モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

素直に観察

2024-09-30 23:19:07 | 学生


空 / 千紘  共に中1・油彩

気温も落ち着き、肌寒い日も増えてきましたね。ひとみです!今回は中学1年生2人の作品を紹介したいと思います。

ソラ 『人物』という描くのが難しい題材への挑戦!そもそもなぜ人物画が難しいかと言えば、複雑な上、似ているか似ていないかのジャッジまである為です。(花はそれっぽければ皆「花」と認識してくれますが、人物の判断は厳しいもの。)苦労しながらも丁寧に表情を追い、自然な仕上がりになりました!それに対比しジャケットはざっくり描かれているので同系色でも飽きがきません。また背景を暖色とすることで青い花が際立ち、更には花の隣のアンニュイな表情に目を引かせる『視線誘導』の効果が出ました。良い配色です。

チヒロ 森林の中でスズメが1羽止まっている構図。手前の枝をカチッと決めることで奥の緑と前後感が出て、スズメがより目立つようになっています。固い豚毛の筆が多い油絵で、細かいものを描くのは至難の技ですが、スズメの特徴である羽の茶色の小さな斑点の描き込みもしっかりされていて、遠目で見てもひと目でスズメであることが分かります。小さく儚い生き物に愛情を注ぐあたたかな眼差しに、「細部にいたるまで観察しよう」、「それをキャンバスに写し取ろう」という意欲をプラスしました。そんな気持ちが伝わります。

半年前まで小学生だったのですから当たり前ですが、途中、苦戦して意気消沈したよう顔も見られました。しかし「自分で選んだ題材は上手く描きたい!」と気持ちを奮い立たせ、微妙な色の変化や、細かな特徴を追いました。これからも好きな題材を描くことで、表現力を高めていけるといいですね!この絵も日曜日に元住吉駅に飾りますので、皆さんご覧ください。

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素直で明快

2024-09-28 00:00:24 | 学生


璃子 中2 油彩

岩田です。本日は、璃子の作品をご紹介します。

とても美味しそうなパフェを拡大し、且つとてもリアルに描いたのは、小学校2年生からミオスに通う、現在中学2年生。
リアルに描けるのは、それだけ長く何かを作ったり、描き続けたりした結果もあると思うんだけど、あまり難しいことを考えず、とにかく素直にものを捉えているなあというところに共感を憶る絵。

果物それぞれに艶の感じがちゃんと違うし、生クリームの少しマットな質感も実に良く捉えています。

もうなんかこういうのって、この筆を使って、こうして描けばこうなるっていうテクニックではなく、とにかく「これ綺麗だなー、リアルに描きたい!」という気持ちが先ずありきで、その一心で描いていたら、いつの間にか自分でも感心してしまうぐらいの絵が描けていましたーって感じなのだと思う。

所謂ゾーンに入るというか、頭で考えるよりも、とにかく楽しくて、感覚的に絵の具をチョイスして、筆を運んでいるような感じ。

大人になると、ついつい描く上で、考えすぎてしまうことが多くなると思うんだけど、こうした明快で、好奇心を持って、ワクワクしながら描いている絵は、やっぱり良いなぁと単純に思うのでした。

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素直にまっすぐ

2024-09-27 21:36:01 | 学生


芽依 / 希  共に中1・油彩

ようやく涼しい風が吹くようになりました。ハルです!今日は中1の油絵作品を2点紹介させていただきます。

メイ 小原先生がメキシコに行った時の写真を選び描きました。噴水は重厚な色合いで、コンクリート製ではなく、石を積み上げて出来たものだと分かります。しかし画面の大部分が暗い為、下手をすると沈んで見えてしまうところを、バックにあるお家のサイコロのような形状・カラフルで明るい壁が、軽快なリズムを作りました。空の手前に見える噴水口から出る水の輝きと迫力がリアルでかっこいいです。難しい形もしっかり取れていてすごい!

