モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

YouTube油絵紹介第7弾

2024-10-31 21:13:42 | 小学生 絵画


上段左から 菫 ひかり 智温 佳帆 綾乃
下段左から 隼介 千晴 遥乃 美晴
全て3年生

全員3年生ですが、おや?景色を描いている子が二人いますね。二人共、自分が行った旅先の写真を見て描きました。隼介は言わずもがな世界一有名な場所ですが、クルーズ中の海から撮った写真でしょうか?遥乃は高層ホテルの部屋のベランダから撮影した写真だそうです。楽しかった家族旅行の思い出を描くというのも素敵ですね!写真を見ればその時の出来事や気持ちが思い出されるでしょうが、2ヶ月間油絵を制作しながらその思い出と対峙するという時間も素晴らしいものだったことでしょう。(例えノリ先生に何度もダメ出しを食らったとしても。笑)

ユーチューブはこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube油絵紹介第6弾

2024-10-30 22:47:59 | 小学生 絵画


上段左から2人は6年生 えいみ 開 4年生 悠菜 葉大 理沙
下段左から2人は5年生 真太 知寿 4年生 愛莉 杏

油絵紹介第6弾は6年生~4年生です。突然ですが「守破離(しゅはり)」という言葉はご存じでしょうか?技術を習得する時に使われる言葉です。 「守」は師の教えを忠実に守る基本の段階。 「破」は自分で考え工夫する自立の段階。 「離」は独自の新しい世界を確立する創造の段階。 私はこれを、油絵における低学年・中学年・高学年に当てはめています。結構当たっていると思ってます。
ユーチューブはこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube油絵紹介第5弾

2024-10-29 17:20:19 | 小学生 絵画


全員3年生
上段左から 望実 美来 心 こと乃
下段左から 聡介 花音 陽太 瑞記

三年生の題材は、生き物と自分に人気が集中しますが、その中で異彩を放つ左下の聡介。私に怒られない日は未だかつて無い(ような気がする)男ですが、生き物と言うより食べ物ですね。(笑)シャケの切り身とは!毎年油絵は自分の好物シリーズを描くと決めているそうです。絵は好きなものを描くのが一番楽しいし、むしろそれ以外は描きたくないのが当たり前。(今、学生クラスの受験生達は大変な苦労をして何に使われていたか分からない何の魅力も感じない廃材などを「なんでこんなモチーフ出しやがるんだ!チクショー!」と出題者を恨みながらデッサンしてますが。ヌハハハハ!もっと苦しめ!)そういった意味で、自分の欲望に非常に素直な絵と言えましょう。

ユーチューブはこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube油絵紹介第4弾

2024-10-28 23:37:34 | 小学生 絵画


上段左から 4年生 航大 愛哩 優理奈 舜人 6年生 昂大(昂大君ごめんなさい、5年生と紹介してしまいました。申し訳ございません。)
下段左から 4年生 遥 5年生 めぐる 結斐 のどか

昨日は「1・2年生の油絵からすると、3年生はだいぶ大人っぽく見えますね!」と書きましたが、高学年のこのクオリティー!
ユーチューブの中で「低学年は、描く対象は人や動物にしか興味が湧かない」と言いましたが、高学年になると風景(環境)にも美しさを見出せるようになります。「清々しい」や「心地よい」は、改めて意識しないと感じられないのです。幼児心理学的に言うと、生命に直接関わらないものは教わらないと身に着かないそうです。(痛いや熱いなど、危険なことは本能で分かる。)大人たちからの教育で景色の素晴らしさを知ったんですね。

YouTube解説はこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube油絵紹介第3弾

2024-10-27 16:28:18 | 小学生 絵画


上段左から 3年生 千暁 勧英 彩羽 美雪 こはる
下段左から 2年生 紗歩 悠太朗 一衛 3年生 知生

昨日、一昨日の1・2年生の油絵からすると、3年生はだいぶ大人っぽく見えますね!カラフルで元気いっぱいな作品をご覧ください。
YouTube解説はこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube油絵紹介第2弾

