
ずっしりと重い金属製のコーヒーミルの質感は、ちょっとやそっとで出せるものではありません。描き込みが甘ければ重さが出ず、しかし重さを出す為に黒くすると、鏡のような映り込みが描けず、とのジレンマの中で、もがきながら描いたり消したりを繰り返した苦心の作です。
しかしその行ったり来たりの仕事量が、間違いなくこの作品の密度を高め、力強い存在感を感じさせてくれるのです。無駄なことなど何一つ無い、回り道こそ味のある絵に近付く真髄なんですね。
佐伯さんの寄り道、回り道、迷い道は、これからも指摘するのを少し我慢して、味がジワジワ出てくるのを待つことにします♪(いや、意地悪じゃないですよ!)
オバラ



左から 宙紀5年、優月5年、優2年 『平面構成』
小学生今月のカリキュラムが完成しました!普通に絵を描くのではなく、Tシャツや広告を作るような描き方をする“デザイン”です。
どれもそのままポスターやハンカチや紙袋になりそう。とても魅力的な作品ができました。生活の中にこんなデザインがあったらなんて素敵でしょう。きっと手に取っていると思います。
みんなデザインなんて初めてのことだし、塗り方も難しく、丁寧に塗らないといけないのでちょっと苦労していましたが、最初に塗り方や混ぜ方の練習をしたので色合いも完成度も上出来。満足そうでした。紹介できなかった他の作品はGW中にのり先生が載せてくれる予定です。
今は自宅のプリンターで簡単にアイロンプリントが作れますので、お家の方、ぜひTシャツやトートバック、クッションカバーなどにしてあげてください。
あかね

幼児クラスでは、母の日にプレゼントする花瓶を作りました。ガラスのコップにカラフルな軽量ねんどと自在ワイヤーを使って飾りつけをしました。
この日アトリエに来たりんちゃんは、ドアを開けるなりシュワッチ!と飛びこんでやってきました。
その後もウルトラマンのお話が延々と続く日だったので、作品もこの通り、電波がニョキニョキと出て基地のような不思議な形が出来上がりました。「こっちの電波が出てくるとこっちの電波で聞こえるんだよ」って教えてくれました。母の日のプレゼントに素敵な花瓶が出来たねって言ったら、「せんせい、お父さんの日はいつ?」とりんちゃん。
そうだね、今度はお父さんにもありがとうって気持ち伝えたいね!
いとう


OZONE クラフトマーケット 2007
日時:2007年4月26日(木) ~ 29日(日)
10:30 ~ 19:00
会場:新宿パークタワー リビングセンターOZONE 4F
(新宿駅南口から徒歩12分 西口エルタワー前より無料バス運行)
田中幸介
足のデッサン
今日は小学生クラスはデザインの授業でしたが、写真を撮り忘れてしまい、急遽デッサンの話をしようかと思います…。
美術系大学の平面デザインの試験には欠かせないのが静物デッサンよりも「人物デッサン」です。手、自画像、ヌードなど、試験や授業でも様々な人物デッサンを描きます。
で、そのデッサンの練習台となってくれるのが、一番身近にある「自分」です!!
まず顔。あらためて「モチーフ」として捉えるのは至難の業かもしれませんが、自分自身の皺や髪の毛の生え方、左右非対称のバランスなど、よくよく見てみると凄く発見が多いです。描いてて楽しいですね。顔がドラマチックじゃない人間はいませんし、生きてきた本人が描くので絵の味も出しやすいんではないでしょうか。
そして手。手は、大きさも手頃でなにかとモチーフになりやすいですね。物を持っている状態を描いても面白いですし、握る・開く・つまむ・押すなど、動作も多い場所ですので構図も取りやすいです。骨も意識しやすいので、体の中では描きやすい場所だと思います。
最後に足。自分の体を使って人物デッサンを描くとき、個人的に一番オススメのポイントが「足」です!!自画像や手と違い、あんまり描く機会の無い「足」ですが、改めて描いてみると面白いんです。手は、男性ならばゴツゴツしてて描きやすい人もいますが、女性など人によってはサラッとしていたり凹凸が分かりにくかったりする場合があります。顔も、微妙なバランスひとつで崩れるし、なによりそのバランスが難しかったりします。でも「足」は、女性でも骨ばっていたり、血管が見えたり、基本的に描きやすい形だったり…と、人を選ばず絵にしやすい場所だと思います!!
この身あってこそ、毎日暮らしていますが、改めてモチーフとして自分を描いてみてはどうでしょうか。

