美術指導って？

創太お母さんのコメントの返信を、今日はこちらに書かせて頂きます。
『指導する側がどれだけ悩み、思いをもっているかが重要なのだと感じます。』
これは本当に大切なことですよね。愛情や情熱は口に出さなくても伝わりますものね。
下記はアトリエで勤めてもらう先生に最初に渡している『講師の仕事とは』に書いた文章の一部です。

生徒一人ひとりが持っているイメージの世界を実現させること。
それが自分だけの力でできればいいが、一人でやってみてがっかりすることもある。それが続くと意欲をなくしてしまうかもしれない。失敗の経験を必要以上に与えないこと。
自分の世界をストレートに表現することが苦手な子どもにはそれを手伝ってあげる。教師の仕事は『トス』を上げること、『スパイク』を打つのはあくまで生徒。そして個々の生徒に合わせてトスの高さ、早さ、タイミングを調整する。自分のイメージ通りにできた、それに近付いたという満足感と達成感を与えていくことは次の制作への意欲に繋がり、やる気が違ってくる為。
講師自身の個性を殺さぬよう、出し過ぎぬよう、常に冷静に“自分が教師であること”を自覚して子どもと接すること。子どもの感性を育てる為に、常に自分の感性を磨く努力をすること。

とは言っても、これは小学生の講師向きに書いたものですので、乳幼児相手となると、また違ってきますよね。特に自我の目覚める幼児期は頑固なまでに自己主張もしますしね。「どうしても○○したい！」のであれば、それを認めていくことも必要だな、とも思います。
毎日ブログで偉そうなことを書きまくっていますが、私はお母さんと比べるとまだまだひよっこ教師です。これからも色々お話聞かせて下さい！勉強することがたくさんあってうれしいです！
オバラ

芸術！

智史　高１　『my electroencephalogram （私の脳波）』　パステル、スプレー糊、ロウ、イラストボード

先週に引き続き、またまたやってくれました！
16歳にしてこの技量。16歳だからこそほとばしる情熱！
モリモリ湧いてくるアイディアには、ただただ関心してしまいます。
「こんな絵見せたら、また親に『この子はどっかおかしいんじゃないかしら？』って心配されるな。」と言いながらも満足そうな顔して持って帰りました。
今年はどこかコンクールに出品させてやらなきゃな。
オバラ
　

隠し味は情熱

新しい生徒さんが入会した際におっしゃっていた言葉です。
「自分の感覚だけを頼りに、若さと勢いだけで描いていました。そして行き詰まって、まったく描けなくなってしまったのです。芸術にある“美の法則や基礎”が重要だとようやく気付き、絵画教室に入る決心をしました。」
絵は理屈だけが先行しても描けないし、闇雲に描きまくっても作品になりません。
まずは感動を大切にして、描き始めや途中、完成後にも理屈と照らし合わせてみるのがよい方法で、たくさん描くことによって応用がきくようになり、力がついてきたことを実感できるようになります。
一緒に頑張りましょう！
オバラ

塗るのではなく置く

植杉　『うちの犬』　油彩

左から順に下塗り、途中段階、完成です。
最初からマチエール（凹凸）をかなりきかせ、反対色（補色）を置いていきました。（油彩では絵の具で「描く」とは言いません。描くことは筆を引きずることになるので、乾きの遅い油絵の具は剥がれてしまいます。ですから油彩に限っては絵の具を重ねる、つまり「置く」と言うのです。）その補色をわざとかすらせながら見えた色を乗せたので、犬の骨、肉、皮までリアルに伝わります。
最後にハレーションを起こさぬよう色調を整え、仕上げました。油彩の醍醐味がつまった作品です！
オバラ

毎日観察すると？

菊地　『いたずらっこ』　鉛筆、透明水彩

芯を長めに研いだ柔らかく濃いめの鉛筆（B系は柔らかく色は濃い。H系は硬く色は薄い）を寝かせて、紙の表面のエンボスを傷付けぬようザラザラの上の部分だけに鉛をつけて木の質感、猫の毛並みを表現しています。のせ過ぎて浮いてしまう位の鉛が、木肌を迫力あるものにしています。猫の表情もイキイキとして、動きもリアル！いつも動物に引っ掻かれた生傷が絶えない菊地さんならではの作品です。
オバラ