2024-10-26 17:37:06 | 小学生 絵画


上段左から 1年生の由莉 あとは全員2年生 理桜奈 ほのか 麻衣
下段左から 壮佑 日菜乃 輝 皓仁

ダラダラしゃべりは置いておいて、作品は素晴らしい!油絵のカリキュラムが評判で、キャンセル待ちが一向に解消しません。でもスパルタ過ぎて「ノリ先生が怖いから辞める」という子も一定数いるので、キャンセル待ちの人数が15人を超えたことはありません。ウェイティング中の皆様、もうしばらくお待ちください。

小学生クラス油絵紹介第2弾はこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube油絵紹介第1弾

2024-10-25 20:35:07 | 小学生 絵画
全員1年生 上段左から きこ 翔栄 逸生 朝陽 郁葉
下段左から 謙信 朱里 由乃 朝陽

お待たせいたしました。小学生クラスで毎年夏休みに行っているカリキュラム『油絵』の紹介第一弾です。 元々コロナ禍で始めたYouTubeですので、私のダラダラしゃべりの需要があるのかはなはだ怪しい。のですが、保護者様方とゆっくりお話しする機会もあまりありませんので、作品解説やらせて頂きます。
しかし相変わらずデジタルに弱いので、編集できずダラダラ撮り!かみかみどもり語彙の少なさでお聞き苦しいものが30分も続いてしまう拷問に耐えられる生徒さんはいるのか?まぁ、保護者様は自分の子どもの部分だけは見てくださいネ!
YouTubeはこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

突き詰めるってリアリティ

2024-10-24 22:56:47 | 大人 油絵・アクリル


大渕 アクリル

マユカです!今回は大渕さんの作品をご紹介していきたいと思います。

強いライティングとビビットカラーが目に眩しい一枚。バイクレーサーを描きました。初のアクリル絵具ですが、油彩はすでに経験済ですので、着彩にも手慣れた感が出ていますね。
…とは言え完成までに、お忙しくてお休みも多くはありますが足掛け半年も費やしました!バイクレースが大好きとの事で、好きな物だからこそここまで時間を掛けて丁寧に取り組めたのでしょう。完成した瞬間にお隣で制作している方から「一瞬、参考資料の写真とどちらが作品か分かりませんでした!」と絶賛の声を頂き、スタッフまで大喜びです。

大渕さんの作品がここまで写真のように見えるのは参考資料と色彩が合致していることや、形の整合性がとれているのは勿論ですが、それ以上にバイクにびっしりと描かれたスポンサー企業のロゴのレタリング(デザインされた文字を手書きすること)が、正しく描かれているからというのはかなり大きいと思います。バイク、レーサー、サーキットなどは見る位置を変えれば形が変わりますが、ロゴはそういうわけにはいきません。見慣れた形、色があり、それらが間違っているとかなり不自然に見えてしまうことが多いです。
大渕さんの作品ではそういった細やかな部分にも丁寧な筆運びがされたことが見て取れ、だからこそよりバイク自体の重量感、立体感、実在感が引き立てられていますね。また、くっきりとした影がシルエットのようにもなり、構図やデザインという面においてもカッコよさを感じます。

細かい所を突き詰めていくと、時間こそかかりますが写真にも遜色ない一枚に仕上がります。とはいえそれは簡単なことではなく、近い色を作ったり、形を整えたりと、その作業量や資料と向き合う時間は途方もなく、途中で別の作品が作りたくなったり、もういいかな…と、やりきらずに終えてしまうことも多いでしょう。続けることが出来るのもまた能力のうち。次回は一体どんな作品を作られるのか、楽しみになってしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

巨匠に学ぶ

2024-10-23 23:25:16 | 大人 油絵・アクリル


松下 油彩

あっという間に10月が終わりそうなことに驚いています、ナツメです。本日は日曜大人クラスより松下さんの作品を2点ご紹介します!