ノゾミ 身を寄せ合う3羽のインコを描いています。向き合い方が可愛らしく素敵ですね。隅々までよく観察されていると思います。ぱっと見で伝わる柔らかな羽毛一枚一枚の丁寧なタッチに比べ、背景のジャングルを思わせる緑の大胆な筆運びのコントラストが効いています。苦労した綱も良いアクセントになりました。一番描きたかった小鳥達の表情を最初に見てもらえるよう、構図を下寄りにして、顔が画面中央になるよう工夫したところも素晴らしい!

2人とも小学生クラス時からアトリエに通っており、油絵にも手慣れていますが、真っ直ぐにモチーフと向き合う姿勢に好感が持てます。こちらの作品も元住吉のお祭りで展示します。雨天中止(小雨決行)とのことなので、どうか晴れますように。たくさんの人に見てもらえますように。

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光と、その表現

2024-09-26 22:12:46 | 大人 イベント


悠華 中3 油彩

マユカです!今回は学生クラスから出来立てほやほや?の悠華の作品をご紹介します!

彼女が今回描いたのはマメ科の植物の花。隙間から差し込み、葉や花を透けさせるような光が美しく、よく見れば暗くなっている場所の葉っぱも、葉脈までしっかりと描きこまれていることが分かります。中心にある紫色の花には、黄色く光が透けた場所や、水色が混ざり合っている部分、一か所に花弁が重なり、濃い青色に変化している場所など、様々な色を使ってその柔らかさを表現できています。彼女自身も葉と花のできには満足していたらしく、「ここしか描きたくない」と言い出すほどでした。色の映り込み方や葉の形状で単調にならないよう工夫がされ、こだわりを感じることが出来る1枚です

さて、こちらの作品...実は今日の授業の最初までまだかなり下地の赤の部分が多くありました。元住吉駅の展示に出品する為、今週完成させなければいけないはずが、おしゃべりに夢中になり案の定終わらず、授業の後も残って描くことに...焦らせる為に、アトリエの電気を一ヶ所残して全て消し、先生が一人帰り、また一人帰り、私も21:30に帰宅し、最後には鬼の形相の(しかも無言、もちろん手伝わない)ノリ先生に睨まれながら、結局21:50まで制作したそうです...
「作品を出す」と決めたなら、計画的に描き進めて納期に間に合うようにしないと!と、なんだか私も気が引き締まる思いでした笑

是非10月6日(日)実物を見に元住吉駅までいらして、彼女のこだわりポイントである青々とした葉の部分に注目して見てください。画力の高さに反比例したノリ先生のディスリスペクトも聞けるかもしれませんよ!?

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はじめてのお裁縫

2024-09-25 22:06:02 | 幼児

久し振りに幼児クラスのお手伝いをしました、ナツメです。
現在、小学生クラスで制作中のカバン作りですが、幼児クラスでもイベントで染めた布を分けてもらい、人生初のお裁縫にチャレンジしました。さすがに持ち手を付ける所は布が何重にも重なり厚い為、こちらで最初にやってしまいましたが、サイドの部分は一人で縫いました。

白い糸を二本取りにしてなみ縫いし、両端とも終わったらひっくり返してできあがり。次は裏か表、どっちに針を刺すんだっけ?などと迷いながらも、ちくちくと順調に針を進めていき、初めての裁縫にも関わらず短い時間で見事に完成させることができました!

私自身手芸が好きで、中高で家庭部という裁縫や料理をする部活に入っていたため、楽しみながらのお手伝いでした。わからないことばかりだった頃の初心を思い出しながら、昔の自分より幼い年齢で、遥かに上手に縫い進めていく様子に内心驚かされました。流石の飲み込みの早さですね。絵を描くときとはまた異なる、地道な積み重ねが形になる達成感が裁縫の醍醐味だと思っていますが、完成したカバンを見て喜ぶ姿を見たとき、同じような達成感を味わってくれていたら嬉しいと感じました。

初めて作った手提げカバン、ぜひお出かけのお供に使って下さいね!

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気持ち悪い?いや、かっこいい!

