酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

夜遊び首相と嘘つきメディアの不毛な喧嘩

2008-10-23 20:57:31 | Weblog
麻生首相の「夜遊び」が新聞紙面をにぎわせている。連日連夜、高級料理店やホテルのバーに繰り出しているのは、時節柄いかがなものか、という「正論」に加え、密会の相手が分からないことに対する報道側のいら立ちが「首相今夜もお出かけ? 」(朝日)などの記事続出の原因らしい。

 大金持ちの麻生氏が、自分の金で飲んでいるのならどこで、誰と飲もうと構わない。これは常識だろう。恐慌に近い経済情勢の中で、夜な夜な豪遊するのは不謹慎―自民党内にもこうした声がある。その心は「支持率が下がり、ひいては選挙に響く」である。

 仕事さえきちんとやっていればよろしい。ライフスタイルは個人の好みだ。しょせん麻生財閥の御曹司、庶民とは違うのだ。こんなことに目くじらを立てていないで、肝心な情報を伝えてほしい。

 メディアの報道で解せないのは、日々紙面に掲載している「首相動静」が官邸の手で偽装されていることへの怒りが感じされないことだ。ホテルのバーに通うこと自体より、番記者連中を欺いて密会していることが問題なのだ。22日付けの朝日は、首相秘書官と会食という発表がダミーだったと書いている。朝日は首相の夜の行動について「うそ」を書かされたのである。なぜこれに抗議しないのか理解できない。

 
 こんなざまだから麻生氏に「(取材は飲食店の)営業妨害って言われたら何と答える。聞いてんだよ。答えろ」なんていうやくざ口を叩かれてしまうのだ。


 「首相動静」の夜の部は虚偽だらけということが白日の下にさらされた。各社がこれについて何のコメントも出していないのは無責任極まりない。首相の行状よりも、うそを書いて恥じないメディア体質の方が問われるべきだ。


 それにしてもである。アメリカでは共和党の副大統領候補であるペイリンの衣装代がやり玉に挙がり、わが国では首相の豪勇話で盛り上がる。金融危機? 恐慌寸前? どこの国の話しかね。という感じですな。
 
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