あっという間に日差しが眩しい時期になってしまいましたね...ホノカです!
現在、自身の似顔絵を進める小学生クラスではじわじわと自分の顔に色をつける段階になり、ペールオレンジ一色に頼らず肌のトーンごとに様々な色を塗るのに苦戦中です。デッサンとは異なり色を使って光や陰を作れるので簡単かと思いきや、顔の凹凸は複雑なので丁寧な作業が必要になってきます。完成まであと少し頑張っていきましょう!
2008年4月3日撮影
それでは今週は、3週に渡って続いたデッサンの基礎情報のラスト『モチーフの選び方』をご紹介します!
モチーフを組む際にはモノの材質、大きさ、形、色や明度の差が異なるものを選びます。せっかく悩んで選んだモチーフですから、そのモノが持つ特徴が他のモノと同じになっていないか注視してみることが大事です。
ラフに形を取ったら席を立って後ろへ下がり、デッサン全体をじっくり見てみましょう。形の狂い、構図のバランスなど、気になる部分があれば最初に修正します。
一通り描き進めた後は、例えば似た固有色に騙され、金属で出来た缶と木材の表面が同じような質感になっていないか、白い卵と茶色のレンガの明るい上面のトーンが近すぎていないかなども確かめましょう。
描くことに夢中になっていくと、視野が狭まり部分的にしか見えなくなっていきます。制作中にこまめに絵から離れて見ることで、冷静な視点で取り組むことができます。その際に違いに気付いた場合は、思い切って立て直してみましょう。
以上、さわり程度ですが、デッサンの基礎情報でした!アトリエに入会したての頃に聞いたこういった話は、デッサンを描かなくなると忘れてしまいがちです。
基本に立ち返り地盤を固めることで、今後建てる建物が崩れにくくなります。油絵を描いている方も、日本画を描いている方も、普段何となく意識している事を改めて気を付けてみると、新しい発見があるかもしれません!