天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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2月14日: 白いオランダ

2021年02月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクスセンチネル3号によって2月11日に捕えられたこのイメージは、この10年で初めての大きな吹雪に続く数日間の氷点下の気温によってほぼ雪に覆われた、オランダの残骸を示している。北ヨーロッパの多くを襲った嵐ダーシー(Darcy)が、2月6日土曜日の夕方、オランダを襲った。強風と激しい寒さによって、大部分の公共輸送機関が止まり、キャンセルされ、この国のほとんどが約10センチの雪の下になった。この降雪は、また、英国とドイツの地域にも混乱を引き起こした。降雪は1日で止まったが気温は氷点下で残った。
コペルニクスセンチネル3号は、ヨーロッパのコペルニクス環境監視計画の、放送とデータ配信を提供する二つの衛星のミッションである。オランダ、北フランス、ベルギー、ルクセンブルク、デンマーク、英国の一部とドイツの一部を示すこのイメージは、ミッションの海と陸地をカバーする機器によって捕えられた。

<出典>: 「今週のイメージ(Week in images:ESA)」

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2月13日: ケープカナベラル、フロリダ

2021年02月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが高度261マイル(418キロメートル)で周ったとき、NASAのケネディ宇宙センタのホーム、ケープカナベラルが撮られた。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

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2月12日: 切り離される国際宇宙ステーションプログレス76号補給船

2021年02月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの外部高解像度カメラが、ピアドッキング区画から切離された(2月9日)直後の、プログレス76号補給船(左)のこのイメージを捕えた。手前には、ラスベットモジュールにドッキングしているソユーズ MS-17 クルー船(右)が見える。

<出典>:「宇宙ステーション(Space Station)」

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<ひとこと>: ロシアのソユーズクルー船とプログレス貨物船は概括的な構造はほとんど同じである。前者は人間が乗るための、後者は貨物を運ぶための配慮がなされている。開発当初から大きな事故はほとんどなく、2003年2月のNASAのスペースシャトルコロンビアの事故に起因する2011年のスペースシャトル計画の廃止の後は、先般の「スペースX社」のドラゴンクルー船1号(野口飛行士搭乗)までの約10年間、国際宇宙ステーションとの唯一のクルーの往復のための手段として使われてきた。なお、これまではクルー船以外の宇宙船は、日本の「こうのとり」を含めて、任務終了後は全て国際宇宙ステーションで生じた不用品と共に地球の大気に再突入して燃え尽きる設計であったが、最近の「スペースX社」のドラゴン貨物船では、貨物を積んで帰還することが可能になっている。

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2月11日: 火星の季節/お知らせ

2021年02月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

‎‎‎以下はヨーロッパ宇宙機関が掲載した記事の要点のみを切り出して編集し直したものです。

火星も地球も太陽を周っているが、火星と地球の間にはいくつかの大きな違いがある。‎‎2021年2月7日、火星で36年目が始まった。この際‎‎、二つの惑星の1年の類似点と相違点の例を‎‎見てみよう。

火星の1年は地球の約2倍、地球の暦(地球日)で687日。火星の一日も地球と同様その軸の周る時間で定義され sol(ソル:火星日)と呼ばれる。火星日は地球の時間で24時間39分である。火星も軸が傾いているので地球と同様に春夏秋冬の四季がある。火星の新年は北の春分、南の秋分(今回は地球の暦で2月7日)で始まる。太陽を周る火星の軌道は地球より楕円であるために、火星の季節は地球の季節とは異なって等しい長さではない。例えば北半球の春は最も長く191火星日、北半球の秋は142火星日であり最も短い。火星は南の春と夏の間に太陽の近くをより速く通過する(swing by)。その結果光の増加が大気を熱し、乱気流が火星の土から微細な粒を持ち上げ、時には惑星全体に広がる激しいダストの嵐が生じる。冬は冷たく夏は暖かいが、惑星全体の温度は冷たく、年間平均は摂氏マイナス60度である。火星のカレンダは地球の1955年に始められた。この火星年、非常に大きなダストの嵐が生じ「1956年の大きなダストの嵐」と名付けられた。今年、2021年2月7日は火星の36年の始まりを印す。 

