
『迎春』 斉藤 日本画
どうも!季節感を感じるのが苦手な男、幸介です!10月半ばくらいからクリスマス用の絵や来年展示予定の作品などの仕事をしているので、はたして今がどの季節なのか迷ってしまいます。本日紹介するのは、そんなわたくしとは真逆に、しっかりと季節を慈しみ味わう女性、斉藤さんの作品のご紹介です!まずはご本人のコメントからどうぞ↓
『”日本人なら一度は日本画を”という誘いにのってしまったのが10ヶ月前。新年の玄関を華やかにかざりたいと思い、葉ボタンをメインにしました。この絵のために葉ボタンを植えた暁から、本当に楽しい毎日でした。全く言うコトを聞いてくれない金箔もなんとか味になってくれたようで、最後まで諦めず御指導してくださった先生方に大感謝です。』
ということで、タイトルの「迎春」にも間に合い、完成度も申し分ない出来…!!ご本人のコメントにも「本当に楽しい毎日でした」とありますが、小さな筆でコツコツしたためながら、日進月歩……いや、三歩進んで二歩さがるかのような苦行のような(笑)制作を続けられている姿が印象的でした。
華やかで明るい印象ですが、決して軽い絵ではありません。細密描写された葉ボタンの重みもしかり、上の方にある「めでたい枝(すいません、正式名称なんて言うんですかね…)」も、マチエールがつくほどに色彩を吟味して重ねています。影が無くカラっとしているのに決して単純ではない絵、という、一見矛盾しているような味わいを成立させているのは凄いことです。
斉藤さんと一緒に僕や小原先生も10ヶ月歩んできたわけですが、先週の上橋さんといい斉藤さんといい、やはり絵の完成を目の当たりにすると嬉しくなりますね!!そして皆様、大作を完成させた直後にも関わらず、すかさず次の作品の資料等を持って来ているのもポイント高し!月曜大人クラスの皆様の爪の垢を煎じて飲めば、僕ももう少し忍耐強く素直な人間になれますかね……
ちなみに本日の画像ですが、日本画なんですが完成した瞬間に「あ、この絵には洋風でラグジュアリーな背景をつけてブログに載せたい!」と思いついたので、こういった形になりました。豪華な額縁にも負けない絵だからこその背景ですね。
ちなみに今月曜クラスではクレヨン画が流行っています。…そういえば日本画も小学生クラスから始まったブームだったし、意外と月曜クラスって努力家に見えてミーハーなのかも!?でもこちらの完成も楽しみです!!
田中幸介