足のデッサン
今日は小学生クラスはデザインの授業でしたが、写真を撮り忘れてしまい、急遽デッサンの話をしようかと思います…。
美術系大学の平面デザインの試験には欠かせないのが静物デッサンよりも「人物デッサン」です。手、自画像、ヌードなど、試験や授業でも様々な人物デッサンを描きます。
で、そのデッサンの練習台となってくれるのが、一番身近にある「自分」です!!
まず顔。あらためて「モチーフ」として捉えるのは至難の業かもしれませんが、自分自身の皺や髪の毛の生え方、左右非対称のバランスなど、よくよく見てみると凄く発見が多いです。描いてて楽しいですね。顔がドラマチックじゃない人間はいませんし、生きてきた本人が描くので絵の味も出しやすいんではないでしょうか。
そして手。手は、大きさも手頃でなにかとモチーフになりやすいですね。物を持っている状態を描いても面白いですし、握る・開く・つまむ・押すなど、動作も多い場所ですので構図も取りやすいです。骨も意識しやすいので、体の中では描きやすい場所だと思います。
最後に足。自分の体を使って人物デッサンを描くとき、個人的に一番オススメのポイントが「足」です!!自画像や手と違い、あんまり描く機会の無い「足」ですが、改めて描いてみると面白いんです。手は、男性ならばゴツゴツしてて描きやすい人もいますが、女性など人によってはサラッとしていたり凹凸が分かりにくかったりする場合があります。顔も、微妙なバランスひとつで崩れるし、なによりそのバランスが難しかったりします。でも「足」は、女性でも骨ばっていたり、血管が見えたり、基本的に描きやすい形だったり…と、人を選ばず絵にしやすい場所だと思います!!
この身あってこそ、毎日暮らしていますが、改めてモチーフとして自分を描いてみてはどうでしょうか。

オバラです。
以前、“アトリエで一番難しいモチーフ”とご紹介したサックスを、大沢さんもチャレンジしてくれました。
細かな部品が多く、パーツとパーツの位置関係が金属の光に邪魔されて大変見難いのですが、最後まで粘って描きりました。次回はこのデッサンを元に木版画にチャレンジするとのことなので、とても楽しみです。
以下、大沢さんの言葉です。
全体の形も難しかったのですが、つじつまが合わなくなったり、部品の前後がわからなくなったりと苦労をしました。
この金属質のモチーフを描くことによって、形を描いた後はまず白黒の明度を描き、おおまかな立体感を出し、最後に金属の光沢の質感を固い鉛筆で表現するという理由がスッとわかりました。
でもまさか自分がこんなに描けるとは思いませんでした。以前ならサクスフォンを見ても楽器としか思わなかったのに、モチーフとして描いてみたいと思えるようになったことが、本当にうれしいです。

「決して擦っているわけではないのに、いつも石膏デッサンがヌルヌルした質感になってしまうのが悩み」の岡さんが、気合を入れてリベンジ!これはちゃんと白くて固く、落としたら割れる石膏に見えますね!
勝因は時間を決めて、短期集中で仕上げたこと。擦らなくても、時間を掛けてねちっこく描くと、鉛どうしが流されベタベタぬるぬるてしまいます。一度で仕上げた部分、何度も重ね密度を上げた部分との差が、立体感、遠近感を感じさせてくれます。
岡さんがお仕事で描いているパステルの作品をご紹介します。
・月刊「Cats」(株式会社 緑書房より発売) キャッツスクエア扉絵 2007年1月号~
ぜひ皆様ご覧になって下さいね♪
先週からブログデビューしたイトウです。ブログ2回目は写真を入れることにチャレンジ~!と思っていたのにアトリエで写真を撮ることをすっかり忘れてしまったうっかり者です。
今月の小学生クラスは、水彩絵の具の基本的な使い方をしっかり聞くことからスタートして、、その後グラデーション、混色のしかたを練習して、いよいよ今週から「デザイン」に入りました。
デザインという言葉を初めて聞くような低学年のこども達も絵画との違いを理解したようで、シンプルな形の組み合わせを考えてチャレンジしていました。前回までに混色のパターンをたくさん経験したので、絵の具チューブにはない初めて作り出した新しい色をたくさん発見した子ども達。今日デザインした画面にも新しい色使いが見られました。仕上がりが今から楽しみです!
今月の小学生クラスは、水彩絵の具の基本的な使い方をしっかり聞くことからスタートして、、その後グラデーション、混色のしかたを練習して、いよいよ今週から「デザイン」に入りました。
デザインという言葉を初めて聞くような低学年のこども達も絵画との違いを理解したようで、シンプルな形の組み合わせを考えてチャレンジしていました。前回までに混色のパターンをたくさん経験したので、絵の具チューブにはない初めて作り出した新しい色をたくさん発見した子ども達。今日デザインした画面にも新しい色使いが見られました。仕上がりが今から楽しみです!

さすが元写真 “playboy”!まるで不二子ちゃんみたいなセクシーガール!
さて皆様クイズです。今城さんが一番描きたかったところはどこでしょう?
そう、ずばり皆様が一番最初に目がいった部分です!
一番目を引くのがヒップ、次に顔、そして窓から入る日差しが美しい室内、と見る人の視線が自然と流れるいい作品です。絵はどこもかしこも力を入れて描けばいいというものではなく、作者が一番言いたかったこと、感動したところに重点を置くのが理想の描き方です。この絵はそれが非常に明快に伝わりますので、今城さんがどこが一番描きたかった(好きだった)かがよーくわかり、ちょっと苦笑いな複雑な心境(^^ゞ でもご本人の、あっけらかーんと、さくさく描き進める制作風景がまた魅力的で、同じクラスの生徒さんに「俺も次はそんな人物画が描きたいな~」と言わしめていました☆
オバラ