<出典>: 「火星の新年(Happy New Year on Mars)」

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<お知らせ>: 2020年7月20日に三菱重工業によって日本の H-IIA ロケット42号機で打上げられたアラブ首長国連邦の火星探査軌道船「HOPE」が火星軌道入りに成功しました。続く火星到着は2月11日または12日の中国の「天問1号(‎‎軌道船‎、着陸船‎‎、‎‎ローバー‎‎で構成)」、2月19日のNASAのマーズ2020パーサービアランス(ローバー)です。中国の探査については詳しくは分りませんが、知り得る範囲での情報は記載します。

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2月10日: 葉のサンプルを集める

2021年02月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

去る数日、国際宇宙ステーションでは、ヨーロッパ宇宙機関のコロンブス研究室モジュールの野菜施設の植物を収穫し、味覚テストのために、新たに採取した、パクチョイ、ワサビ、ケール、赤タチチシャを試食した。
写真ではNASAの宇宙飛行士シャノン・ウォーカー(左)とマイケル・ホプキンスが、育っている植物から葉のサンプルを試している。

<出典>: 「オリジナル」

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<ひとこと>: 上の解説は2月3日に掲載された記事を中心に複数の記事からまとめています。右下の写真は育成器とシャノン・ウォーカー。

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2月9日: ニューヨークの雪

2021年02月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクスセンチネル2号ミッションは、2021年2月4日に、ニューヨーク市のこの視界を捕えた。夢のようなポストカードをつくっている間に、この最近の吹雪は、公共輸送機関や学校を混乱させ、「メジャー」に分類された。

<出典>: 「今週のイメージ:ヨーロッパ宇宙機関(Week in image:ESA)」

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<ひとこと>: 取上げるべき記事が多く掲載が遅れていることご容赦ください。

<お知らせ(再掲)>: マーズ2020パーサービアランス(忍耐)ローバーの火星到着が日本時間2月19日に迫りました。早朝の、また英語の放送ですが、解説や生中継等がありますので参考にしてください。中継放送時刻等は 「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定(パーサービアランス)」 から。なお、Perseverance のカナ表記は誤解を招きやすいので、今後は“パーサービアランス”に変更します。

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2月8日: アポロ14号、ホームに向かう/お知らせ

2021年02月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

50年前の日曜日(1971年2月7日)、アポロ14号のクルーは、月軌道を去って帰途についた。彼らは、指令船キティホークからこの地球の出を見た。月の地平線の地球の陽の当たる三日月とともに、手前のクレーターだらけの地形が月の遠い側に沿って見える。クルーは月を周っている間に地球が昇り沈むのを見るかもしれないが、月面からの地球は、もちろん、F・マウロ基地の着陸地点の向こうの空に動かずに吊られている。F・マウロから持ち帰られた岩のサンプルには、惑星地球からの隕石の可能性がある破片を含むと判定されたビッグバーサ(Big Bertha)と名付けられた20ポンドの岩を含んでいる。アポロ14号ミッションの間にキティホークに積まれたものには、後に月の木(Moon Tree)に育った400から500の種の缶がある。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<お知らせ>: マーズ2020パーサビアランス(忍耐)ローバーの火星到着が日本時間2月19日に迫りました。早朝の、また英語の放送ですが、解説や生中継等がありますので参考にしてください。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定(パーサビアランス)」 から。
なお、Perseverance の発音が誤解を招きやすいので、今後はカナ文字表記を“パーサビアランス”に変更します。

