英保 左/ 油彩 ・ 右/ 透明水彩
土曜日といえば岩田です。
今回は、土曜午前クラスの英保さんの作品をご紹介します。
とにかく様々な視点から描く対象を探しては、油彩、水彩様々に画材を駆使し作品に落とし込んでいく英保さん。風景を元に描いた作品を2点掲載しました。
左の油彩は実際に訪れたポルトガルの風景を描いたもの。
白壁に囲まれた島の中を巡り、路地の一角にある石造りの階段を中心に据えた景色を選びました。
強い日差しによって作られた壁面に美しいコントラストが印象的です。沢山の人の往来によりエージングされたその様もリアルで、空気遠近によって描かれた階段の空間も美しいです。
右はアフリカのサバンナ、テレビの中のワンシーンを描いたものです。
徐々に朝日が昇り、暗闇が彩を増してくる中、豹の群れが活動を始める様を表現しました。
紺色や紫、オレンジから黄色に至るまでの色を上手くブレンドしながら極彩色のグラデーションを作り上げています。
豹達も逆光でありながら、ただ黒を置いた訳でなく微妙な色の対比を作り上げているのを見て取れるでしょう。
英保さんの作品は、どれをとっても色同士の響き合いを大事に描かれているといえますね。