実家の梅の木も花を咲かせ始めました(^_^)
現代では一般的に桜>梅というイメージですが、平安時代万葉集の頃には花と言えば梅の花、という時代がありました。
花そのものの美しさよりも花の香りに重きが置かれていた時代です。
これには平安貴族が作りあげた香りの文化が関係しています。
当時の貴族文化や嗜みの一つに、着物の袖に各々が独自に配合した香袋を忍ばせ恋人と逢う、というものがありました。
一人一人がオリジナルの香りを持ち、この香りは誰々、といった代名詞のような役割もあったようです。
現代の香水と通じるものがありますね。
当時の貴族達の和歌には、この香りをかぐと貴方のことを思い出して切なくなる、なんて恋の歌がたくさん歌われています。
その流れで、花を歌に詠む時のモチーフとして香りを連想しやすい梅の花が桜よりも重宝されていたようです。
そんなこんなで、万葉集の時代には梅>桜、という現代とは異なる花の価値観があったようです(^_^)