己に勝て！自分を信じろ！

千織　中３　鉛筆デッサン

高校受験、真っ最中です。今年は３人の子らが受験します。
このような作品を９０分で完成させねばなりません。
絵はカンニングし放題。その分プレッシャーも大きく精神力が重要になりますが、「他人の作品に負けてる」と思ってダメになるより、「何か調子が出ない。どうしよう！」と焦って自滅するのが一番恐い。
どうか自分に負けませんように。
オバラ

描く楽しさ。

鷲見　『アイスピッチャー』　鉛筆デッサン
日曜午後クラスの鷲見さんのデッサンです。いつもいろいろなモチーフをデッサンしている鷲見さんは、今回はこのデッサンを仕上げました。
鷲見さんの感想は....「光り物とか硬い物を描くの自分結構好きみたいです！楽しかった！」とのこと。
メタリックな感じや硬い感じも上手く表現できていると思います。めきめきと腕を上げているので描いていても楽しいのでしょう。次回のモチーフはまた光り物ですかね？この調子でいろいろなモチーフにもチャレンジしてくださいね！描けば描くほどもっと楽しくなるはずですから。楽しみにしています！
しまだひろみ

途中経過

こんばんわ、田中幸介です。
…昨日はブログをアップできず、ほんとーにすいませんでした…。
いいわけですが、昨日友人に誕生日会をしてもらって、舞い上がってました…。

というわけで今日のブログですが、小学生クラスの絵本がだんだん仕上がってまいりました！！
どれも素晴らしい出来です。鳥、魚、犬、兄弟、ドラゴンなど、みんないろんな話を作っています。

僕は最初「ストーリーを考えるのに時間かかるかな？」と思っていたんですが、意外とみんなスラスラとお話を書いていて、正直驚きました！！
僕自身は漫画のストーリーを書くのにメチャメチャ時間かかってしまうので、子供達を見ていて軽くカルチャーショックでしたね…。しかもみんなが書いた話のほうが面白いかも…。

そして今回の課題は、普段絵に対して大雑把（？）な子の方が色紙を大胆に使っていて、逆に魅力が出ていたりするのも面白いところですね。

以上、今日誕生日の幸介でした！！

誰の思い出？

高橋　『思い出のカスタネット』　透明水彩

セピア色の思い出がありそうなカスタネットの絵。
ボロボロのゴムひも、色がこすれ木が見え隠れする本体部分。
甘酸っぱい感じがします。

って、高橋さん、これ私の幼稚園の時のカスタネットじゃないですか！？
きくぐみ　おばらきょうみ　って書いてありますよ・・・(^-^;)
（でもほんとは私、登園拒否してたのでカスタネットなんて１回も使わなかったんですけど。）

次作は高橋さんご自身で制作した陶器や磁器を絵に描くそうです！拝見するのが楽しみです！
オバラ

２種類の粘土で

左から りさ、あんな、けんや　『お皿とごちそう』　樹脂粘土、紙粘土など

幼児クラスで今回使った素材は樹脂粘土。割れにくく、薄くのばして折り紙のように形作ることもできる優れものです。なかなかの高級品ですが、自由度は高く、絵も描いてこんな素敵なお皿になりました。
自分で作ったお皿に盛るおいしそうな食べ物は紙粘土で作り、色をカラフルにつけると、とっても楽しいごちそうの完成です。いちご、ケ－キ、お団子、ドーナッツ、etc.おいしそうでしょ！

あかね

忘れちゃいけないこと

小原　『神は耐えうるだけの悲しみしか与えない』　鉛筆、30年前の紙

友人の子どもが２歳になる前に亡くなってしまいました。
すべすべのほっぺに栗色のさらさらの髪、天使の寝顔のようでした。

子どもたちに「もっと、もっと」と望む前に、今そこにあなたがいてくれることを、心から感謝します。
オバラ

なんとなく生まれたもの

智史　高１　『foolish wood（たわいのない木）』　樹脂粘土、アクリル　

トライアスロンをやってる智史です。今、握力を鍛えるのと２０世紀少年にもはまってます（＠ー＠）
　　オバラ　どうやったら握力が鍛えられるんですか？
ゴム製のブレスレットで指を開いたりアームカール、リバースカールをすればいいですよ。もちろん最初は、閉じる事から（＠ー＠）
　　オバラ　それは絵にもいかせますか？
絵に詳しくないので知りません（＝＿＝）
　　オバラ　作品と全く関係のない文章になってますけど？
・・・
以下、絵に詳しくない人の油絵