2024-09-24 22:35:41 | 学生


瑞希 中3 油彩

サヤカです。やっと秋らしい気温になりましたね!気温差で風邪をひかないようにお身体に気をつけてください。今回は中学3年生の瑞希の作品をご紹介します。

これまでも動物愛溢れる作品を制作してきましたが、今回はリアルな蜂と鉱石を組み合わせるという創作的な要素も取り入れました。タイトルは『浸食』。冬虫夏草のように、虫が鉱石にじわじわと体を乗っ取られていく様を描きました。

まず目を惹くのは、何といっても鉱石の描き込みですよね。鉱石の面を意識して、角度の違う面ごとに濃淡やハイライトが入る位置を考え、鉱石の輝きを再現することは容易くはなかったでしょう。また鉱石を蜂の補色にしたところも瑞希らしいハイセンスさを感じます。鉱石を寒色系でまとめることで、蜂の体の黄色が際立ち、警戒色というアイデンティティが光りました。配置や構図にもこだわっていましたが、左右非対称に傾いた蜂の姿は、どこか危うい雰囲気が醸し出されています。力強い瞳でこちらを睨む蜂は、鉱石の重さに耐えられなくなったら、この後どうなってしまうんだろう…と思わず考えてしまいました。

一見気持ち悪く感じる虫をかっこよく描きたい!という動機でモチーフを探していましたが、その狙いは達成できたのではないでしょうか?虫が苦手という人もこの作品は「かっこいい!」と言わざるを得ない!

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藝祭御輿

2024-09-23 15:39:38 | スタッフ講師

金曜日に自己紹介させて頂きました髙木聡です。今日は先日行われた藝祭にて展示していた御輿について紹介させていただきます。


僕が担当しパレードで担いだ御輿です

通称『藝祭御輿』と呼ばれている御輿は、何十年も前から受け継がれてきた藝祭の伝統行事です。少し前までは美術学部の全科が一基ずつ作っていましたが、今は日本画と工芸、油画と建築、デザインと芸術学、彫刻と先端芸術の4隊に別れて四基の御輿を作ります。ちなみに担当するのは1年生だけ。


晴先生が担当した御輿(晴先生、パレードではサンバ隊でも活躍していました!)

4月からデザインを考え、粘土で模型を作り、夏休みが始まる8月から9月の藝祭までで実物を作りました。猛暑の中、1ヶ月という短い期間で御輿本体を作らなければならず、毎日朝4時に起きて夜中まで制作するハードスケジュールでした、、、、、、。
完成した時は思わず涙がこぼれました。


他の学部の御輿

藝祭では美大ならではの生徒の作品展示、音校の演奏会はもちろん、ステージでのライブや屋台などの学祭らしい出し物も沢山あります!今年の藝祭は大盛況で、歩けないほどの人の数でした!後日ミオスの生徒さんからも「行きましたよ!」と声を掛けてもらい、とても嬉しかったです。来年の藝祭も是非見に来てください!

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写真展のご案内

2024-09-21 14:22:41 | 講師・生徒さん展覧会

岩田です。この異常な暑さはいつまで続くのでしょうね…
さて、ミオスの授業は今日から三連休を頂いておりますが、生徒さんの展覧会のご紹介を。
チケット制会員の上野さんの写真展(三人展・テーマは『間』)です。
実は上野さんには私の作品写真の加工をよく依頼しており、そのくらい技術のある方です。
写真に興味のある方は是非行ってみて下さい。

会期  9月21日(土)13:00~19:00 22日(日)11:00~19:00 23日(月)11:00~17:00
会場 自由が丘駅の正面改札口を出てカトレア通り4分 自由が丘2-8-8Le ciel bleu 3F

ギャラリーのHPはこちら「ル シェル ブルー」

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よろしくお願いします

2024-09-20 20:35:33 | スタッフ講師

9月から正式に日曜日の学生・大人クラスを担当しております、東京藝術大学日本画科一年の髙木聡です!今回は遅ればせながら僕の自己紹介をさせて頂きます。

僕が最初にミオスに来たのは高校生の頃に友人(ミオスの生徒)に小学生クラスのアシスタントに誘われたのがきっかけです。バイトをさせて頂きつつ、学生クラスに生徒としても通っていました。その後高校卒業と同時に藝大受験で浪人するために一度辞めたのですが、4浪の末合格しこうして戻ってくる事が出来ました。

