優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

〈ブラボーわが人生 信仰体験〉第106回 100歳 恩納村の負けじ魂  抜粋

2022-11-19 15:25:37 | 聖教新聞を読む
「この信心、頑張らんで
どうします?」

【沖縄県恩納村】
長浜はるさん(100)
「信心だけは、
絶対に負けたくない。
だから
分からないことは教えてください。
お願いします」
そう言って、車いすでおじぎした。


🌸 花に囲まれて暮らす日々

✨ 100歳です。
春が来たら101歳
今は足が痺れて、車いす。
痩せたから、洋服も大きくなって
父親は3歳の時に亡くなった。
お父さんのいる子が
うらやましかった
姉さんも病気で亡くなった
兄さんは戦死。
母親が一生懸命育ててくれた

✨ 貧しいから14歳で学校やめて、
紡績工場に
漢字が書けなかった
辞書を買って、
鉛筆がちびるまで練習した

✨ 結婚して、子どもが4人
けれど、主人は家にお金を入れない
帰ってこなくなり離婚
一生懸命働くしかない
朝4時に起き
魚を売って、
帰ったらモンペを売った
サトウキビも育てた
水道がないから
川とか海で体洗った。
米もないし、
芋もない
ソテツを刻んで、
乾燥させて食べて暮らしてた

✨ 「これをやってごらん」
読谷村の人から信心を教わった
昭和35年(1960年)でした。

✨ 私は声が大きい
題目あげると、
道を歩く人も、
アメリカの人も、
みんな来てから見る

✨ 父親はいない。
夫もいない。
村一番のボロ家
「貧乏者。おうちも作れないのに」
笑われても
大事なのは自分の心。
自分の精神。
やる気があったら絶対負けない。

✨ 村八分になって石を投げられ
ビンを投げられた
「私は負けない。
勝ってみせるから、
お互いにガンバロウ」 そう言った

✨ 鎌で脅された
水タンクに人糞を入れられた
でも誰が何言おうが、
私は絶対負けない。
その意地だけは今もある。  
息子が背中をバールで殴られた
娘が弁当にガジュマルに付く虫を入れられた
「大丈夫。題目あげた分だけ、
あなたは勝つんだから」。
この確信で、私は子どもを育てた

✨ 昭和47年
池田先生と那覇でお会いした
先生は私の手を取って
「元気で頑張るんだよ」。
先生の目を見たら、
自分の父親が来てくれたような気がした
池田先生は私のお父さんだ
涙がぽろぽろと出た  

✨ 村ではずっと仲間外れ
御書に
どんな苦しいことも耐えていきなさい。
信心をやり通していけば、
必ず幸せになるんだから”ってある
御本尊様、
この集落が平和になりますように。
この集落を守ってください」。
それだけを祈りました。  

✨ 憎まない
人を憎んだら、
自分に返ってくる。
自分が損をする
信心した人間が、
人憎んだらどうなりますか。
集落を
幸せにしたいって
願ってるのに

✨ 苦しくてたまらない時
一人で畑行って泣く
空見て、
池田先生のことを思い出す。
あの日、握手しながら
はい、頑張ります。負けません」
そう答えたら、
先生は握り返してくれた
自分には“お父さん”がいる
そう感謝して、
自分に「負けてはいけない」って言う

✨ 投げられた石が、
家の板間に転がってる。
それを拾って、御本尊様にお供えした
「私に石投げる人がいますけど、
私は我慢します。
絶対負けない。
守ってください」  

✨ 石は一度も私に当たらない。
御本尊様が、守ってくれた
人間は、
やる気があれば、
どんなことでもできる。
お金ためて、家を建てた
茅葺きから、コンクリートの家
「やっぱりこの信心には勝てないんだねー」と言われた

✨ 何年も頭の上にタライを乗せて商売した
だから、てっぺんの髪が薄い
けれど、自分がちょっと誇らしい
今も、信心を始めた集落で、
みんなと仲良く暮らしてる
デイサービスで琉歌(沖縄の叙情的歌謡。八・八・八・六の形式)を始めた。
何度か賞をもらった
ウレシイ。  

✨ 漢字の勉強したから、
聖教新聞も読める
読んだら、
デイサービスでみんなに見せる。
友達が
「信心のおかげで100歳になったんだね」と
「南無妙法蓮華経したら幸せになるよ」と
教えています。
集落のみんなが健康で、
繁盛して、
幸せになってほしい。
それが私の願い。  

✨ この信心はすごい
御書に
「しばらくの苦こそ候とも、
ついにはたのしかるべし」
(新1901・全1565)。
私は勝った。
絶対負けてない。
勝ったんだよー。   

✨ まさしく不軽菩薩のような人
石を投げられても愚痴はない。
我慢しよう、
今に見ておれ、
頑張るんだ、
生きていくんだ
もろもろを込めた「私は勝った」

✨ はるさんは3年前に脳梗塞に
「絶対に死なん。
死んではいけない。
100歳まで生きてみせる」と
そして100歳。
これからが人生だと、
わが身にムチを打とうとする。

 若い頃からあれだけ苦労してきたのに、
百寿の頂に立てたのに、
それでも題目の質量は落とさない。
「この信心、
頑張らんでどうします?」  

✨ 師匠と握った手と手の約束
感動というより、
打ちのめされた。  
はるさんはユーモアの人でもある。
デイサービスでみんなに
「聖教新聞の取材がある」とは言わず、
「南無妙法蓮華経の彼氏が来る」と
ルンルンに答えたらしい。
今度、はるさんと手をつないで行こう。
「どうも、彼氏です」と