あやのぶらり温泉

源泉調査から高級旅館まで、2700温泉地以上の湯巡りの一部を記録しています。

黒森鉱泉

2006-05-28 | 関東の温泉
増富ラジウム温泉から戻り、今度は瑞牆山方面に車で上って行くと大きな看板が見えてきます。

看板から左折すると急な細いになり、木立の中を通る細い道に出ます。

民家のような一軒宿、それが黒森鉱泉です。
黒森鉱泉は通常営業は4月下旬の連休~という季節営業ですが、訪問時は3月下旬でしたが、あらかじめ電話予約しておくと風呂を沸かしておいてくれます。

浴室は1つのみ。成分が濃いためボイラーで沸かすことが出来きないそうで、薪で沸かす五右衛門風呂です。画像手前が加熱した浴槽。奥が源泉槽で冷鉱泉なので熱いときはここからバケツで汲んだり、端にある源泉コックをひねって温度調整します。鉱泉ですが源泉槽の表面には膜が漂っていたり、捨て湯口は析出物が付着しており成分が濃いのが伺われます。沸かし湯は臭いはほとんどしないのですが源泉コックに近付くとアンモニア臭のような不思議な臭いがして少し驚きました。少炭酸味、塩味、微エグ味がします。
「こんな古い釜を使って沸かすのよ」と笑うおばあさん。若夫婦とこの宿をきりもりしているそうです。1時間ほど過し黒森鉱泉を後にして、あの五右衛門風呂がいつまでも残っていてほしい、と願っていました。

泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(冷鉱泉)
住所 山梨県北杜市須玉町小尾8251
電話 0551-45-0331(要予約)
日帰り入浴 500円

増富ラジウム温泉 古湯 金泉湯

2006-05-28 | 関東の温泉
世界有数の放射能泉、増富ラジウム温泉は不老閣が有名ですが、その中でも最奥に位置し途中は徒歩でアクセスするという秘湯、古湯 金泉湯へ行きました。
手前に駐車しここより徒歩で。

軽自動車がやっと通れそうな細い地道を歩いていくと木造の古い建物が現れます。渋い温泉が好みという温泉ファンはこの雰囲気が気に入るのではないでしょうか?

受付でお金を払うと混浴風呂へ、と言われハタ、と気付く。ここは女性の浴室もあるのですが沸かしていない時があるのです。混浴風呂へ行ってみると湯浴み着を巻いたご婦人が一人だけ。さっそく入浴です。

右が加熱浴槽、左が源泉浴槽。及び源泉浴槽の湯口。

源泉は30度位なので加熱浴槽で温まってから源泉浴槽へ行く。湯口の析出物に驚く。少アブラ臭と炭酸刺激臭がする。飲んでみると炭酸味、塩味、金気エグ味がする。

源泉浴槽は笹濁り色で赤茶湯華が浮遊していました。
かなり温いのですが、しばらく浸かっていると体が火照ってくるのを感じます。なかなか強力な湯で、これはタダモノではないぞ、と直感します。浴室内には長時間浸からぬよう注意書きが貼ってありました。

泉質 含硼(ホウ)酸・炭酸食塩泉
日帰り入浴 10~16時 600円  公式HPはこちら

*2009年現在、廃業しています。