
左 優 『多喜二蟹』 / 右 操希 『つみきと目』 ~共に高1 油彩
急に寒い!一平です!本日は共に高1の優と操希の市美術展に出品する油絵を紹介します。昨日のノリ先生のブログでも紹介されていましたが、今なお川崎市民ミュージアムは閉鎖されており、市美術展の会場は狭いミューザ川崎となる為、ほんの一握りの入選しか枠がありませんが、僕たち講師陣も楽しみにしています!
まず優の作品。大きな蟹の左のハサミが要塞のような、軍艦のような、勇ましくもどこか荒廃した雰囲気を纏っています。鉄工場や工事現場のようにも見えますね。無骨でグレートーンな人工物と巨大で真っ赤な蟹のコントラストが美しいです。実際にはありえない状況に、高1とは思えない描写力でリアリティを与え、より魅力的な作品に仕上がっています。デッサン的に見ると手前に大きく暗い色、奥に明るい色を置きグッと奥行きを出しています。計算でやっていたら、もう教える事ないよって感じですが、どちらにせよ素晴らしい構図の作り方!
続いて操希の作品。ゲームのような愛らしくカラフルな一つ目のキャラクターとは対照的に、周りは錆びている家に囲まれていてなんだか寂しい雰囲気です。題名を見るとどうやら周りのものは積み木のよう、という事は実はこの一つ目達はとても小さいのかな?上の方にいるマジシャンのようなシルクハットを被った奴がリーダーでしょうか。僕が子供の頃によく見ていた都市伝説番組で紹介されていそうな、少し不気味だけど知りたくなる、かつ一度見るとなんだかやけに印象に残る不思議な魅力があります。色々と妄想を掻き立てさせられるのも絵の持つ力ですね!
パワーある2枚を紹介しましたが、普段から2人は学生クラスで仲良しです。優は名前通り優しく、誰にでも分け隔てなく接せるナイスガイ。僕もたまに学生クラスに行き、久々だから覚えてないかな〜と思っていても、前会った時と同じテンションで話してくれます、つまり超良い奴!操希に関しては学生クラスに通っているだけでなく、ミオスの小学生クラスでバイトもしてくれています。僕や小原先生の前では静かですが、優のような友達といる時は賑やかにしています。もしかしたら大人クラスで見かけた方もいるのでは?あのスポーティーな青年です!
展覧会などでも会ったことがある方もいるかもしれません、ミオス学生クラスの気になる高校生男子2人の今後に乞うご期待!