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2月7日: アポロ14号:アンタレスからの視界

2021年02月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

50年前の2月5日金曜日アポロ14号の月着陸船アンタレスが月に着陸した。滞在宇宙飛行士のエドミッチェルが月面の一連の写真を撮った終わりごろの窓の外を見るこの詳細な合成は、アポロ月面ジャーナル編集者エリックジョーンズによってまとめられた。この視界は、アポロ14号宇宙飛行士達が月での彼らの2回目かつ最終の歩行を終えた後の、着陸地点の北西のF・マウロ高地の全域を見ている。手前に目立っているのは、彼らの、ツールやサンプルを運ぶために使われる二輪の車のような装置、モジュラ器材運搬機である。中央上の地平線の近くには、カメ岩(Turtle rock)と呼ばれる幅 1.5 メートルの巨礫がある。カメの下の浅いクレータには、ミッチェルによって投げ槍のスタイルでそこに投げられた、採集機器の長く白いハンドルがある。ミッチェルの仲間の月面歩行者、最初の宇宙のアメリカ人アラン・シェパードは、また、二つのゴルフボールを打つために、間に合わせにシックスアイアンを使った。シェパードのゴルフボールの一つが、ミッチェルの投げ槍の下の白い点として見えている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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2月6日: アポロ14号、1971年2月4日に月軌道に到着‎

2021年02月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アポロ14号は、 Fra・マウロ高地(Fra Mauro)の調査に備えて、1971年2月4日(注:半世紀前)に月の軌道に到着した。アポロ14号には、指揮官、アラン・シェパード、月着陸船パイロット、エドガー・ミッチェル、コマンドモジュールパイロット、スチュアート・ローザが搭乗していた。技術者達は、その前年のアポロ13号の事故の再発を防ぐために宇宙船を改造した。サターンⅤロケットが地球周辺の待機軌道に飛行士達を届けた後、第3ステージは彼らを月へ送るために再点火した。月の Fra・マウロ高地への基本のミッション目的は、アポロ月面実験パッケージの展開、月面地質調査(地球 に持帰るのための表面の素材の収集)、実験パッケージ以外の科学機器の展開に中心が置かれた。成功した9日間のミッションの後、クルーは2月9日に太平洋に着水した。このイメージでは、ケネディ宇宙センタの打上コントロールセンタの点火ルーム2の、アポロ14号の秒読みの進捗を監視する技術者達を示している。

<出典>: 「NASAの歴史(NASA History)」

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<ひとこと>: 現在の規模から考えると驚異的な管制官達の数です! 下の写真は最近の、初めての商用クルー船の、国際宇宙ステーションへの到着時のNASAの管制室。


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2月6日: ‎エキソマーズオービターの2万回目の画像/お知らせ

2021年02月05日 07時47分06秒 | 天文・宇宙

エクソマーズガス追跡軌道船に搭載されたカラーステレオ地表画像システム(CaSSIS)カメラが、火星での 20,000 イメージを捕えた! 2020年12月13日にとられたこのイメージは、タルシスとして知られる広大な火山の平原の際立ったしわの隆起システムの一部、ソリス・ドルサム(Solis Dorsum:ドルサムは背)を示している。しわの隆起は、惑星の地殻と上のマントルの荷重と屈曲のために、層になった玄武岩に形づくられる地殻構造上の地形である。これらの地殻構造上のストレスは、惑星の内部の冷却と以降の収縮に起因している。しわの隆起と特にそれらの分布と方向の調査は、複合体の詳細と火星のダイナミックな地質の歴史を明らかにすることができる。エクソマーズ計画は、ヨーロッパ宇宙機関とロシアの国営宇宙会社ロスコスモスとの共同の努力である。

<出典>: 「‎エキソマーズ(ExoMars)」

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<お知らせ>: 
➀ 通信システム故障のため更新が少し遅れましたことお詫び申し上げます。
➁ NASA、日、伊、カナダが、火星の氷マッピングミッションの可能性に関する声明に署名しました。コンセプトが前進すれば、このレーダミッションは、2026年早くに打上げできるかもしれません。「ホームページ」の 「アストロサイエンス(2月5日)」 から。