まずは左側の作品から。ポール・セザンヌの男性の肖像画を模写されました。目線を下に向け、黙考しているかのような表情からは、どこか控えめで物静かな印象を受けます。落ち着いた背景とシンプルな服装により、画面全体の静けさや男性の内向的な雰囲気が伝わってきます。今回は完璧に色を再現するのではなく、単一のトーンで描かれていた背景には更に赤みや黄みがかった色を使ったり服装を一段階明るくするなど、元の作品より少し彩りを足しました。そのため穏やかなイメージは保ちつつも、元々の憂いを帯びた空気感よりも明るさを感じる仕上がりとなりました。

そして右側の作品は、松下さんの自画像です。今回は素敵な笑顔で葉巻を嗜んでいる姿を描かれました。先程の作品と並べて見ると、セザンヌの絵で掴んだ筆のタッチや色選びが反映されているのがわかりますね。こちらはオレンジや茶色を中心とした暖かい色使いなので、リラックスした雰囲気を感じます。顔にタバコなどといった絵の中でポイントになる部分の差し色として彩度の高い色を巧く使っており、情報量が多い中でも優先順位をつけて視線誘導がされています。

自画像を描く前に一度練習としてセザンヌを描かれた松下さんですが、こうして並べてみると寒色中心で落ち着いた絵と、暖色を多めに使用し賑やかな雰囲気がありお人柄も優しく見える絵といった様にまるで正反対に見えるのが面白いですね。次は水彩にチャレンジされるとのことです。乞うご期待!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美味しそう!の秘訣

2024-10-22 22:58:30 | 大人 油絵・アクリル


大崎 油彩

サヤカです。やっと秋らしい気候になって念願の今期初カーディガンに袖を通しました。今回は大人クラスの大崎さんの作品をご紹介します!大崎さんは、自分に合った画材を見つけたいと、今まで色鉛筆・透明水彩と、毎回違う画材にトライされ、今回は油絵を制作されました。

フルーツたっぶり、ソースたっぷりな美味しそうなフレンチトーストですね!トーストからこぼれ落ちている半透明のソースや、ぽってりとした生クリーム、ふわとろしっとり食パンの質感がとてもリアルです。
食べ物を描く時には、やはりどれだけ本物に近付け美味しそうに描くかが重要です。またどこからどんな光が来ているのか(窓から差し込む光の角度や光量を)よく観察し、場所によって変わる影の色を再現することで、時間帯や季節まで表現できます。
前回の大崎さんの作品
からも伝わってきますが、細部までこだわって描く根気強さを作品から感じます。私のお気に入りポイントは、細かーく描かれた粉砂糖。ニュートラルカラーの食器にパキッとした白が良いアクセントになっていますし、実際のスイーツの場合も味にはあまり影響ありませんが、あるのとないのでは見栄えがかなり変わりますよね!(笑)

また、リアルに描いても美味しくなさそうだったら意味がない!食べ物は基本的に明るい色で構成されているため、影も明るく描きます。黒っぽい暗い色を避けて比較的明るい色で影を描くことで、フレンチトーストのふわふわ食感を連想させる美味しそうな作品になりました。さらに、テーブルやカトラリーを暗くすること、奥のパンを赤いソースの補色(緑系)でまとめてぼんやり描くことで、フレンチトーストのプレートが主役としてきちんと目立ちました。

次回はパステル画に挑戦されるとのこと。また違った表現で新しい大崎さんの作品を見せてください!楽しみにしております!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハロウィン・死者の日の骸骨

2024-10-21 23:55:10 | 小学生 工作

オバラです。突然ですが20年前の2004年、日本とメキシコの間で『経済連携協定』が締結されました。それを記念し、両国で芸術家の交友を…とメキシコに招待され(私の作品は絹本を使った掛け軸など『和』なので選んで頂き)、日本大使館と画廊で20日間ずつ個展を開かせてもらいました。毎日パーティーをしている訳ではないので、美大に自由に通わせてもらい好きな授業を受講したり、逆に日本語の授業で特別講師をやらされたり、画家としてTVに出演したり、仲良くなった学生達とクラブで踊ったり、教授と呼ばれたりと、大変楽しい40日を過ごしました。(その間アトリエは幸介先生が潰さないよう頑張っていました。笑)
ちょうど11月1日のメキシコの伝統的な祭礼"死者の日"(詳しくはリメンバー・ミーを見てください)と時期が重なり体験しましたが、日本のお盆と似た行事です。(最近はハロウィンと混じっているようです。)祭壇には、オレンジ色のマリーゴールドの生花を敷き詰め、カラフルな砂糖菓子のドクロのおでこに、アイシングで亡くなった方の名前を書いて飾ります。飾ってくれる(思い出してくれる)人がいなくなると、本当の死(天国で消滅してしまう)が訪れるそうです。この辺りの死生観も日本と近いですね。

