片思いばかりだった私の青春は、ある意味幸せだったのかもしれない。
幸せではないまでも、平穏だったことは間違いない。
ヒロのように、ぐちゃぐちゃで、どこにぶつけたらいいかわからないような、やるせない思いをすることもない。
「私たち、このまま終ったり……しないよね?」なんて、不安になることもない。
始まってもいない恋は、終ることもないのだから。
でも、それでも、ヒロとシュウのように笑いあったり、けんかしたりしてみたかった。
好きって言ったり、言われたりしたかった。
二度と来ない、17歳のころに。
それは、シャボン玉のように、きらきらしていてあっという間に壊れてしまうものかもしれないけれど、空に飛ばしてみたかった。
もう、今はかなわない夢だけれど、映画の中で追体験してみたい。
幸せではないまでも、平穏だったことは間違いない。
ヒロのように、ぐちゃぐちゃで、どこにぶつけたらいいかわからないような、やるせない思いをすることもない。
「私たち、このまま終ったり……しないよね?」なんて、不安になることもない。
始まってもいない恋は、終ることもないのだから。
でも、それでも、ヒロとシュウのように笑いあったり、けんかしたりしてみたかった。
好きって言ったり、言われたりしたかった。
二度と来ない、17歳のころに。
それは、シャボン玉のように、きらきらしていてあっという間に壊れてしまうものかもしれないけれど、空に飛ばしてみたかった。
もう、今はかなわない夢だけれど、映画の中で追体験してみたい。
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