
オバラです。新しいスタッフが入りましたのでご紹介します。
左/安本依里花
右/関栞奈
共に元アトリエ生徒で、3月に巣立っていったばかりの大学1年生を、今度はスタッフとして引き抜き出戻りさせました。
私と田中先生がここまで育てたので、大人として社会の役に立てる人材に近付けるよう、更に磨きを掛ける予定です。
エリカ先生は木曜学生クラスの講師、カンナ先生は木曜小学生クラスの講師です。
どうぞよろしくお願い致します。(来週、作品共に自己紹介してもらいます。)
せっかくなので最近の学生クラス(美大受験生)の様子を…
マイペース過ぎる高3のK。3週間無断欠席だったので、田中先生と今度来たら、「早い内に引導を渡すのが彼女の為だろう。どちらかタイミングあう方が言おう。」と決めました。
私が「休む時も連絡入れない。態度もやる気あるのか、ないのか曖昧。悪いけど先生だって人間だから、聞かれた事に対して生返事しかしないような手応えないヤツに、一生懸命はできない。私も幸介先生も、積極的に教えてないのわかるよね?
私達はKがちゃらんぽらんな生き方して充実感得られなくても、痛くも痒くもない。だけど、そんな態度が続く限りこちらも不愉快だし、適当にしか教えないから、態度を改めるなり、アトリエ辞めて人生投げて適当な生き方するなり、決めて。」と、かなりキツく活を入れたら少し改心しました。
いつも受け身な高3のA。改善する為に今自分でモチーフを組み、エスキース(下書き)を取るというのをやらせてます。
わざと大雨の日を選んでエスキース帳を買いに行かせ「モチーフの構図を決めたりするのに自分で使いやすいと思うエスキース帳を」と言って買わせましたが、小さなメモ帳でした…Why?
「なんとなく」の答えだったので、怖いもの見たさの好奇心からあえて何の忠告もせずエスキースさせると、同じ場所(しかも酷い構図の場所)から立って見たのとしゃがんで見たの2枚。
「何故この2枚を描き、どっちを選ぶの?」
「…。何も考えずに2枚描いただけなので、わかりません。」
「なんでこんなどしゃ降りの中、エスキース帳買いに行かせたと思う?今更ながらエスキースをやれと言われた目的はなんだと思う?」
「言われた通りしただけなので、意味があるとか考えませんでした。」
「先生の意地悪で買いに行かされたとか答えてくれた方が、何も考えてないよりずっとマシ。ペットですら飼い主の心の機微を汲み取ってくれるから、Aは家畜だね。」と罵倒しました。
ちょっとだけ頭使うようになって来ました。
自分で考える事が苦手な高2のM。今まで教えてもらった事を咀嚼しようとか、発展させるとか以前に、ほとんど覚えていないことが判明。
モチーフの組み方を付きっきりでアドバイスして、ダメな理由、直すコツなどアドバイスし、教わった具体的な内容を言葉で書く時間を与えましたが、「狭い」「重なり」「下へ」などと書いてありガックリ。
「これ後で見直して、自分で何のことか分かるの?」と聞くと「あ、わかんないかも!」でした。
いまだに、同じことの繰り返しで成長が見られません。
小さな事でも誉めながらやって来ましたが、おだてて甘やかして、かろうじて美術系の大学入れたって、結局どこかで誰かの迷惑になるなら、世の中の厳しさをオブラートに包まず教え、傷つけてでも目を醒まさせるのが、愛情じゃないか?と、スタッフ皆で悩み中。
負けず嫌いな人間じゃないと成長しないのではないか?というのが、目下の結論ですが、投げてはいないので頑張ります!