小原京美 アトリエ・ミオス代表
お陰様でミオスは来年6月に30周年を迎えます。皆様のあたたかいご支援と信頼に、心より御礼申し上げます。
個人的な話ですが、父は小さな町工場を経営していました。帰宅は真夜中、土日も仕事、手は落ちないヘドロの汚れでいつも真っ黒。忙しすぎて遊んでもらった記憶はありませんが、「俺は仕事大好き人間だ!趣味なのにお金がもらえるんだぞ!」と嬉しそうに言っていたのは覚えています。(母は私に「あんたは絶対サラリーマンと結婚しなさい。」と言い聞かせていました。笑)
そんな父を見て育ち、「仕事ってそこまで夢中になれるほど楽しいんだ!早く働きたい!」と思って大人になると、本当に楽しかった。学生時代はバイトに明け暮れ、なるべく面白い仕事をするために、たくさんの企業と契約し、美術系人材派遣の窓口になって美大の友人たちを斡旋。面白いorおいしい仕事を自分が選び、他は友人たちに回しました。(ズルい!笑)
そんなバイト経験を活かし起業。絵画教室の仕事は全てが自由。上司もノルマも定石もない。素敵なお客様(生徒さんや保護者様)と最高の毎日を送っていたら、30年が経ちました。本当に有難いことです。
話は変わりますが、9月の生徒作品展には、元生徒さん達が大勢来てくれました。DMは誰にも出していません。皆さんブログを見て知り、会場に足を運んでくださったとのこと。新しい家族を連れて来てくれる人もたくさんいました。
目に見えぬ、形に残らぬ大切な宝物だと思っていた思い出が、目の前に(しかも倍増して)現われた。こんなに嬉しいことが他にあるでしょうか?人との繋がりの深さ・長さを感じずにはいられませんでした。
ブログはスタッフが生徒さんの作品を心を込めて紹介しています。その甲斐あって、退会されてからも読み続けてくださる方が多いのでしょう。ブログが告知媒体になれるのも、誠実な文章を書こうと日々努力する人材に恵まれているからだと思います。
生徒さん・そのご家族・スタッフ、そして今までミオスと関わってくださった方々に、たくさんの幸せを分けて頂きました。このようなあたたかい気持ちで30周年を迎えられること、幸甚の至りです。30年分の感謝の気持ちを込めて御礼申し上げます。なお一層の努力で恩返ししていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。