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天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

7月16日: 皆既日食

2019年07月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

南太平洋を暗くした7月2日に、チリのラ・セリーナの浜辺の街のスカイウォッチャは、現地時間午後4時38分に空を見上げた。空は黄昏時のオレンジになり、地上の温度は僅かな間に数度下がった。それは黙示録(apocalypse)のサインではなく皆既日食であった。食の追跡者が見上げていたとき、NASAの衛星は地表を見下ろしていた。南太平洋を東に進んでいたとき、アクア衛星の中間解像度画像分光放射計センサーが月の影のこの視界を捕えた。食によって投げられた影は、完全に暗い本影と、部分的に陰になる半影から成っている。このイメージは、三つの異なる時間に集められたデータからの合成である。左の3分の一のイメージは影が通過した後、中央は食が南太平洋上進んでいるとき、左の3分の一のイメージは影が通過する前を示している。

<出典>: 「地球(Earth)」

<大判>: イメージをクリック。

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7月15日: 野菜04植物調査

2019年07月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のコロンブス研究室モジュールの野菜植物調査施設の中で青々とした緑が描かれる。野菜04植物調査は、長期ミッションでの宇宙飛行士達を支援するために、宇宙における生育する新鮮な食物の生存能力を調査している。このサラダ・タイプの植物は28日後に収穫され、あるサンプルは分析のために収納され、残りは国際宇宙ステーションクルーによって味覚検査が行われる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 国際宇宙ステーションでは様々な植物を育てる実験が行われている。長期の宇宙ミッションでは、新鮮な野菜はクルーにとって不可欠ともいえる。これらの植物は、地上と異なって、宇宙に向かって(微重力ではあるが重力に逆らって)根を伸ばしている。植物の成長には重力は関係ないのだろうか?

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7月14日: インド洋上の「南極光」

2019年07月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションがオーストラリアの島タスマニア州のインド洋の南422キロメートルを周ったときに、「南極光」として知られる南のオーロラが撮られる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

 

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7月13日: 小惑星ベスタの仮想飛行

2019年07月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ドイツ航空宇宙センターのアニメータが、数年前に小惑星ベスタ(Vesta)を訪ねたときの、NASAのドーン(Dawn)ミッションからの実際のイメージと高さデータを使って仮想ムービーをつくった。このビデオは、激しくクレーターされた地形の上を平行に走るトラフの変わったペア、ディヴァリア・フォッセ(Divalia Fossa)で始まり、続いて、ベスタの60キロメートルの、多数の鮮明な詳細を示すマルシア・クレータ(Marcia Crater)を探査する。最後にドーンは、ベスタの高さ5キロメートルのアルシア・トーラス(Aricia Tholus、トロスとも呼ぶ:円錐形の丘)を明らかにするためにデジタル的に誇張された高さでイメージを示す。太陽系の小惑星帯で二番目に大きなオブジェクト、ベスタは、地球から見える最も明るい小惑星であり、双眼鏡でも見ることができる。このベスタの旅を使って、ベスタの全てを探査することができる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<アニメ>: アニメーションはイメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 小惑星ベスタは直径が58キロメートルほどもあり、「イトカワ」や「りゅうぐう」と異なる大きな球形の天体である。矮惑星ケレスとともにNASAが打ち上げた ドーン(Dawn)探査機 が目標にした調査対象の一つ。

 

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7月12日: 太平洋上で軌道の日没を迎える/お知らせ(「はやぶさ2」サンプル収集成功)

2019年07月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションは、カリフォルニア州サンフランシスコ市沖 1040 キロメートルを通過し、太平洋上414キロメートルで軌道の日没に飛び込んだ。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 「はやぶさ2」の二回目かつ最終の着地によるサンプリング収集の記事を紹介するため、このコーナーは軽めの記事に留めました。

 

<お知らせ>: 

7月11日の「はやぶさ2」の着地はほぼ計画通り成功しました。運行中の管制室と事後の記者説明会の録画を見るには以下のリンクから。

① 運用管制室の様子:   JAXA のページYoutube のいずれでも見ることができます。
② 記者説明会の模様:  JAXA のページYoutube のいずれでも見ることができます。
なお、録画先頭で無音などの異常があるときは少し先から再生させてください。

右のイメージは成功を喜ぶ管制室での記念写真。左のイメージは記者説明会に急遽提起された、着地直後の岩の欠片が舞う様子(成功の証)。第一回の着地の時と明らかな素材の違いが見られます(クリックして大判参照)。

