
ちとせ 鉛筆デッサン
今日は中学生の彼女のデッサンをご紹介。
本人が苦手な「手」というモチーフに向かうため、アトリエに置いてあるデッサンの本を見ながら、その中の一枚を模写をしています。
彼女は最近、素材の質感・特に柔らかいものを表現するのに苦戦していました。
手もそれに然りで、明るいところを描こうとするばかりに、固い鉛筆を使っているうちに、手の表情も固くなってしまったということ。
ここで彼女の過去の失敗をひとつ、いただきましょう。
「固い鉛筆=(濃く描けない)→明るいところを描く用と思って、使っていた」
もったいない!
固い鉛筆でも強い陰を、また線を重ねて軽い布地を描くこともできるはず。
逆に、明るい場所の表現も、柔らかい鉛筆で描いても効果的なことも多々あります。
○○を描くのにはこれが正解、という公式も(本当は)ないのです。
じゃあどの鉛筆を選んで描けばいいか?
私なら、これの答えは・・・ とにかく、いろいろと試すこと!
少しやってみて、違うかな?と感じたら、思い切って鉛筆の持ち方を変えてみたり、削り方からもちょっと変えてみてもいいかもしれません。
削り方ひとつで、意外に鉛筆を寝かせて描きやすくなったりもするものなので。
そういった発想も色々とありますので、気になった方は次回ぜひ講師をつかまえて聞いてみて下さい。
そして、いろいろやってみるきっかけの一つとして、彼女のようなデッサン模写もとってもオススメです。追いかけているうちに、今までのやり方だとできなさそうな表現が必ず出てきます。そこで鉛筆と新しく格闘するのも、必殺技が増える格好のチャンスですね!
いしやま