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2月4日: 新しい地球を発見する

2021年02月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ケプラー22bは太陽のような星の生物生息可能域の中に発見された最初の惑星である。2011年のこのアーティストの概念では、NASAのケプラーミッションが、地球上の生命の必要条件、液体の水の存在し得る星の回りの領域を周っている最初の惑星を示している。この系外惑星は地球の大きさの 2.4 倍であり、これまでに我々の太陽のような星の生物生息可能域を周っていることが発見された最小である。その時点で、科学者達は、この惑星が主に、岩か、ガスか、液体の組成を持っているかは分らなかった。アーティストの解釈としてここに描かれたように、この世界がその大気に雲を持つことはあり得ることである。

<出典>: 「系外惑星(Exoplanets)」

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2月3日: ‎NGC 5775 の垂直の磁界‎

2021年02月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

渦巻銀河で磁場はどのくらい広がっているだろう。天文学者達は、何十年も、いくつかの渦巻銀河のみが磁場を持っていることを知っていた。しかしながら2011年に NRAO の超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)が改良された後、これらのフィールドが、予想外に数千光年、ディスクから垂直に広がっているかもしれないことが発見された。近くの銀河達の連続するハロー(CHANG-ES)調査で観測された、このエッジ・オン渦巻銀河 NGC 5775 の示されたイメージは、渦巻で一般的かもしれない磁場のラインのスパイクをも明らかにしている。棒磁石の周りの鉄に似たこの電子からの放射線は、ほぼ光速でこれらの線の周りで渦巻く銀河の磁場のラインを追っている。このイメージのフィラメントは VLA データでのそれらの軌跡から造られた。ハッブル宇宙望遠鏡のデータから造られた可視光線イメージでは、ピンクのガスの領域に星達が生まれているところを示している。それは、これらの領域からの風が引き伸ばされた銀河の磁場の形成を助けているように見える。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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2月2日: 遠くの小惑星

2021年02月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙からの岩は毎日地球を叩いている。しかし、大きなもの、岩は、滅多に地球を叩かない。宇宙のダストの数キログラムは毎日地球に穴をあけている。大きなものは最初に明るい流星として現れる。野球のボールサイズの岩や氷のボールの筋が毎日我々の大気の中を走り、ほとんどは何にもせずに直ぐに蒸発する。直径100メートル近くの岩の重大な脅威が存在し、大雑把に千年ごとに地球をたたく。この大きさのオブジェクトは大きな津波をもたらす可能性があり、海を叩き、遠くの海岸さえ壊滅的にすることがある。差渡し1キロメートルを超える大きな小惑星との衝突は更に稀であり、一般的には数百万年間隔で起きるが、実際に広域な結果をもたらすだろう。多くの小惑星が発見されていない。ここに青く長い筋によって示されたイメージはそのような小惑星であり、1998年に、ハッブル宇宙望遠鏡によって偶然発見された。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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2月1日: 巨大な近くの渦巻銀河 NGC 2841‎/お知らせ

2021年02月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

それは知られているより巨大な銀河の一つである。僅か 4600 万光年の遠い渦巻銀河 ‎‎NGC 2841‎‎ は‎‎、北の星座おおくま座に見ることができる.この素晴らしい島宇宙の鋭い視界は、驚くような黄色の核と銀河のディスクを示している。ダストレーン、小さな、ピンクの星形成領域、若く青い星団が、まだらな、きつく巻きつけられた渦巻の腕に埋められている。それに対して、多くの他の渦巻は、大きな星形成領域とともに、壮大な、広がった腕を示している。 NGC 2841 は直径 150,000 光年を超え、我々のミルキーウェイより大きい。ここに示された合成イメージは、軌道を周っている 2.4 メートルのハッブル宇宙望遠鏡と、地上ベースの 8.2 メートルのすばる望遠鏡からの露出を結合している。X線のイメージは、結果として生じる風と星の爆発が、 NGC 2841 の周りのハローに広がる熱いガスの噴煙をつくることを示唆している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<お知らせ>: 今夜、国際宇宙ステーションでは船外活動が行われます。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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