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7月11日: 国際宇宙ステーションから満月が描かれる/お知らせ

2019年07月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションがグアムの北東の太平洋上254マイル(406キロメートル)を周っていたときに、満月が描かれる。NASAは米国の民間会社および国際パートナーとともに働き、月に、そして、火星に向かって、人間の探査の境界を推し広げている。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 今日「はやぶさ2」の二回目かつ最終の着地によるサンプリング収集の予定がありますので、本コーナーは軽めの記事に留めました。


<お知らせ:速報、追記>: 7月11日:  「はやぶさ2」の着地はほぼ計画通り成功したことが確認されました。詳細は午後2時(予定)からの記者説明会で報告されると思われます。写真は完成を喜ぶ管制室の記念写真。

 

<先の記事>: 今日7月11日、「はやぶさ2」の最終のサンプル収集が予定されています。中継放送を見るには少々細かな説明を必要としますので以下を参照してください。

中継は「はやぶさ2」運用管制室の様子(右上図)と着陸実施後の記者説明会(右下図)の二つの中継があります。何れも流動的なのでアクセスしてみて確認されるようお願いします。 それぞれは次の手順でご覧ください。なお、着陸実行の可否の最終判断は11日午前8時過ぎです。

① 「はやぶさ2」運用管制室の様子:  こちら から着陸の工程予定図を確認してください。作業はこの予定表に沿って行われます。放送開始は9時半ごろが予定されています。作業時間帯は長時間にわたります。図を参照して適宜な時間にご覧ください。 山場は11日午前9時53分から10時18分まで(地上時刻:現地との時間差は10数分)の着地時間帯です。なおこの時間帯は40分の幅を見てください。
    中継は JAXA のページYoutubeのいずれでも見ることができます。

② 実行した結果を検証の上、午後2時(一応の目安です)からの記者説明会でまとめて報告されます。
   中継は JAXA のページYoutube のいずれでも見ることができます。

 

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7月10日: ロボット・ドラゴンフライ、タイタンを飛ぶために選ばれる/お知らせ

2019年07月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAは、最近、土星のこの異国の月を更に探査するために、ヘリコプターに似たドローンを配備する計画を持つタイタンへのミッション、ドラゴンフライ(Dragonfly:トンボ)に緑を点火した。土星の月タイタンは、太陽系で最も大きな月の一つであり、厚い大気と変化する炭化水素の湖を持つ唯一の月である。開発、構築、テスト、打上の後、ドラゴンフライは、今、2034年にタイタンに着く予定である。このアニメーションビデオはタイタンに到着したドラゴンフライを想像し、その空からの探査、地球に戻す無線リンクを確立するための着陸に初まり、他のタイタン飛行に続いている。ドラゴンフライは、タイタンの気象、化学、光景の変化の外、若い地球で最初の生命がどのように発達したかの人間の理解に役立つだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリックしてアニメーションビデオをご覧ください。

<ひとこと>: 土星の衛星タイタンはメタン(少量のエタン)から構成される大気、地上の川、湖などを持っています。地球上の全ての水分をメタンに置き替えて考えてみるとおおよそ想像することができます。なお、タイタンは非常に低温です。

 

<お知らせ>: 明日7月11日「はやぶさ2」の最終のサンプル収集(着陸)が予定されています。中継放送は14時開始、ホームページの「国内機関による中継とビデオ」から。

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7月9日: オリオン・テスト、月・火星ミッションに近づく/お知らせ

2019年07月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの上昇中止2(AA-2)飛行試験で、ノースロップグラマンが提供するブースター上にオリオン・クルー船を取り付けた、テスト・バージョンの打上中止システム(LAS)が、東部夏時間2019年7月2日午前7時に、ケープカナベラルの空軍基地の打上台46から上昇する。 AA-2 の間、このブースターは、 LAS と Orion を31,000フィート(9500 メートル)の高度に送り、マッハ1.15 (時速 1,000 メートル超)で旅した。この LAS の3台のモーターは、ブースターからクルー・モジュールを引き離し、大西洋への着水の準備のために共に働くだろう。この飛行試験は、上昇の間の非常事態に、この打上中止システムが、クルーを安全な場所へ引き戻す可能性を証明するだろう。