さて本題。10月の小学生クラスでは、ハロウィン用に派手なドクロを作っています。紙皿や紙コップで中が空洞の芯を作り、軽い紙粘土をかぶせた置物を作り、アクリル絵具で派手な着彩をします。

形がいびつでも、粘土がひび割れても、絵具がはみ出しても、色が混じってぐちゃぐちゃになっても、派手ならOK!こういう自由な工作は楽しくて良いですね。カラフル上等で、キラキラのラインストーンなんかも付けちゃいますよ!
150個が白い骸骨だった時は、カタコンベみたいで怖かったけど、今はワクワクのアトリエになっています!完成をお楽しみに☆

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

油絵具を自分のものにしよう

2024-10-19 13:25:46 | 大人 油絵・アクリル


當山 油彩

岩田です。今日はほんとに暑かった。もう10月中旬だというのに。

本日は、當山さんの作品をご紹介します。一見分かりにくいのですが、建物であったり、人がいたり、良く見ると風景を描いているのが分かります。

ペインティングナイフによって、分厚く置かれた絵の具が幾重にも重なり、織りなす複雑な色彩が目を引く油彩ですが、當山さんの作品は、アトリエに来て作品を見た時に感じた感覚を大切にしながら、その場その場で、次はこうしようというのを決めていくので、最初の構想と大きく完成のイメージが変わるということも多いのです。

私はよく、最初に完成のイメージをしっかり持って、合理的に描き進めていくことを勧めているのですが、作者の場合は、そうした言葉に当てはめられない、自由な感性が持ち味。
だからといって、いつまでものらりくらりと決めきれずに描いているのではなく、ある程度いったら、スパッと見切りをつけて終わりにするところも當山さんの良いところです。

この絵も、さんざん絵の具をのっけた後、さてどこまで詰めていくのだろうと傍観していたのですが、ものが認識できるかできないかのところで丁度止めたところが良かったのだと思います。ぐいぐい細かいところまで描いていけてしまう人なので、やもすると、溢れかえっているようなマチエールが綺麗な、ありがちな絵になっていたかもしれません。

油絵具は歴史も長く、多くの人が用いてきた描画材なので、新しい表現方法というのは、散々出尽くされてきた感はあるものの、當山さんには、更に油絵具を自分のものにして欲しいと思っています。今回の絵は序章として、作者が実験を重ねてきた様々な素材と組み合わせれば、私から見ても、こんな表現ができるのか!という位驚くような作品を見せてくれるのではないかという期待があるのです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

区民祭のポスターになりました

2024-10-18 19:21:49 | 学生


まなは 中3 ポスターカラー

オバラです。まなはの作品が、区民祭のポスターに選ばれました!中原区内の街の掲示板にも貼ってありますし、中原区在住の方は、ポストに区の情報新聞が投函されていましたので、記憶にある方も多いのでは?
~心のふれあう ふるさと中原~をテーマに「中原区民祭」をイメージしたこちらの作品。あとから(区役所の広報担当者が)決める文字の配置をしやすいよう考慮して制作しました。
・文字を配置する場所=中央に抜け(白・水色)を大きめに作る
・つるす提灯を上方にあしらい、メインだけでなく、弧を描くように揺れる赤を残像的に散らす
・地面に咲く区の花パンジーを下部にあしらい、左右で数(ボリューム)を変える
・黒くて強い『祭』のレタリングは、インパクトが出過ぎるので左上に
・『祭』だけ浮かないように、提灯の下の黒長丸・パンジーの中央のごげちゃに同じ明度を
と、プロ顔負けの気配りで仕上げました。完成度高過ぎ!
デザインは、絵の技術より頭で考えることが大切です。企画立案の際に基本思想を打ち出し、最初から最後までコンセプトがズレないように、曖昧な部分が無いように意識していかねばなりません。まなはは美術系進学を希望していますので、手先のテクニックもさることながら内面もかなり厳しく鍛えており、そういった勉強が活きてきているなと感じます。素晴らしいことです。

「中原区民祭」は、明後日の日曜に等々力緑地で開催されます。みこし・はやしパレードの実施や飲食店出店のほか、さまざまな展示や物販、吹奏楽の演奏会やダンスの実演など、子どもから楽しめる工作教室や体力測定コーナーもあるそうですよ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しさこそ上達のスパイス

2024-10-17 23:36:17 | 学生


璃久 鉛筆 中3 / ひなた 色鉛筆 中3 / あかり ペン 高1

マユカです!今回は学生クラスの様子を、作品とともにちょこっとご紹介していきたいと思います!

