、後に、広く伸びる断層と破砕システムの形成によって解放された。このイメージでは、幅 1.5 キロメートルの一つの「地溝」がクレータを通して切っている。それは、また、火星の多くの場所に発見される混乱した地形を思い起こさせる殊の外滑らかなクレータフロアにある素材の多数のブロックに遭遇する。このクレータは、恐らく、溶岩、風または流れの堆積の混合である他の素材によって明らかに埋められた。特にクレータの左上の堆積物は、ヤルダン(yardang)として知られる平行した地形につくられた。
<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」
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これは何を意味するのだろう? 11年ごとに太陽黒点の数が増減する太陽活動周期(solar cycle)は振り子のようである。しかし今日の空白の太陽は太陽極小(Solar Minimum)でなく一時的である。太陽の可視光線の表面の下で、太陽の発電機(dynamo)は、未だ新しい太陽黒点を作るための磁気の塊を大量に生産している。現在の太陽活動周期は終わっていない。 予報官達は次の太陽極小は2019~2020年と考えている。太陽極小は多くの興味深い変化をもたらす。例えば、太陽の極紫外線の出力が減少し、地球の超高層大気は冷えて崩れる。このことは地球の周りに宇宙のゴミを貯め、太陽圏は縮み、星間宇宙を地球の方向に引き付ける。銀河の宇宙線は相対的に容易に内部太陽系を透過する。事実、宇宙線の波は既に進行中である。
<出典>: 「SpaceWeather.com News」 -- 2016.06.04
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国際宇宙ステーションの宇宙飛行士達は、一日に16回、全軌道で夜の世界を見る。ある宇宙飛行士が、太平洋の中央の赤道の遠い広がりを見渡す、地球の夜の光の、この広角短焦点レンズの写真をとった。その時、国際宇宙ステーションは、ハワイの南約 2,600 キロメートルの、キリバスの島を通過していた。国際宇宙ステーションの正確な時間と位置を知る科学者達は、その瞬間にどの星が見えるかを表すチャートに星のフィールドを合わせることができる。彼らは、中央のミルキーウェイ銀河を中心に、写真の中の星のパターンを確認した。イメージで最も明るい光は大きな雲を照らす稲妻の輝きである。この写真は、28ミリレンズを使って、ニコンD4デジタル・カメラで、遠征44クルーのメンバーによって、2015年8月9日にとられた。
<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」
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<ひとこと>:国際宇宙ステーションに積み込まれているカメラの多くは日本製です。
今週のキューブ衛星の最終のセットが水曜日の夜に配備され、来週の入室前の新しいビゲロウ拡張型モジュールのリークチェックが行われた。軌道の研究室では6名の遠征47クルーが先進的な宇宙調査を行った。
水曜日にキューブ衛星の最終的な二つが「きぼう」研究室モジュールの外に配備され、今週の展開活動を終えた。月曜日以降、合計16のドーブ(鳩)衛星(Dove satellites)が、「きぼう」に設置された小型衛星配備装置から軌道に放出された。キューブ衛星は、災害救助活動を助け、農業産出高を改善し、地球環境を観測するだろう。ビゲロー拡張型活動モジュール(BEAM)は、他の国際宇宙ステーションの環境と同等にするよう作業が続けられている。来週早く新しい拡張可能モジュールに入る前に、宇宙飛行士ジェフリー・ウィリアムズは、ビゲロウ拡張型モジュールの隔壁とデッキ・エリアの構成部品のインストールを続けている。
地球では、ソユーズ指揮官アニトリ・イヴァニシン、フライト・エンジニア ケイト・ルビンス、大西卓哉の3名の新しい遠征48・49クルーが、6月24日の宇宙ステーションへの打上に向けて準備している。
<写真>: 遠征48・49クルーはスター市にあり、先週、ソユーズシミュレータの中での最終的な資格取得試験に参加した。左から、大西卓哉、アニトリ・イヴァニシン、ケイト・ルビンス
<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」
<大判>: イメージをクリックして Flickr から。
火星は地球上の望遠鏡からも容易に見える氷の明るい極冠を持っている。火星の一年の間に、その極の上で、二酸化炭素の氷と雪の、季節の覆いの伸縮が観測される。NASAの火星偵察軌道船(MRO)からのレーダーデータを使っている科学者達は、惑星の北極の氷冠に記録された、ごく最近の火星の氷河時代の記録を発見した。このイメージは、北の極冠に570キロメートルに達する峡谷、北の峡谷(Chasma Boreale)の三次元シミュレーション透視図である。これは、NASAのマーズ・オデッセイ宇宙船のテーミス(THEMIS)機器によってとられた画像データからつくられた。峡谷の壁は峡谷のフロアから約 1,400 メートルにそびえている。
<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」
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<ひとこと>: 火星ついでにもう一つ最近のデータから。でも、人間の目には火星の地表はこんなに明るくないと思いますが?
☆ 石垣島天文台の5月29日の記事です。昨日に続いて、火星最接近の記事です。
5月31日、火星が地球に最接近します。最接近時の火星と地球の間の距離は7,528万キロメートルで、火星がこれほど近づくのは、2005年11月20日以来11年ぶりです。石垣島天文台では、28日夜九州沖縄で最大のむりかぶし望遠鏡を使って、火星の撮影を行いました。撮影された画像はこれまでになく火星表面の複雑な模様や、北極南極に白く輝く氷や大気中の白い雲も捉えています。火星は、ここ数週間はさそり座の近くで明るく見えています。望遠鏡をお持ちの方はぜひ観察してみてください。
<出典>: 「石垣島天文台」
<大判>: 動画はイメージをクリック。
ここ何日間か火星は地球の空でよく見えるだろう。この驚くような視界を得るために、宇宙船は実際にこの赤い惑星を訪問しなければならなかった。イメージの中央を横断して走るのは太陽系で最も大きな峡谷の一つである。このマリネリス峡谷と名付けられた壮大な谷は、長さ 3,000 キロメートルにわたり、幅600キロメートル、深さ8キロメートルほどで急激に落ち込んでいる。比較として、米国アリゾナ州のグランドキャニオンは、長さ800キロメートル、幅30キロメートル、深さ 1.8 キロメートルである。マリネリス峡谷の起源は不明であるが、主要な仮説は、惑星が冷えた数10億年昔に亀裂として始まったとしている。いくつかの地質学的プロセスがこの峡谷で確認されてきた。この合成は、1970年代に、バイキング軌道船によってとられた火星の100を超えるイメージからつくられた。明日(注)、火星は、日没の後南東の方向の赤い惑星として11年間で最も地球に接近して通過するだろう。
(注): ここでは5月30日、日本時間では5月31日。ただし、この日に極端に近づく訳ではないので前後数週間ほどは十分に楽しめる。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<ひとこと>:地球と火星は概ね2年ごとに接近する。地球の軌道が太陽に対してほぼ円形であるのに対して火星の軌道はやや楕円を描く。このため接近の都度二つの間の距離は異なる。今、火星は、日没後南東の方向、てんびん座付近にあり、赤い星があれば火星。イメージは5月28日に石垣島天文台から観測されたもの。