僕は今大学で日本画を勉強しているのですが、実は1浪までは油画科を目指していました。一浪まで積み上げてきたものを捨てて二浪からまた再スタートとなってしまったので、とても遠回りな浪人生活だったなと思います。大学に入ってからも、純粋に最初から日本画を目指していた人と比べると、画風が少し違う(油絵のアプローチが混じっている)と感じます。

とは言えミオスで講師をやらせて頂くには、その遠回りな勉強こそ役に立つ最大の武器になると、ポジティブに考えています。
2浪から4浪までの浪人中3年間はひたすらデッサンと水彩画を描いていました。特にデッサンはとても得意なのでなんでも聞いてください!もちろん1浪までは毎日朝から晩まで油絵を描いていたので、こちらもお任せを!
日曜以外も、不定期で他のクラスにお邪魔することがあると思います。皆様どうぞよろしくお願い致します。

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透明なものの描きどころ

2024-09-19 23:48:26 | 学生


花音 高1 油彩

マユカです!今回は花音の油彩画をご紹介していきたいと思います。

袋に詰められた星形のキャンディ、キュートでポップな印象ながらも、重みも透明感もしっかりと感じられ、それぞれの色の飴はどんな味がするのか想像するのが楽しいですね。初めての油絵で、しかもキャンディーの写真と実物のチェックの布のモチーフを合成させたので、袋の質感や奥が透けて見えている様子など、想像するのがさぞや難しかったと思います。飴には実はかなりたくさんの色を混ぜてあり、緑の飴の透けている部分には黄色い光を入れたり、ピンクの飴には青い反射光を入れたりと、透明ならではの光の映り方、屈折の仕方を上手くとらえています。

ビニールのような透明な物を被せると実物よりも色は薄く、形が少し歪みます。花音の作品では、布の模様を見ればそれが分かるかと思いますが、特に緑の飴のビニールはくちゃくちゃになっている分、その変化がはっきりと見えてきます。こういった光の屈折の描写がされているだけで、立体感だけでなく奥、間、手前とレイヤーの分かれ方まで伝わり、さらに実在感が増すのです。

透明な物を描く、となるとどうしても「透明だから描かない」「輪郭線以外見えない」ということが起きます。グラスであればガラスの厚みで、ビニールであればシワの形に沿って、透明な物の奥にあるものの歪みや色の濃淡の変化を探せると、透明な物を描くのがより楽になりますし、描き込みするのが楽しくなりますよ!

追伸 元住吉東口オズ通り商店街と西口ブレーメン通り商店街が主催するお祭りが、10月6日(日)に開催されます。(詳細は後日)今年は学生達の作品を駅に展示させてもらえることになりましたので、こちらの作品もぜひ実物を生でご覧ください!

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食欲を刺激する

2024-09-18 22:13:07 | 大人 水彩


川上 透明水彩

九月も後半に入ってきましたが長袖の服を出すにはまだ早そうですね。早く涼しくなって欲しいです、ナツメです。

本日は土曜大人クラスの川上さんの作品をご紹介します!ボリュームたっぷりなハンバーガーを透明水彩で描かれました。

今すぐかぶりつきたくなるような、食欲をそそるシズル感が素晴らしい!一つ一つの具材を丁寧に描かれていて、ジューシーなパティや瑞々しいレタスなどそれぞれの口当たりが浮かんでくるような魅力がありますね。

透明水彩というと淡い色合いの画面になりがちなところを、主役であるハンバーガーを中心に手前にしっかりと鮮やかで濃い色を乗せています。食べ物の写真を撮る時に、より美味しそうに見せるために「コントラストを強めにする・彩度を上げる」加工をすると良いとされているのですが、まさにそのポイントを抑えた描き方をされています。