学生クラスでは油絵や水彩画、風景、デッサン...と、普段は家で描けないような作品を好きなように描いてもらっているのですが、やはりずっと真面目な絵を描き続けていると疲れてしまうので、一つ大きな作品(オズフェスタで展示した油彩画など)をじっくり仕上げた後は、「何でも好きな物を描いていいよ!」という風にしています。そんな学生クラスの息抜きは小さなサイズの紙に気軽なイラストが一番!とは言っても絵が好きでたまらない人達ばかりなので、結局気合が入ってしまうのですけど。中3の二人は普通高校を受験するのに、勉強の合間にいまだにアトリエに通っています。

璃久は今までもトビウオやメンダコなど生き物を鉛筆のみでリアルに描いた作品を制作してきましたが、今回は虫をどれだけリアルにできるかに挑戦しました。これは特に虫が苦手な人が見たら悲鳴を上げてしまいそうなほどリアルな質感ですね。触覚の先に落ちる影まで描写し、あえて大体の実寸大で描くことで余白がいい感じに映えています。使っている画材が鉛筆ということもあり、原画は少しツルツルと黒光りしており、なんだか余計にリアルに見えましたよ!

ひなたはボーカロイドの初音ミクを描きました。いつも描かないような構図で描いてみようということで、初音ミクの特徴的な長いツインテールを活かした縦に細長い構図を取りました。顔や体よりも髪に時間をかけて悩みながら影をつけたり、青以外にも紫や黄色など様々な色を使用して深みを出しました。また、髪の流れを出すときに塊になっている部分と細く分かれている部分を作ることで、ばらばらにならず纏まりが出つつ、サラっとした雰囲気を出すことに成功しています。

あかりはペン画でオリジナルのキャラクターを描きました。こんなキャラクターが描きたい!を詰め込んだ一枚で、例えばフカン気味(少し上から)の視点で顔を強調し、ストライプの服にして顔周りには多く筆を入れ、顔自体は目元のみタッチの数を増やすことで目力をあげるなど、顔が目立つように様々な工夫を凝らしています。髪に動きをつけることで、棒立ちになってしまいがちなバストアップの構図に動きを足せているのも良いですね、ボールペン一本でしっかりと見ごたえのあるものを描けています。

絵へのコメントは一言のみにしようと思っていたのですが長々と書いてしまいました…笑
時々の息抜き。肩の力を抜いて友達と話しながら描くイラストだからこそ、筆が乗るのかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観る、描く

2024-10-16 22:04:02 | 大人 水彩


加藤 透明水彩

武蔵美では芸祭準備期間が始まり、浮き足立った気分になっています、ナツメです。本日は日曜大人クラスより加藤さんの水彩画を2枚ご紹介します!

ひとつめの作品では神戸の風景を描かれました。夕方頃でしょうか、少し陽が落ちている時間帯の影と光の加減が絶妙です。一方向からの光を意識して、物や地面の影を描いているので光が綺麗に見える上、その中でも手前はコントラストを強く、奥は弱めに描いているので一体感がありつつも距離も感じるようになっています。風景画は、次にご紹介する静物画と比べてもどこをどれだけ描くかという全体の描き込み度合いのバランスを取ることが難しいのですが、遠近に合わせて難なく描かれています。

そして2枚目は静物画。以前の水彩画に続きアトリエにあるモチーフをご自分で組んで描かれました。風景画よりもモチーフひとつひとつに手を入れられる分、とても精密に描写されています。ちょっとした反射や映り込みによりズレなどの非常に細かな部分まで追っているため、ガラスにプラスチック、木などどれも素材が違う中でそれぞれの質感が手に取るように伝わってきます。

ご紹介する順番が前後してしまいましたが、はじめの風景画が1番新しい作品になります。加藤さんは静物画に続いて風景シリーズの制作を計画されているそうで、今回の絵の次はどんな作品になるのか非常に楽しみです!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする