モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

青色の炎

2025-02-25 22:14:42 | 大人 油絵・アクリル


奥 油彩

サヤカです。始まったばかりだと思っていた2月が早くも終わろうとしています…。今回は大人クラスの奥さんの作品をご紹介します。早描きと定評のある奥さん、過去のブログでも複数の作品を一気にご紹介させていただいていますが、今回は4つの作品たちをご紹介します。

どの作品も青が印象的ですね。青を見ると、沈静、冷たさ…といった落ち着いたイメージが思い浮かぶと思います。しかし、奥さんの作品からは冷静さよりも、どこか内面からメラメラと燃え上がる勢いを感じます。炎の色が、温度が低い時は赤色に、より高い時は青色に見えるのと似た感覚を覚えます。赤色の方が情熱や力強さを感じさせる色なのに、炎になると冷たいイメージを持った青色の方が何倍も熱いなんて何だか不思議ですよね。奥さんは、そのような青色の二面性を作品に美しく投影しています。

過去の作品でも青を使った作品が印象的でしたが、奥さんは青色を意図的に使われているのか、青色の魅力に惹かれて無意識に使われているのか、どちらなのだろうと気になりました!実は青色は、好きな色調査を行った10カ国すべてでいちばんに選ばれた色だそうです。色に関する記事の中には、人々が青色を好むのは、空や海などの身近に感じられる青色は手に取ると「青」ではなかったり、そもそも手に取れないものであったり、触れられない色だから惹かれるのではないかと考察しているものもありました。

色や音楽、人の好みなどなど、根本的にどうしてそれに惹かれるのか言葉で説明できないけど、自分自身を確立させているものって多くありますよね。その内面の曖昧さを表現できるのが創作活動の醍醐味だと感じています。奥さんが青色を選ぶ理由をいつか直接お話しできたらとても嬉しいです!これからも奥さんの作品を楽しみにしています!

参考:
【色彩心理】青の心理【カラーセラピー/ブルー】
https://icpa-colors.com/colory/color-therapy-blue/

国・地域によって異なる”色”の嗜好性〜多言語サイトをつくるときの一工夫〜
https://www.infocubic.co.jp/blog/archives/2724/


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