ハンバーグ以外のものを描き過ぎない加減に苦労されたとのことですが、その塩梅も丁度良いですね!遠くは薄くぼんやりと、手前ははっきり鮮やかに描かれていることに加え、その中間にあるコップや椅子などは淡くなりすぎずぼかしすぎず、という非常に難しいラインを見事に見極めて表現されているので、自然に手前の主役に目がいく画面になっています。

主役だけでなく周りの見え方の加減もコントロールすることで、お腹が空いていてハンバーガーがとても魅力的に見えて仕方ない、といったまさに今食べようとしている時のような視点が伝わってきますね。見ている内に本当に食べたくなってきてしまったので、明日のお昼ご飯はハンバーガーにしようと思います。

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真摯に丁寧に

2024-09-17 22:59:54 | 学生


紗希 / 文美  共に中1・油彩

新学期の始まりに震えています…。サヤカです!今回は中学一年生の油彩の作品を一人ずつご紹介します。

紗希 丸まって身を寄せ合う子猫の姿が何とも可愛らしい!それぞれの体の柄や毛質の特徴などよく観察して、2匹の違いを捉えています。特に毛足の長い白猫の尻尾は、細かい毛まで丁寧に追い、質感がよく表現できました。また、2匹とも光が当たる場所に黄色系の色を使っていて、統一感が生まれていますね。無防備に寝ている穏やかな表情がとっても愛らしい!

文美 悠々とした入道雲から真夏が恋しくなりました…。女の子(自分)の体にできた逆光の影も強いコントラストがあり、真夏の強い日差しが伝わってきます。また人物の明度をしっかり下げた効果により、海と空の鮮やかな青色が映えました。水面はグラデーションで奥行きが表現されていて、どこまでも広がる雄大な自然に対し、思わず両腕を広げたくなる気持ちよさが画面越しに感じられますね!

小学生の頃から丁寧な作品作りをする2人でしたが、中学生になっても変わらず作品と真摯に向き合っています。(但しおしゃべりは一段とうるさくなったような?)最後までクオリティを求めてこだわれることは、何事においても強みになります。これからも2人の成長を楽しみにしています!

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野外イベントの企画・運営

2024-09-16 23:03:21 | 小学生ワークショップ

オバラです。夏休みが終わってすぐの野外イベント参加者137人は、きっととっても楽しかったと思います。親御さん達からもたくさんのお礼メールを頂きました。成功にホッと胸をなでおろしています。
次のイベントの改善にも役立てる為、事前にどのようなことをしていたか書き出してみます。

①内容(カリキュラム)検討
 代替案も検討
②日程・場所のレイアウト決定
 天候や、水道の場所、人のいない時間を考慮
③材料の用意・準備・実験
 布の厚み・幅・長さは?染料はどのメーカー?何色がきれい?水鉄砲に入れる濃度は?鉄砲1丁に何㏄入る?それは何発分?飛距離は?水鉄砲の小さな穴に早く充填する方法・道具は?
④材料を購入
 イベント直前になると準備やリハーサルなどで慌ただしくなるため、1ヶ月前には注文手配
⑤概要をスタッフで共有
 役割分担・タイムテーブル・緊急時の対処方法などもを認識し、スムーズに動けるように
⑥入念なリハーサルを実施
 段取り確認・セッティング
⑦当日のイベント開催
 子どもの導線を確認し、急なトラブル発生時の対応策も整える

イベント準備はすべてアナログで行いますので、年を食ってきた私には効率的ではありません。
子ども達の感情面も考慮したシュミレーションに、100点はありえないでしょう。(実際、数人はこのイベントが苦痛で事前に欠席を申し出されています。)
また、クレームが多くなれば、無難にお絵描きのみ、厳しいことは言わず褒めるのみの教室に変わることになるでしょう。
でもそれまでは、ヤンキーモード全開(婆ヤンw)「ついて来れない奴は置いていくぜ!」で行こうかな?と、久し振りの外行事に覚悟を決め直しました。

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描くことを楽しむ為の描画材

2024-09-14 23:14:09 | 大人 デッサン


松尾K 鉛筆

岩田です。いやー今週も暑かった。しかしそのお陰で小学生のイベントも大成功のようで何よりです!

本日は、松尾さんの作品をご紹介します。
松尾さんは、今回が初めての作品掲載になりますが、特に風景を鉛筆で描くことがとても好きで、これまでも、龍安寺の枯山水やご自身で撮影した川の風景などを描いてきました。

白と黒だけで表現するシンプルな描画材だからこそ、奥が深く、工夫によって驚くような表情を見せてくれるものです。作者もそうした工夫という意味では余念がありません。

例えば電動で先が動く消しゴムや8Bや10Bなどの通常では使わないくらいの濃い鉛筆を駆使しています。そうすることで、描くことが楽しくなったという言葉も聞いていて、今回描いた波の表現においても、そうした心持ちが反映されているように思います。

掲載した作品は、伊勢の海岸にある二見興玉神社の夫婦岩。
作者が今まで選んだものの中でも、決して容易には描くことができないであろうモチーフ。
でも、そうしたことを苦と思わず、チャレンジし攻略しようとする気持ちが、描画材への工夫へと繋がっているのでしょう。

前述したような緻密で滑らかな白波立つ水面、それと対比するような黒い岩の硬い表情、そして向こうに見える夫婦岩を微妙な濃淡で美しく描いています。建物の後ろの山にも細かい描写がされており、様々なバリエーションで楽しませてくれますが、その分、どこに視点を置きたいのかという意味では散漫なようにも見えます。

これからは、写真をそのまま参考にするというところから、もう一歩進んで、「絵を作る」という観点で描いてみましょう。

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イベント最終報告

2024-09-13 20:08:21 | 小学生 イベント

外で元気に遊ぶ屋外イベント最終報告、カサネです。このカリキュラムを知った1ヶ月前から、みんなが全力で色を使うところを見られるのが、ずっと楽しみでした。
小学生クラスの4日間とも、水鉄砲の冷たさが嬉しいほどの暑さでしたが、みなさん体についた色は取れましたか?水曜・木曜の二日間参加した私は、鏡で確認し辛い部分がまだ落ち切っていません笑


月曜クラス / 木曜クラス

まずは水のみの撃ち合いから始まり、巨大布への色水発射、みんなの期待値とともに要求グレードが上がり、ドキドキしながら自分の胸へ「度胸だめし」3発!次に友だちの背中にも遠慮がちに3発!真っ白な服に、水の冷たさと色が広がっていきます。


自分の胸に向かって度胸試し / 友達の背中におずおずと

水鉄砲をにぎる手のウズウズが最高潮になった瞬間、小原先生の「よーい、スタート!」ゼンマイを巻き上げたチョロQ状態の子どもたち解放!
「わー!」「きゃー!」という声が一斉にあがり、カラフルな水が飛び交う瞬間は壮観でした!
「芸術は爆発だ!」なんて言いますが、まさに!みんなの創造性の大爆発でした。


一番最初に水鉄砲に水を入れて / 最後は手を洗い?

あんなに真っ白だった服もあっという間にカラフルに、かと思えば混ざりすぎて不思議な色になってたり笑
型にはまらず楽しみ方も様々で、絵や文字を描いたり、手形をつけ合ったり、「色が混ざるのが綺麗!」と言って布を見つめる子もいれば、「髪染めれるじゃん!」と途中からヘアゴムを取る子もいました。


左上 水だけの掛け合いで遠慮を消し去る / 右上 この写真だけ見ると戦争犯罪行為
左下 カメレオン?忍者? / 右下 公園で頭を洗うルンペン?

撃ち合う時間が終わっても、お互いの服や手足を見せ合ったり、「これ、お母さん絶対びっくりするよ!」といたずらに笑っていたり。最後までキャッキャッと満喫していました。きっと親御さんは色んな意味で目を丸くするだろうなあと思いながらも、みんなの満面の笑みを見てとても嬉しくなりました。


白い集団が… / カラフル集団に

巨大な布は乾かして、すでに小さく裁断しました。みんなの撃った色水たちはどんな形のカバンになるかな?余った布をもらい、私もみんなとお揃いのカバンを作らせてもらおうかな?楽しみですね!

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