
小田桐 「陽」 油彩
どうも幸介です!!本日ご紹介するのは、大人クラスより小田桐さんの油彩!小学校高学年からアトリエに在籍し、飲み会や遠足のお手伝いなどアトリエ行事に積極的に参加してくれる小田桐さん。数年前は「油彩は面倒だからやりません」と言っていた彼女も、気付けば油彩が板についてきました。今回の作品は、昨年に旅行で行ったアンコールワットをモチーフにされたようです。
毎回彼女の作品は、色彩や描写から「作者の深層心理」を読み取り、カウンセリングのようなブログにさせてもらっています。もっぱら当たってるとの噂です。本日も作者本人のたっての希望もあり、作品から深層心理を紐解いていきたいと思います。
まずは、今作に使われている主な色、「オレンジ・ディープパープル・水色・モスグリーン」の意味を、色彩心理学から見てみましょう。
①オレンジ:オレンジは、その見た目からも分かるように陽気なイメージを持っています。活発で開放的な色ですね。この色を好む人は社交性に長けてサービス精神、奉仕欲が強い傾向にありますが、裏を返せば「おせっかい」ともとれる意味合いを持っています。
②ディープパープル:紫は心を穏やかにしてくれるような、思慮深い印象の色です。大人っぽい色彩ですね。ただの紫よりもより深い紫ですので、落ち着きすぎている、という印象もあります。
③水色:色彩心理では、水色は若さ、自由さなどを象徴しています。ピンクと同じように女児に好まれる色ですが、ピンクに比べ媚びたような印象が薄いですね。ぶりっ子は嫌いだけど、嫌味じゃない程度に女性らしさは欲しい、という気持ちが表れています。
④モスグリーン:緑色は癒しの色として有名ですが、モスグリーンは癒しとはかなり違う意味合いを持っています。モスグリーンは知識や規律の色です。軍隊などでも用いられていますね。この色を好む人は、マナーや規律を重んじる傾向にあります。
……ということで、上記内容を踏まえて、小田桐さんの今作に込められた心理を考察していきましょう。
まずはオレンジとディープパープルと水色が使われた空。色彩の位置関係を見てみると、オレンジ色が紫を追いやって画面全体に広がっています。「落ち着き」の色を「社交性」の色が押しのけているようです。根本的には落ち着いていて年齢以上にしっかりした性格だけども、それを上まってお節介。ようは小田桐さんはお母さんのような性格ということではないでしょうか。そんなオレンジや紫に守られて、画面中心に芽生えた鮮やかで明るい水色。心の底に眠っているのは可愛らしさや女性らしさであるけれども、それを無闇にアピールするつもりは無い。しかしこんなに中心に描いてるんだから、アピールはしないけど気付いてよね!という気持ちの表れでしょうか。そしてこの絵の要、モスグリーンでビシっと描かれたアンコールワット!「規律」を意味するモスグリーンが、こんなにも綿密に、空を分断するかのように位置しています。きっといい加減なことやマナー違反は許せない性格なのですね。もしくは、こんなにハッキリと描いていますので、ここ最近にマナー違反などで許せない人が身近にいたのかもしれません。
以上、小田桐さんの現在の複雑な深層心理をまとめると、この作品から分かるのは「落ち着いてお母さんのようだといわれるけども、でも若々しい女性らしさも内に秘めてるんですよ。でも絶対ハメははずしませんよ、マナー違反ですし、許せないからね」ということでしょうか!?当たってますか小田桐さん??
ということで、大変失礼な考察をしてしまいましたが、普段人を診る側の小田桐さんにとっては、こうして自分が「診られる」のは珍しくて新鮮なのでしょう。今後も彼女の作品が仕上がるたび、続けていきたいと思います!
そして他にも診断して欲しい方がいらっしゃいましたら、いつでもお待ちしております~!
田中幸介