優緋のブログ

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〈信仰体験〉「移植片対宿主病(GVHD)」と歩む 自分にできること 抜粋

2022-11-21 09:54:32 | 聖教新聞を読む
🌟 “治してほしい”
ではなく“治すんだ!”
との祈り

【福岡県大牟田市】
野田竜矢さん(34)
壮絶ながんとの闘い
治療を終えた後も不安が尽きない。

✨ 18歳
「急性骨髄性白血病」を発症
骨髄移植で一命を取り留めた
合併症や母の死に直面
人生の絶望を味わう。
そんな時、信心と出あい、
“希望”を見いだした。
今は感謝の人生を、
真っすぐ歩んでいる。

✨ “普通の幸せ”を
思い描けなくなった
明るくて、目立ちたがりの性格。
両親の愛情を一身に受けて育ち、
高校では吹奏楽部で全国大会に出場。
卒業後は公務員を目指し、
専門学校へ進学した。  

✨ 2006年(平成18年)6月、
体調に異変を感じた。
口内炎が治らず、倦怠感が続く。
高熱を発し病院へ運ばれた
即検査入院
告げられた病名は「急性骨髄性白血病」
頭の中が真っ白になった。  

✨ すぐに抗がん剤治療が始まった。
副作用で髪が抜け、
気持ち悪さで眠れなくなる。
幻覚にもさいなまれた。
半年間の治療
数値は正常になったが
6カ月後に再発

✨ 残された治療法は骨髄移植。
幸い、母親の型が合い、
移植することができた。  
治療の苦痛は想像を絶した
学校は中退
学ぶことも働くこともできず、
病院と自宅を往復する日々。
同級生の活躍
結婚という話が、
嫌でも耳に入る。
周りがキラキラ輝いて見えた。

✨ いつの間にか22歳に。
自分の時間だけが止まっている
“俺は、このまま死んでいくんだ……。
死ぬ前に、人が驚くことをしたい”  
向かった先は、地元で有名な、
風変わりな店長がいるという
“おかまバー”。
震える手で店のドアを開ける
体格のいい、
ひげ面のおじさんと目が合った。  
ニヤッと一瞥すると、
オネエ言葉で
「あなた、いいじゃない」

✨ “何か”を感じたのか、
「あなた、何もしてないでしょう。
ここで働きなさい」
思わず「はい」と返事をしてしまった。

✨ 翌日から店に
ひげ面の店長は話し上手で聞き上手。
優しくて懐の深い人だった。  
“もう少し生きてみよう”。
そう思い始めた矢先、
最愛の母が亡くなった。  
泣きながら店長に、
やり切れない怒りをぶつけた。  

✨ 「何で、自分ばかり、
こんな目に遭わないといけないんですか!
何のために
僕は生まれてきたんですか!?」  
店長は黙ってうなずき、
目を真っすぐ見て、語りかけた。  
「私は創価学会員なの。
この信仰を貫けば、
宿命を必ず転換できるし、
あなたは絶対に幸せになれるわ」  

 “幸せになれる”。
その一言が
冷え切った心を温めてくれた
11年1月に入会
題目を唱えると、
不思議なことがあった。
接客中、
相手が求めている言葉や飲み物、
“間”に気付けた。  

✨ “この信心はすごい!”  
多くの経験を積みたくて、店をやめ、
建築業や飲食店に勤めた。
“働くこと”さえ奇跡だと思っていた
いつしか“やりがい”を求めるように。
変化に驚き、ワクワクした。  

✨ 一方、病の影がちらついた。  
ステロイド治療の影響で
両膝の骨が壊死、
自家移植した。
肺気胸を何度も起こし、
入退院を繰り返す。  
移植後に起こる
「移植片対宿主病(GVHD)」
の不安に駆られた。
生着したドナーの細胞が、
患者の体を他人と認識して起こす免疫反応。約4割に発症するという。
“頑張っても、
いつかまた倒れてしまうかも……”  
誰にも言えない孤独。
支えてくれたのは学会の同志だった。

✨ 深夜、仕事から帰る
ドアノブに袋が掛かっていた。
手製のジュース、おにぎり、
ある時はギョーザ
手紙が入っていた。
婦人部(当時)の方からだった。
会合にも誘ってくれた。  

✨ “なぜ、僕にこんなにも尽くしてくれるんだろう”  
ある時、理由を聞くと
婦人部の先輩は
野田さんと同年代の息子を
事故で亡くしたことを打ち明けた
「自分が大変な時に、
たくさんの同志が話を聞いてくれたの。
隣で時間を過ごしてくれた。
だから、今度は私がって」
涙があふれる。
慰めや同情ではなく、
同苦。
悩んで立ち止まるたび、
一歩踏み出すまで祈り
待っていてくれた。
 
✨ 「目に見える結果を求め、
分かりやすい方法に飛びついてた。
そのたびに失敗
先輩は
“祈る”ことをたたき込んでくれた。
『願兼於業』の法理を通して、
『私たちは
今の悩みを
願って生まれてきたから、
必ず乗り越えられる』
まずは祈る
“治してほしい”という“お願い”が、
“治すんだ!”との決意に変わっていった」

✨ 本年初頭から、せきが続いた
病院で検査すると、
右肺がほとんど機能していない
慢性GVHDの症状だった。
ステロイド剤を毎日服薬する
「病気だから不幸なのか。
決して、そうではない。
病に負けて、
希望を失ってしまうから不幸なんです。
広布の使命を忘れてしまうから
不幸なんです」
池田先生の言葉があったから前を向けた。

✨ 父や友人ら5人を入会に導いた
入会して、
二つの大きな願いがかなった。  
一つは夢が見つかったこと。  
知人の紹介で老人ホームで働いた際、
厨房の仕事を任された。
作った料理を食べた時の利用者の笑顔
調理師免許を取得
昨年、給食センターに転職
飲食店を開店するという夢に向かって
努力している。

✨ 二つ目は、結婚できたこと。  
相手は高校の後輩、好恵さん。
野田さんのこれまでの苦労を
うわさで聞いてきた
「夫は今も病と闘っています。
なのに自分が大変な時でも
人のことを考えています。
家では、たくさんの友人の名前を掲げて、
幸せと健康を祈っています。
そんな夫を尊敬していますし、
それが信仰の強さなのだと感じるんです」
 
✨ いつも仕事に学会活動にと、
全力な夫の健康を好恵さんも祈念している。
最愛の妻に感謝して、
野田さんは祈りに誓いを込める。  

✨ 「病を恨み、
自分の人生を恨んできました。
いつも“死にたい”と思っていました。
今は違います。
“生き抜くんだ”って決めると、
希望が湧いてくる。
病があるから真剣に祈ることができる
同苦できる。
病という自分にしかない“武器”に感謝して、
一人でも多くの人と
一緒に幸せになっていきたい」

✨ 「創価学会の信心は
“おすがり信仰”じゃなくて、
決めて祈って動く。
その中で、自分が変わり、
祈った以上の自分になれるんです」

✨ 「地域の同志が信心の基本を、
苦難を乗り越える喜びを
教えてくれました」



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