
絵の「見方」というのはひとそれぞれ違い、それがまた面白いところだと思います。それが感想や好き嫌いの違いに繋がるからです。ただ『五感をフル活用して感じる』というのはとても重要なことです。
遠坂さんのこの絵をじっくり眺めると・・・?
しーんとした闇の中にふくろうの鳴き声が響いていて、ときどき風が吹いて樹の上につもった雪をバサッと落とす。そんな音が聞こえてきそうです。寒い夜で手や足の先がちりちり痛く、次第に感覚が無くなってくる。この場にいたらまずそんなことを感じるでしょう。
上手い下手、綺麗やきたないではなく感覚を刺激する絵を描き、観賞するときにはそれを感じられるようになると美術はもっと面白いものになるのではないでしょうか。
あかね