<出典>: 「オリオン宇宙船(Orion Spacecraft)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: ① 今日7月9日、7月11日に予定されている「はやぶさ2」のサンプル収集の事前記者説明が予定されています。7月11日のサンプル収集は、機体を失うと既に収集済みのサンプルを失うことにもなるので、「はやぶさ2」の最も危険な挑戦です。また、この試みは一応「はやぶさ2」の最後の活動であり、成功すれば、以後地球へサンプルを持ち帰る活動へ移行します。「ホームページ」の「国内機関による中継とビデオ」から。

② 今月7月20日は、アポロ11号が人類初めて地球以外の天体「月」に降り立って「その足跡」を残した、50周年の記念日です。NASAでは様々な祝賀行事が予定されていますが、その一つとして、記録を編集した放送があります。放送は何回か繰り返されます。また、新しい放送も想定されます。近々予定される放送を「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」からご覧ください。

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7月8日: X-59 QueSST コックピットの中を見る/お知らせ

2019年07月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの X-59 静音超音波技術(QueSST:Quiet SuperSonic Technology)航空機のパイロットは、他のいづれとも異なるコックピットで空を誘導するだろう。前面の窓がなく、実際には4Kモニターがあり、パイロットが飛行経路のトラフィックを安全に見るための中央の窓として働き、また、空港へのアプローチ、着陸、離陸のための新しい視覚の支援を提供する。この4Kモニターは、この航空機の外部可視性システム(XVS:eXternal Visibility System)の一部であり、航空機の外の2台のカメラからのイメージと、先進的コンピュータ・システムからの地勢データとを結合して表示する。しかしながら、二つの正面と伝統的なキャノピー(操縦士室の上の透明な円蓋)には実際の窓があり、パイロットが地平線を見るのに役立つ。 XVS の下のディスプレイは、パイロットの安全な飛行のために、様々な航空機システムと軌道データを提供するだろう。この XVS は、ソニックブームを削減する X-59 のデザインの形を確実にするいくつかの革新的な解決策の一つであり、乗客を運ぶことを目的としてはいないが、静かな超音速商用航空機の新世代に許可を与え、現在の陸上の超音速飛行の禁止を解くのに役立つかもしれない。

<出典>: 「静音飛行デモ(Low-Boom Flight Demo)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 
① 明日7月9日、7月11日に予定されている「はやぶさ2」のサンプル収集の事前記者説明が予定されています。11日の放送予定を含めて、中継放送時刻等は「ホームページ」の「国内機関による中継とビデオ」から。7月11日のサンプル収集は、小惑星内部のサンプルを取り出すほか、万一機体を失うと既に収集済みのサンプルをも失うことになるので、「はやぶさ2」の最も重要な挑戦です。また、この試みは一応「はやぶさ2」の最後の活動(予備日あり)であり、成功すれば、以後地球へサンプルを持ち帰る活動へ移行します。

 ② 今月7月20日は、アポロ11号が人類初めて地球以外の天体「月」に降り立って「その足跡」を残した50周年の記念日です。NASAを中心とした米国では様々な祝賀行事が予定していますが、その一つとして記録を編集した放送があります。放送は何回か繰り返されます。また新しい放送も想定されます。近々予定されている放送を「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」からご覧ください。

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7月7日: コロナの詳細

2019年07月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージは、コロナ構造の詳細を引き出すために、皆既食の間の分極化したイメージの異なる組み合わせから構成された。これらは、2019年7月2日に、チリのヨーロッパ南天文台のラ・シラ天文台から日食を観測しているヨーロッパ宇宙機関の CESAR チームによって撮られた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」 

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 大判では鮮明なコロナが見られます。

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7月6日: 皆既日食の段階

2019年07月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この集合写真は、2019年7月2日の皆既日食の間に、南アメリカのチリの、ヨーロッパ南天文台のラ・シラ天文台から捕らえられた。このイメージは、地球の視点から、月が太陽の前を動く食の進行を示している。月が太陽の前にある瞬間は、皆既食として知られている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

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7月5日: ドイツの野火

2019年07月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

6月30日に北ドイツの軍事教練サイトで野火が発生した。このアニメーションは、コペルニクス・センチネル2号ミッションによって、国際時間7月1日 10:20 に、10メートルの解像度で捕えられた。自然色のイメージはこのサイトからの煙を示し、他のイメージは煙の下の炎の良い視界のために短波赤外線を使い明るいオレンジで見ることができる。このコペルニクスマッピングサービスは、火災への対応に役立てるために立ち上げられた。このサービスは、市民保護当局に、また、災害時の非常事態に応える国際人道コミュニティに役立てるために衛星観測を使っている。当局は、これは メクレンブルク・フォアポンメルン州 東部の歴史上最大の火災であると言っている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: イメージは GIF アニメーションです。動画はイメージをクリック。この記事は、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・ミッションの国際的貢献とともに、煙の下の火災を見る手段として短波赤外線を使った一つの事例として取り上げてみました。

