一平です!本日はいつも孫のように可愛がっていただいている、長沼さんの作品をご紹介させていただきます!
今回描いた花達には物理的な「厚み」があります。実際にキャンバスから2~3mm程厚みができているのです。これは油絵特有の重ね塗り(マチエール)によって出来るものですが、これがあるおかげで絵に立体感が生まれます。長沼さんは主役の花には多めに重ね塗りをする事で手前と奥を表現しようと考えたのでしょう。また背景に青色を使った絵が何種類か見られますが、青色は後退色と言って後ろに下がってくれる色なので、背景にはピッタリです。しかも青色は、花の鮮やかなピンクや黄色を引き立て、より花が綺麗に見えます。
そして、長沼さんの絵には遠目で見ても伝わってくる迫力があります。良くも悪くも「目立つ」という事はとても大事だと僕は考えています。なぜなら「無関心」という絵を描く人にとって最悪の状況を回避することができるからです。そういうところで、長沼さんの絵は重ね塗りや色の組み合わせなどもあり、とても良い目立ち方をしています!
次は立体感に伴った陰影や、明暗の色の作り方をもう少し細かくやってみると良いかもしれません。丁寧に見ないと気付かないような小さな面積でも、人が近くに寄って来てくれた時にそういう細やかな心遣いで、もっと絵は魅力的に見えるのだと思います!
ちなみに長沼さんが描かれているのは、一番上の作品(6号)以外、キャンバスの0号というサイズ。18cm×14cmという可愛らしい大きさです。
いつも2~3枚の油絵を同時進行で進めています。なぜ複数描くのか理由を聞いてみますと、いたってシンプル「1枚だと飽きちゃうのよ!」だそうです。いつも元気でパワフルな長沼さんらしい答えですね! 前回の作品はこちら