タイトルだけみると宗教関係?と不審に思われるかもしれませんが、そんなことはないので安心下さい
恩田陸は「ドミノ」くらいしか読んだことがなかったのだけれど、カバー裏の紹介文に惹かれて購入。
この物語、「常野」と呼ばれるところから来た特殊な能力(予知や千里眼といったもの)を持つ人々を主人公にした短編集からなる。
といっても、アニメや映画のヒーロー物のように特殊な力をつかって悪に挑む!的なストーリーではなく、むしろ能力を持つことを隠しながら日常の中でひっそりと暮らす「常野」の人々の姿を描いている。
この「常野」一族を軸に時代や場所をかえながら物語は展開するのだが、それぞれの短編が絶妙にリンクしていておもしろい

やわらかい文体にのせて人の業や善と悪といったものを織り交ぜて紡がれていく素晴らしいストーリー(嗚呼うまく表現できなくてもどかしい・・・

)
大好物です
評価:





(5点満点)