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7月4日: 成功したオリオン・テスト、NASAを月・火星ミッションに近づける

2019年07月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAは、火曜日に、オリオン宇宙船の打上中止システムが、打上の非常事態の際に、スピードを上げるロケットから宇宙飛行士達を安全に避難できることを成功裏に実証した。このテストは、火星への宇宙飛行士ミッションに結びつくだろう、月へのアルテミス・ミッションのためのNASAの準備の重要な里程標である。上昇中止2と呼ばれる約3分間のテストの間に、オリオン・クルー・モジュールのテスト・バージョンが、米空軍を通して調達した、ノースロップ・グラマン製の改造されたピースキーパー・ミサイルで、東部夏時間午前7時に、ケープ・カナベラル空軍基地宇宙打上複合施設46から打上げられた。オリオン・テスト宇宙船は約6マイル(10キロメートル)の高度に達し、上昇の間に予想された空気力学的な高いストレスの状況を経験した。

<出典>: 「月から火星へ(Moon to Mars)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: イメージをクリックして Youtube から要約版録画をご覧ください。このテストの意味は7月1日の記事から。なお、実際の避難では、オリオン宇宙船は3基のパラシュートで降下・着水しますが、この工程は帰還の際の工程として既に別のテストで実証されています。

 

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7月3日: M106 に向かう視界/お知らせ

2019年07月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

大きく、明るい、美しい螺旋、メシェ106が、この宇宙の眺望を支配している。北斗七星の柄の近くの、視界の幅約2度の望遠鏡のフィールドが星座りょうけん座の方向に見える。 NGC 4258 としても知られる M106 は、差渡し約 80,000 光年、 2,350 万光年の距離にあり、りょうけん2(Canes II)銀河グループで最大のメンバーである。遠い銀河としての、この M106 までの距離は、この銀河の顕著な メーザー(maser) またはマイクロウェーブ・レーザーの放射を追うことによって直接測定することができるので、一部でよく知られている。非常に珍しいが自然に生じるこのメーザー放射は、その活動銀河核を周っている分子の雲の、水の分子によってつくり出される。この光景の他の際立った渦巻銀河は、ほぼエッジ・オンで見られる、下の NGC 4217 と、右側の M106 である。 NGC 4217 までの距離はあまり知られておらず、約 6,000 万光年にあると推測されている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

 

<お知らせ>: <速報> NASAは、火曜日に、オリオン宇宙船の打上中止システムが、打上の間の非常事態の際に宇宙飛行士達を安全な場所へ引き戻すことができることを成功裏に実証した。このテストは、火星への宇宙飛行士ミッションに至るであろう、月へのアルテミス・ミッションのための、NASAの準備の重要な里程標である。

 

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7月2日: ステレオのヘレーネ/お知らせ

2019年07月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

赤/青の立体眼鏡を取り出して土星の小さな氷の月ヘレーネ(Helene)の隣に浮こう。適切に名付けられたヘレーネは、ラグランジュ・ポイントを周ることからそのように呼ばれる四つの既知の トロイの月(Trojan moon) の一つである。ラグランジュ・ポイント(Lagrange point)は、二つの大きな天体の近くの重力が均衡した位置であり、この例では、土星とその大きな月ディオネである。実際に、約36×32×30キロメートルの不規則な形のヘレーネはディオネの軌道進行方向のラグランジュポイントを周っており、一方、兄弟の氷の月 ポリデウケス(Polydeuces) はディオネの後を追うラグランジュポイントにある。この鋭いステレオ立体写真は2011年のフライバイで捕えられた二つのカッシーニ・イメージから造られた。それは、クレータと溝のような地形を持つまだらなヘレーネの、土星に面した半球の一部を示している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 昨日の記事でお知らせしたように、NASAは、今晩、大型宇宙有人船向けの打上アボート(中止)システムのテストを行います。“月有人探査の重要なカギ”となるテストです。中継放送時刻等を見るには、「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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